いつも、お世話になります。ICANの龍田です。

 フィリピンのケソン市にある「第2のスモーキーマウンテン」
パヤタスゴミ処分場で発生したゴミの山崩落に関する情報を
お知らせします。

 以下は、昨朝(12日)、現地の伊藤と国際電話で話して聞き取った
内容で、11日に現地で収集した内容です。若干、曖昧な内容も
含んでいます。

 ゴミの山の崩落は、10日朝、発生しました。パヤタスゴミ処分場の
ダンプサイトに面したルパンパグアコのフェース2地区の約200軒の
家が崩れたゴミの山の下敷きになりました。フェース2地区はブロック
1〜21に分かれていますが、そのうちのブロック5〜10は、ほぼ
壊滅的な被害を受けました。11日現在で70名以上の方が亡くなって
おり、まだ60名以上の人が生き埋めになっている模様ですが、
実際何人住んでいるのか正確な数はわからず、行方不明者の数は
増えるかもしれません。

 学校が避難所になっていますが、1000人程度の被災者が、
すしづめ状態で暮らしているとのことです。食料は政府機関からの
支援があり不十分ながら何とか足りている。地べたに引く段ボールや
毛布などが不足しているとのこと。また、衣料品、薬が不足している
ということです。

 これらの不足品は、必要に応じて、現地で調達するといっておりました。
ダンボールや衣料品はマニラ周辺で十分な寄付がありますし、
不足がでれば、古着屋等で購入してもらいます。
薬に関しては、住民薬局の在庫を放出するように勧告しました。
必要であれば、住民薬局経由や市中から購入して貰います。

 ICANの支援プログラムも、今回の災害により、大きな被害を
受けました。職業作業所の指導員として養成している女性5名の
うち、一人が亡くなりました。他に、家族を失った人が1人、
家族は無事だったものの全財産を失った人が2人。
 医療支援でも、住民薬局を手伝っているエリアコーディネーター
の3人のうち、2家族が避難所に避難しています。

 パヤタスでは最も貧しい方がゴミの山の近くに住んでいるので
どうしても、最貧困層をターゲットにした私達のプログラムでは、
被害が大きくなります。

 ICANの自己資金からの救援は現地で進めていますので、
今後の支援としては、支援金の募集、少し落ち着いた
後のサポート、支援プログラムの建て直しとなります。

 また、進捗がわかりましたら、報告します。

2000.7.13 ICAN 龍田 拝