【申入書】
内閣総理大臣 安倍晋三 様 
        防衛大臣 久間章生 様
        防衛施設庁長官 北原巖男 様
 防衛省は、「米軍再編」を撤回し辺野古への基地建設を断念せよ
  


5月15日の沖縄・一坪反戦地主会・関東ブロックの防衛省抗議行動で、
反安保実(有志)から次の申入書を手交した。
確認の時間が無く、有志として提出。


内閣総理大臣 安倍晋三 様 
防衛大臣 久間章生 様
防衛施設庁長官 北原巖男 様
2007年5月15日  
新しい反安保行動をつくる実行委員会 有志

防衛省は、「米軍再編」を撤回し辺野古への基地建設を断念せよ

 あなたがたの罪状を思い付くまま列記する。
・辺野古住民と世界中の人々の反対で辺野古への海上基地建設を断念したにもかかわらず、去る2005年10月にいわゆる「米軍再編」に合意し、再び辺野古に新しい米軍基地を造ることを決めた。沖縄県にも名護市にも地元区にも住民にも全く相談しない頭ごしのひどい日米合意である。
・2006年5月に最終合意した「米軍再編」と今参議院で討論されている「米軍再編特措法」は一片の道理もない。米軍のために巨額の税金投入をもたらし、「沖縄の基地負担軽減」は全くのまやかしで基地恒久化をもたらし、米軍と自衛隊とを一体化させ、憲法「九条」を全く無視して改憲への道につなげるものである。
・この間、沖縄県と名護市に対して頭ごなしに基地建設同意を強要し、あめとむちをちらつかせながら、首長の抵抗を押さえつけ、補助金で県民の基地建設同意を取り付けようとしている。
・辺野古基地建設について事業内容を明確にしないまま、環境アセスのための事前現況調査を目論み、実際に4月24日黙視検査を開始した。環境アセス法でいう「方法書」の公示・閲覧もせず、環境省が法の趣旨に反する・こんなのでは不充分だという調査であり、何よりも自然破壊も心配される脱法事業である。
・そのようなひどい調査を、何と海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」を5月11日に横須賀港を出港させて、実施しようとしている。「ぶんご」出港の目的が不明確であるが、もし事前調査をするならば自衛隊や防衛省の設立目的に反し法律的根拠もあいまいであるし、もし基地建設に反対する住民を海に近づけず排除するために使うならば自衛隊が住民に銃口を向ける弾圧行為で沖縄戦の集団自決を思い起こさせるひどい暴挙である。国民にも国会にもマスメディアにも明確に説明しないで実施するこの暴挙は、国民やマスメディアによる政府監視も自衛隊のシビリアンコントロールもおぼつかない国民主権をないがしろにする憲法違反である。

 私たちは次のことを要請する。

1 海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」を直ちに母港に戻せ。
2 環境アセスメント法の趣旨を無視し環境破壊をもたらす事前現況調査を即時中止せよ。
3 沖縄への米軍基地恒久化をもたらす「辺野古沿岸案」を白紙撤回し、
  沖縄に新たな基地を建設するな。
4 普天間基地の使用を即時中止し閉鎖させよ。
5 「日米同盟:未来のための変革と再編」の日米合意と「特措法」を白紙撤回し、
  基地の大幅縮小、基地負担の大幅軽減のために再協議することを米国政府に申し入れよ。
6 日米安保条約を即時に破棄し、外交により世界平和を獲得する努力をせよ。

新しい反安保行動をつくる実行委員会 有志
連絡先:FAX 03(3234)4118
    東京都千代田区三崎町3−1−18 近江ビル4階 市民のひろば気付
    メール hananpojitsu@jca.arc.org  、URL http://www.jca.apc.org/hananpojitsu/

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