【声明】自衛隊を即時イラクから撤退させよ      


【声明】自衛隊を即時イラクから撤退させよ

 米英軍を主力とする多国籍軍がイラクにおいて一方的な殺戮行為を始めて2年以上
が経った。それに荷担する日本自衛隊が出兵してからも一年半が経過した。この間に
殺されたイラク人の数は10万人を越えると推定されている。その間には、いわゆる
「主権委譲」も行なわれたが、戦闘はむしろイラク全土に広がって激化していること
を、昨今の報道は伝えている。

 日本国首相はかつて「自衛隊が活動しているところが非戦闘地域だ」とする奇怪な
答弁を行なって人びとの失笑を買ったが、去る6月23日には自衛隊の車列が爆弾攻
撃を受けた。自衛隊撤退要求デモと投石、日の丸を拒否する落書きなどと合わせると、
自衛隊を占領軍の不可分の一翼と捉えて批判する動きが、じわじわと高まっているこ
とが実感される。

 自衛隊が行なうと称する「復興支援」活動の中心は給水業務だった。それは、現地
の浄水施設の稼動によって、今年2月に打ち切られており、現在は、道路や公共施設
の復旧に従事しているという。また、今後日本政府が供与する予定の35億ドルの借
款(政府開発援助)は港湾施設修復や上下水道整備に向けられると言われている。

 しかし、道路や公共施設や港湾を破壊したのは誰か? 米英軍の軍事作戦ではない
か。米英軍がイラクの社会基盤を破壊し尽くし、その直後に、同じ陣営の内部から、
それを「修復」したり「再建」したりする「支援活動」が立ち現われる! こんな奇妙
な話があってはならない。その先には、何が来るのだろう? 石油を支配するのは誰
なのか? 仮に10年後に、借款の返済をするのは、誰なのか。これほどまでに計算
され尽くしたグローバル資本のイラク支配の戦略を断ち切って、イラク民衆はいった
いいつになったら、自力で起ち上がることが可能になるだろうか?

 イラク占領は不当である。「戦争」から「復興」「再建」に至る構造そのものが不
当である。6次にわたる自衛隊のイラク出兵は、この構造の中でこそ行なわれている。
米国においてすら、アフガニスタン攻撃以来の戦争が間違いだったとする声が高まっ
ている。米兵の死者1700人という数が、厭戦気分を生んでいる。米国政府は新兵
の補充にも苦労している。イラク占領に当初は同調した国々も次々と撤退している。

 いまこそ、不当きわまりない戦争と占領を止める時である。日本政府は、いままで
自らが行なってきた、イラク戦争に関わる虚偽の説明と解釈を恥じ、自衛隊を即時撤
退させよ。8月に予定している第7次出兵を中止せよ。利権絡みのイラク介入を一切
行なわないことを内外に公約せよ。

  2005年7月7日

新しい反安保行動をつくる実行委員会
(第9期・イラクからの自衛隊撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会)
東京都千代田区三崎町3-1-18 近江ビル4階




 イラクからの自衛隊撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会(反安保実IX)
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