【メディア情報】 琉球新報
(8月18日、20日、21日、25日)
  額賀防衛庁長官が沖縄訪問 県が「普天間」協議機関参加へ
     


(一言)
 額賀防衛庁長官が8月18日から3日間沖縄に滞在し、米軍再編の推進を図った。地元にアメとムチをちらつかせて、「普天間」協議機関の実施を確かなものにした模様。北部首長らと額賀長官との会談のあと、県は県のヘリポート建設要望などのあいまいな態度を突かれて、また一歩歩み寄った模様。ただ、25日の報道によれば、協議機関の29日開催案が消え、まだまだ協議機関発足は不透明なよう。
 それでも、米軍再編にかかわる各地の住民と自治体が連携して阻止していかないと防衛庁のペースで米軍再編が進められる。

○琉球新報(8月18日朝)
  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-16411-storytopic-9.html
政府と県「対立」先送り 「普天間」協議機関参加へ(特集/透視鏡2006)
 米軍普天間飛行場移設に関する政府と地元との協議機関参加問題で県が参加の方向となった。こう着状態だった事態が動きだす見込みだが、その後の展開をめぐる政府と県の見解は真っ二つ。県幹部は「政府案(V字沿岸案)容認はない」と言い切るが、防衛庁は政府案での建設に前進したと受け止める。協議機関参加という「入り口」では歩み寄ったものの、「出口」の見解は全く異なる同床異夢の状態だ。10月に策定予定のV字沿岸案の建設計画をめぐり、今後、政府が了承を迫る局面になるのは必至で、あいまいな状態での見切り発車は対立局面を先送りするだけの結果となりそうだ。
■「誤解」…
■焦りと打算…
防衛庁幹部は「県が暫定ヘリポートを主張したいという意志を拒むことはできない。主張すれば、私たちが反論するだけだ」と語る。別の幹部は「日米間で暫定ヘリポートを議題とすることは今後もあり得ない。協議機関で県が主張しても、米国は関知しないだろう」と明言した。

○琉球新報(8月20日朝)
  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-16453-storytopic-9.html
額賀長官が「県包囲網」 普天間協議機関(特集/透視鏡2006)
 米軍普天間飛行場移設に関する協議機関をめぐり、北部首長らは額賀福志郎防衛庁長官との会談で8月中の発足を目指す考えで一致した。北部振興策の"復活"への道筋を付けたいとの姿勢を示したことで、県の協議機関参加にも一層拍車が掛かった。防衛庁は来年度以降の振興策継続に危機感を抱く北部首長を取り込み、「県包囲網」を敷いた格好だ。だが一方で、名護市は日米両政府が合意した滑走路の短縮を求める姿勢を崩していない。協議機関が立ち上がっても、建設計画への地元意向の反映が大きな焦点になる。
■兵糧攻め
…。今月末に迫った概算要求の期限をちらつかせ、県に参加を要請するよう協力を求める額賀氏。振興策がストップする"兵糧攻め"に、北部首長の焦りは募った。…
■矢面に立つ
…。協議機関設置をめぐり、防衛庁と県が火花を散らしてきたが、名護市幹部は「協議機関がスタートすれば、今度は名護市が矢面に立つことになる」と気を引き締めた。

○琉球新報(8月21日朝)
  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-16497-storytopic-9.html
交渉は防衛庁主導 県の協議機関参加
額賀福志郎防衛庁長官が3日間の日程を終えて20日午後、離県した。防衛庁長官としては異例ずくめの訪沖だったが、沖縄との「親密」ぶりを誇示する演出に終始した印象は否めない。県の暫定ヘリポートの提案にも一見、譲歩の様子を見せたが「北部地域は反対だ」(防衛庁幹部)との見通しを後ろ盾に、普天間飛行場移設の協議機関ですぐに却下できるとの自信もちらつく。本質的な解決が見えないまま協議機関参加の方針を決めた県のあいまいな手法は、今回も軽くいなされる結果に終わりそうだ。

■協議後否決の見立て…
■切り札喪失…

○琉球新報(8月23日朝)
  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-16617-storytopic-9.html
不透明な協議機関開催 議題化危うい暫定案(特集/透視鏡2006)
 県と北部市町村は24日、普天間飛行場に関する協議機関参加に向けた環境整備として、内閣府に北部振興策継続を求めた。県は北部振興策の「確たる担保」を求め、要請を受けた内閣府も「振興策は政策として生きている」との姿勢。だが政府内には「協議機関で話し合う」(官邸サイド)、「内閣府は政府の中でも突出」(防衛庁幹部)と北部振興策"復活"への旗色は悪い。ここへ来て県庁内に暫定へリポート案すら協議対象となるかどうか危ぶむ声も出てきており、協議機関開催に向けた道筋は依然不透明だ。
■消えた「29日」 …


連絡先
新しい反安保行動をつくる実行委員会第10期(反安保実X)
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FAX:03-3234-4118
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