【声明】陸上自衛隊海田駐屯地司令殿

 海田基地からのイラク派兵の中止を求めます        
   


 海田基地からのイラク派兵の中止を求めます

                              2005年1月22日

陸上自衛隊海田駐屯地司令殿

 この2月にも、海田駐屯地の陸上自衛隊第13旅団からイラクに派兵が行われようと
しています。私たちは、全国で反戦運動を行っている仲間とともに自衛隊のイラク派
兵に反対し、即時撤退を求めてきました。
 「人道復興支援」という名目でイラクに自衛隊が派遣されるのは、ブッシュ米大統
領が国際法や国連憲章をも踏みにじって開始した侵略戦争と今日まで続く占領の片棒
をかつぐためです。アメリカのイラク占領は完全に破綻しています。それは1月30日
に予定している国民議会選挙を前にして、イラク全土で反占領の抵抗運動がいっそう
広がっている事実によって証明されています。サマワをふくむイラクのほぼ全土に非
常戒厳体制がしかれています。「サマワの治安は安定している」「イラクの人びとは
自衛隊に感謝している」と小泉首相は言いつづけていますが、1月11日にも自衛隊の
宿営地にロケット弾が着弾しています。イラク国内に「非戦闘地域」などありません。
 アメリカ政府は、米軍を攻撃しているのはほんの一握りの「外国人テロリスト」だ
と言いつづけています。しかし多くの住民が、外国軍の占領を心から歓迎していると
いう主張こそでたらめなのです。
 2003年3月に侵略戦争が始まって以来、10万人以上のイラク民衆が侵略者によって
殺されました。昨年、ファルージャでは2度にわたる米軍の総攻撃=無差別殺戮によっ
て、市は徹底的に破壊され、11月の攻撃だけで6000人の住民が殺されています。アメ
リカとともにイラク占領に加わった諸国は、続々と軍隊を引き上げています。新たに
イラクに派兵する国は一つもありません。
 私たちは、このまま自衛隊がイラク占領の泥沼にますます引きずり込まれ、イラク
の民衆と「殺し、殺される」関係に入ることを絶対に認めることはできません。その
危険性は今年に入っていっそう高まっています。外国の軍事占領の下で、平和や復興
が実現されることなどありえません。
 まして海田駐屯地は、被爆地である広島県にあります。軍都として侵略戦争を支え
た広島は、原子爆弾が投下されるという最悪の事態によって終戦を迎えました。以降、
今日まで、被爆者を中心として平和を求める大きな声がこの地から発せられ続けてい
ます。今年で60年継続されるこの平和の願いが、あらたな派兵という形で迎えられる
ことに、大きな怒りをおぼえます。私たちは、広島をはじめとする全国の人びととと
もに派兵反対をさらに強く訴えたいと思います。
 小泉政権は、イラク派兵を通じてアメリカとともに全世界で侵略戦争に参戦する国
家体制を作り上げ、憲法改悪に踏み込もうとしています。いまこそ派兵を中止し、イ
ラクから撤退すべきときです。自衛隊をふくむすべての外国軍が撤退し、占領に終止
符を打つことによってこそ、平和への道が切り開かれるのです。
 被爆地からの派兵を止めるよう強く訴えます。

 イラクからの自衛隊撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会(反安保実IX)
 東京都千代田区三崎町3-1-18 市民のひろば気付
 TEL:03-5275-5989/FAX:03-3234-4118
 メール:hananpojitsu@jca.apc.org

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