反安保実 NEWS 第3号

◎メディア紹介◎
『パレスチナ農民が語る「隔離壁」が奪ったもの
──ファエズ・タネブさん講演録』
        派兵チェック 岡田剛士
           
  


お:お久しぶり〜。そういえば、パレスチナって最近どうなの?
岡:ご無沙汰、すいません。ずっと仕事に埋もれてます〜。
お:去年(二〇〇四年)十一月にパレスチナ自治当局のアラファート大統領が亡くなって、今年一月九日の大統領選挙でアッバースが当選。アッバース大統領は、二〇〇三年四月にカルテット(アメリカ、EU、ロシア、国連の四者)が提示した、いわゆるロード・マップに沿ってイスラエルとの和平交渉を進める、って言っているよね。
 そのロード・マップは、和平の条件として、「暴力とテロリズムの終結」をパレスチナ側に課していて、ここのところ暫定的な停戦状況が続いている。でも、それでどうなるわけ?
岡:ハマース(イスラーム抵抗運動)なんかの側では、今年七月に予定されているパレスチナ自治評議会の選挙、そして夏からというイスラエルのガザ回廊からの「一方的撤退」を前にして、「様子見」っていう状態なんじゃないかなあ。
  それに、アッバースがハマース解体に乗り出すなんてことは、あり得ないと思う。だから、「ロード・マップに沿って……」っていうのは、ほとんどお題目になってる。
お:ロード・マップは、「隔離壁」については何も言っていないよね。ガザ回廊からの「一方的撤退」もロード・マップの筋書きとは無関係。
  そうすると、ブッシュもシャロンもアッバースも、みんな、ロード・マップという名前のお題目だけは唱えているけど、宙ぶらりん、か。
岡:まあ、そう言ってもいいのかな。でも、みんながみんな、宙ぶらりんじゃない。シャロンはガザ回廊からの撤退に向けた準備を進めているし、「壁」の建設も続いている。パレスチナ人たちの今後に与える具体的な影響の大きさという点では、「隔離壁」は決定的だと思う。
お:その脈絡では、このパンフレットは、分かり易かった。地図や注も丁寧に付いてたし。
岡:上手くまとめてあるね。全体的な構図と、具体的・現実的な状況が良く分かる。単に軍事力で制圧しているということではなくて、入植地を建設する、水資源を手にする、そして占領地を経済的に従属させていく\\そういう、いろんな占領政策の究極的な具体化が「壁」建設なんじゃないかなと思う。
お:こういうパンフが運動の側で作られたってのも意味があるね。
岡:確かに。では事務所の仕事に戻ります。すいません〜。

◆A5判、五六頁
◆編集・発行:パレスチナの平和を考える会
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