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防衛庁長官 大野功統 様
イラクへの第4次派兵を中止し、即時撤退を求める申入書
イラクのフセイン政権は、それがテロリストに渡れば世界中が非常に危険になると
宣伝された大量破壊兵器を持っていませんでした。また、9.11テロの実行者とされる
アルカイダとの関係もまったくなかったことが明らかにされました。すなわち、米英
によって行われたイラクへの攻撃は、攻撃前から現在に至るまで宣伝され続けている
「テロとの戦い」とは無縁のものであるということです。むしろイラクへの侵略戦争
こそが「テロ」を生みだしているともいえるのです。
最近、この侵略戦争におけるイラク人の死者が10万人にものぼるという共同調査が
公表されました。多くの女性や乳幼児を含む市民が、自衛隊も参加する多国籍軍によっ
て一方的に殺されているのです。
この侵略・占領を小泉政権は現在もなお、支持し続けています。そして自衛隊を派
兵し続けています。自衛隊の派兵を、小泉政権は、侵略・占領への加担とは言わずに、
「人道復興支援」のためと強弁しています。確かに米英軍による爆撃によって、水道・
電気・ガスなどのライフ・ラインや病院・学校など多くが破壊されたイラクにとって
は、それらの復興は必要なことです。イラクの民衆にとって、例えば、飲料水の確保
は必要不可欠です。しかしそれは、必要な数のポンプや浄水器、給水車があれば、イ
ラクの人々自身によって十分可能なことなのです。
日本からわざわざ、戦闘行為を本務とする組織に所属する500名を超える大の大人
が、50台以上もの装甲車や機関銃などの重装備で身を固め出かけていって、鉄条網に
囲われた1キロ四方もある宿営地と称する「要塞」を作り上げ、数百億円もの費用を
投入してまで、する必要のあることでは決してありません。他のもっと効率的で有効
な給水支援の方法はいくらでもあるのです。道路や学校、医療施設の補修についても
そうです。自衛隊の行っている活動は、まったくの無駄、言い換えれば、派兵そのも
のを強行するため(あるいは「米軍支援」という目的を隠すため)にでっち上げられ
たものなのです。それは、「人道支援をしたい」「イラクの人々の役に立ちたい」と
いう自衛隊員の中にある(かもしれない)気持ちすらも裏切るものです。
「対テロ戦争支援」「人道復興支援」──自衛隊派兵の理由はいずれも偽りです。
対米追随とそれによる国益追求、それこそが自衛隊派兵の目的です。誤魔化しは通用
しません。
サマワ宿営地へ向けて打ち込まれる砲弾、日本・イラク友好記念碑の爆破、そして
小泉政権によって見殺しにされた香田さんが、星条旗の上で惨殺された事実がそれを
示しています。また、10月31日、宿営地に打ち込まれた砲弾は、サマワがすでに、イ
ラク特措法が派兵の前提とした「非戦闘地域」でないことをも誰の目にも明かにしま
した。
今こそこれらの「警告」を真摯に受け止め、自衛隊員の命を危険にさらすだけでな
く、自衛隊員によるイラク人への発砲(殺害)までもが起こることが強く危惧される
イラクからの即時撤退を決断するときです。
イラク民衆にとってまったく役にたたない活動をするために、自衛隊員が殺されて
はならない。また、自衛隊員によってイラクの人々を殺させてはならない。
第4次派兵の中止と自衛隊の即時撤退を強く求めます。
2004年11月12日
イラクからの自衛隊撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会(反安保実IX)
東京都千代田区三崎町3-1-18 市民のひろば気付
TEL:03-5275-5989/FAX:03-3234-4118
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