反安保実 NEWS 第4号

◎メディア紹介◎
ビデオ・DVD『軍需工場は、今』(41分/2005年2月制作)
     水垣奈津子(反安保実)

  

 軍需産業というのは、反戦・平和運動の中でも意外と盲点になっていたりする。特に自衛隊の装備に関しては、「そういうことを知っているのはオタクだ」「平和運動なんだからそんなことを知る必要はない」「相手の土俵だ」というわけで、なんとなく鬼子扱いされている感がある。まあ「自衛隊を解体してしまえば全部なくなるから問題ない」という大雑把な論もあったわけだが。だから、「テポドン騒ぎ」の時には「日本はミサイルを持ってるんですか?」などと本気で質問する人も出た。それと、例えばこのDVDに出てくる富士総合火力演習の風景、そこに集まる人々との意識は、おそらく相当のギャップがある。そのギャップを埋めるためにも、ぜひこのDVDを見ていただきたい。
 二〇〇四年の観閲式での小泉首相から始まるこのDVDは、防衛大綱の変容、MD、日米安保戦略会議の様子から、日本の軍需産業の各企業、そしてそこで働く労働者の現状と課題を映し出す。中でも、対テロ戦争のために、インド洋、そしてイラクへと、メンテナンスのために労働者が派遣される事態について、厚生労働省と行なう交渉は見応えがある。「自分たちが関与しないうちに、全て終わってほしい」と言わんばかりの厚生労働省の姿勢は、今後の戦争請負会社の法的扱いをめぐる議論でも、変わらないだろう。
 また、ここで扱われるのは反戦運動の課題であるだけでなく、労働運動の課題でもある。「労働者」という階級だけで、「海の向こうの知らない人」とつながることが難しく思える今、「戦争でメシを食わない」というモラルを労働者が持ち続けることを、組合が、あるいは企業の外にいる人々が支えるということ。軍需産業といえども、兵器が作りたくて入社した人ばかりではない。ただ船が好き、飛行機が好きなだけの人もたくさんいるのだ。軍需産業という巨大な「向こう側」の内側にいる人との接点は、これからもより大切になっていくだろう。
 DVDは、佐世保商工会議所の、佐世保港を軍港に一本化し、沖縄から第一軍団までの米軍基地を誘致、地域経済を活性化させるというすさまじい方針と、その佐世保と切り離せない軍都/被爆地長崎で取り組みを続ける人々で終わる。私などは新興住宅地で育ったので、長崎を訪れるまではピンと来なかったのだが、「企業城下町」という、街ぐるみの抱え込みのすごさということも、考えていかねばなるまい。
 というわけで、軍需産業というものも、切り口はいろいろあることがよくわかる。今まで敬遠しがちだった人には、ぜひ見てほしい。

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【企画】造船・重機連絡会
三菱重工の不当差別反対連絡会/人権回復を求める石川島播磨原告団/川崎重工争議団/三井造船の人権侵害をやめさせる会/JFE・ユニバーサル造船希望の会/全日本造船機械労働組合三菱重工支部/全日本金属情報機器労働組合住友重機支部/全日本金属情報機器労働組合新居浜支部
【制作】日本電波ニュース社
【頒価】VHS・DVDとも各三〇〇〇円(税・送料別)
【申込先】
 ■日本電波ニュース社
  電話:30]3746]7848/FAX:03]3746]7853
  http://www.ndn-news.co.jp
 ■全造船三菱重工支部
  電話:045]323]3270/FAX:045]323]3271
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