【報告】「軍隊/基地と女性」国際シンポジウム
  G8 市民ウィークス (札幌)


反安保実も賛同団体として参加した札幌行動を速報する。

「軍隊と女性、人権、民主主義」、「軍隊とは何か」を語り合えるシンポジウム
【7月3日(木)13時半〜21時、北海道クリスチャンセンター2Fホール】

北海道、沖縄、韓国、グァム、愛知などの軍隊と基地の状況を、参加者約100人が聞いた。
竹澤泰子さんと七尾寿子さんの挨拶・司会で進行。
・丹羽雅代(アジア女性センター)さん:北海道自衛隊セクハラ裁判支援から見えてきた軍隊の抑圧性と密室性を説明。
 女性たちのグアムツアーも。
・高雄きくえさん:呉(軍港)と岩国(航空基地)との三角形を形作りながら、原爆被害の平和都市広島が失ってきたものを憂え、
 現実を見る力を取り戻し「私たち自身の平和」を語らなければならない。
・山本みはぎ(不戦へのネットワーク)さん:名古屋高裁判決は、違憲と平和的生存権を認定した画期的判決。
 小牧基地は米軍から自衛隊が借りて使用。日米軍事一体化。空中給油機配備され更に本年中に2機増の見込み。愛知のみならず、浜松・岐阜・三重における自衛 隊の軍備増強を憂える。
・山口響(ピープルズプラン研究所)さん:26万人を抱え国家予算の1割を使う最大省庁である防衛省。
・高維京(コ ユギョン、在韓米軍犯罪根絶本部):米軍基地の100dBを超える騒音被害、イラク帰りの米兵の暴力横行。
 返還された基地の汚染(油、アスベスト、フロンガスなど)
・高里鈴代(沖縄/基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)さん:基地・軍隊の存在によって侵される女性の平和に生きる権利。
 米兵の暴行犯罪に対して、日本の法律は古い、強姦の定義が狭い、申告罪である、被害者の落ち度を責める社会で量刑が軽い。
・ファナイ・カストロ(チャモロ・ネーション):グァム侵略被害の歴史は、のマゼランの1521年到達(胡椒のため)から。家を壊し人々を殺した。貿易が人々を搾取。1898年の米西戦争後に米国の植民地:チャモロ文化の禁止、規制。1940年に日本侵略(パールハーバーと同時)。テニヤン島から爆撃機が出て広島・長崎に原爆投下。戦略的に重要な位置。今は、チャモロに何の相談もなく、基地と観光の混在(ミリタリズム+ツーリズム=ミリツアリズム)。世界中の人たちは、観光に来ても、占領のことや基地のことや先住民のことを知らない。賢い先人に見習うべし:明7月4日(米国独立記念日)に先住民記者発表。







シンポジウム宣言文(抜粋)
 1 軍隊や軍事基地は「市民や女性の人権を踏みにじり、生活を脅かし、不安にさせることが必然的な宿命」
 2 軍隊や軍事基地は「世の中が平和であっては困るところ」
 3 軍隊や軍事基地は「破壊と殺戮を至上の目的として、そのことのために、兵士を洗脳、訓練するところ、基地はそのための拠点」
 4 軍隊や軍事基地は「利益優先の軍需産業の見方」
参加者は、確認した課題をそれぞれの地域や国へ持ち帰り、しなやかに、したたかに、粘り強「軍隊と基地を無くす運動」を続けていくことをここに宣言する。
 


連絡先
新しい反安保行動をつくる実行委員会
東京都干代田区三崎町3-1-18 近江ピル4階 市民のひろば気付 
FAX:03-3234-4118
e-mail:hananpojitsu@jca.apc.org
URL:http://www.jca.apc.org/hananpojitsu/

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