【申入書】
辺野古に基地を建設するな!
  掃海母艦「ぶんご」の出動と海自動員に抗議する! 法的根拠を示せ!
  事前現況調査の強行を止めよ!
  米軍再編を断念せよ!
  


6月4日(月)18時半、辺野古への基地建設を許さない実行委員会の例月の防衛省前の抗議行動。
掃海母艦「ぶんご」の出動と事前現況調査への海自動員に抗議して約140名が集まった。
申入書を反安保実が担当、以下の申入書を提出した。

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内閣総理大臣  安倍晋三 様
防衛大臣    久間章生 様
防衛施設庁長官 北原巌男 様

辺野古に基地を建設するな!
掃海母艦「ぶんご」の出動と海自動員に抗議する! 法的根拠を示せ!
事前現況調査の強行を止めよ!
米軍再編を断念せよ!

 私たちは、戦争も軍隊も基地も無く、一人一人の人権が守られ、地球環境の自然が守られている、そんな社会を築きたいと考えている。
 しかしながら、アジア・太平洋戦争後60年あまりの日本政府の政策は、私たちの願いを打ち砕く政策ばかりだ。
 日本政府は憲法九条に違反して1951年に日米安保条約を締結し60年に安保条約を改訂するなど、一貫してアメリカの外交軍事に追従する政策をとってきた。そのため、ベトナム戦争・アフガン攻撃・イラク攻撃など多くの人の命を奪ったアメリカによる侵略戦争において、日本は常にアメリカの後押しをし、基地と物資を提供してきた。また、アフガン戦争・イラク戦争では、自衛隊を派兵して侵略戦争の加害国であり続けてきた。さらに今、米軍再編と称して、日米安保条約をも逸脱して、米軍のために巨額の税金投入・日米軍事一体化・基地の恒久化をもたらそうとしている。
私たちの願いを遠ざけるこのような日本政府の政策に私たちは反対する。

 沖縄については、政府は、「集団自決」を教科書から無くして沖縄戦の歴史を改竄し、沖縄国際大学・米軍ヘリ墜落事故の乗員名不開示を容認し、数々の密約で国民・県民を騙し続けたのみならず、日米安保協議委員会で「軍事情報に関する一般的保全協定」を締結合意して更に国民・県民を騙し続けようとしている。沖縄の負担軽減といいながら、嘉手納基地にPAC3ミサイル配備・F22戦闘機配備・早朝の離着陸訓練を繰り返し、塗料弾を放置し、東村高江の住居近くにヘリポートを造ろうとしている。
 辺野古への基地建設に関しては、地元住民や地域や市や県の反対にもかかわらず、現地の1000日以上の座り込みと海上での非暴力阻止行動にもかかわらず、またこの4年間私たちが防衛庁・防衛省の前に集まり、再三再四基地建設を断念することを要請して無数の申入書を提出してきたにもかかわらず、あなた方は相変わらずアメリカに追従して沖縄への新たな基地建設と恒久化を目論んでいる。また、環境影響評価法の趣旨を無視して辺野古沖の事前現況調査を強行し、ジュゴンを遠ざけサンゴ礁を破壊した。こともあろうに、その違法の調査に海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」を出動させ自衛隊員にソナー設置工事をさせ、衆議院安全保障委員会で出動の根拠になる法律は示せないと答弁した。
 歴史を改竄し、説明責任を果たさず、憲法も法律も無視してアメリカ追従政策を強引に進め、軍艦で住民を恐喝する。税金を使って実施するあなた方の行動を私たちは許せない。

 私たちは次のことを強く要請する。

1 海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」の辺野古沖への出動についてその法律的根拠を明らかにせよ。
2 防衛相が海自動員に触れて知事に「ご迷惑をかけた」と述べたそうだが、「ぶんご」出動と自衛隊の作業実施について、非があればそれを明確にして正式に謝罪し、今後このような自衛隊の異常な出動をしないことを約束せよ。
3 環境アセスメント法の趣旨を無視し環境破壊をもたらす事前現況調査を即時中止せよ。
4 沖縄への米軍基地恒久化をもたらす「辺野古沿岸案」を白紙撤回せよ。
5 高江へのヘリパッド建設を白紙撤回し、沖縄に新たな基地建設を一切するな。
6 普天間基地の使用を即時中止し閉鎖せよ。
7 「日米同盟:未来のための変革と再編」の日米合意と「米軍再編特措法」を白紙撤回せよ。
8 日米安保条約を即時に破棄し、外交により世界平和を獲得する努力をせよ。

この要請書を内閣・防衛省の多くの人に読んでいただきたい。
皆さんが、10年後、20年後、30年後に、子や孫に恥じないで説明できるような行動を、今選択することを願う。


新しい反安保行動をつくる実行委員会
連絡先:FAX 03(3234)4118
    東京都千代田区三崎町3−1−18 近江ビル4階 市民のひろば気付
    メール hananpojitsu@jca.arc.org 
URL http://www.jca.apc.org/hananpojitsu/

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