|
President George W. Bush
ジョージ・W・ブッシュ米国大統領 殿
Mr. Howard H. Baker, Jr.
ハワード・H・ベーカー駐日米国大使 殿
アフガニスタン侵攻3年目にあたっての申入書
2001年10月7日、米国が国際法に違反してアフガニスタンに対する爆撃を開始してから3年が経過しました。「9・11の同時テロ」への「報復」を理由に、タリバン政権を転覆するために行ったこの軍事介入は、まがうことなき侵略戦争でした。
ブッシュ大統領は、「テロリスト」と「テロリストをかくまう国」とを区別しないと強弁し、「テロリストにつくのか、われわれにつくのか」との二者択一を全世界に迫り、事態を「善と悪との闘い」に色分けして「報復戦争」を正当化しました。しかし、「9・11」の攻撃がオサマ・ビンラディンと「アルカイーダ」の犯行であったことは具体的に立証されておらず、ましてビンラディンの行為とタリバン政権の関係もなんら明らかではありません。「テロリスト」と「テロリストをかくまう国」を同一視し、「テロリストをかくまった」という口実で、「報復」の先制攻撃を行うことは侵略行為以外のなにものでもありません。それを「自衛権」の発動で正当化することは国際法的に不可能です。
クラスター爆弾やバンカーバスターなどの大量破壊兵器、劣化ウラン兵器を使った米国の一方的な無差別爆撃によって殺害されたアフガニスタンの一般市民は「9・11」の死者をはるかに上回っています。住む家、土地を追い出され、難民となった人びとは数えきれないほどです。さらに「テロリスト」とされて、グアンタナモ米軍基地に移送された人びとは、裁判もなく、戦時国際法に規定された捕虜としての待遇を受けることもなく、劣悪な環境の中ですでに三年近くにわたって収容されつづけています。これは露骨な戦争犯罪・人権犯罪にほかなりません。
アフガニスタンへの軍事攻撃は、内戦と干ばつによって破壊されたアフガニスタンの荒廃をいっそう悪化させました。ブッシュ大統領は、タリバン政権の追放によって「自由と民主主義」が回復されたと主張しています。しかし米軍とNATO軍によって擁立されたカルザイ政権が支配している地域は、首都カブールとその周辺のみであり、他の地域は、米国がタリバン政権打倒のために利用した北部同盟などの軍閥割拠状態が続いています。事実上の内戦が継続しており、米軍は「テロリスト」掃討作戦と称して、一般市民を無差別に攻撃・殺害しています。
10月9日に大統領選挙が予定されていますが、米・NATO軍の占領下で行われる選挙によって「民主的政権」が樹立されるなどというのはまったくの欺瞞です。それは新たな戦乱をいっそう激化させることになるでしょう。
復興や人道的支援、そして平和の前提条件は、何よりもすべての占領軍が撤退し、侵略戦争による破壊への補償を行うことです。ブッシュ政権が主導した「対テロ戦争」に反対し、自衛隊の「対テロ戦争」支援のための派兵に反対してきた私たちは、米国がただちにアフガニスタンから撤退すること、グアンタナモ基地に囚われているすべての人びとをただちに無条件で解放することを要求します。
2004年10月7日
イラクからの自衛隊撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会(反安保実IX)
東京都千代田区三崎町3-1-18 市民のひろば気付
TEL:03-5275-5989/FAX:03-3234-4118
|