無実のゴビンダさんを支える会

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布川事件の桜井さんがゴビンダさんを激励  2007年11月1日

11月1日(木)、桜井昌司さん(布川事件の再審請求人)と一緒に、ゴビンダさんの面会に行ってきました。
「お父さんが亡くなってから、あまり元気がない」と、先日、桜井さんにお話したところ「よし、俺が行って激励してやる!」ということになり、東拘での面会(上告棄却後)から4年ぶりの再会が実現しました。
 「ゴビンダさん、久しぶりだね!俺のこと、覚えてる?」桜井さんの第一声に、ゴビンダさんは、「もちろんです!」と即答。「わたしが最高裁で有罪が決まったとき、小菅に来てくださいましたね。もう4年になるけど、わたし、変わりましたか?」
 「うん、あの頃より、顔がひきしまったね。ちゃんと運動とかしてる?」
 「運動の時間に走ったりしてます。朝、仕事を始める前に、ラジオ体操もやってます」
 「先月(10月12日)、運動会があったって?」
 「はい。今年は、チアガールが15人も来て、こ〜んな短いスカートで踊ってくれたので、みんな大喜びでした。でも、私は、この頃、精神状態が悪いので、あまり楽しめなかった・・・運動会の競技などにも、あまり興味ないし・・・」
 「ゴビンダさん、それじゃダメだよ。楽しめる時に楽しまなくっちゃ!」
 桜井さんは、運動会やカラオケ大会など、リクリエーションの機会に率先して楽しむのはもちろんのこと、日頃の刑務作業についても「よし、今日はこれだけ仕上げるぞ!」というように自分で自分にノルマを課して、単調な作業に張り合いを持てるよう、いろいろ工夫していたのだそうです。
 「刑務所の中にいるとき、『ここから出たら頑張る』とか言ってる人っているじゃない?でも、俺は違うと思う。ここで頑張れない人は、外に出たって頑張れない。だって、外は外でまた別の大変さがあるんだよ。だから、ゴビンダさんも、今、頑張らなきゃ!」
 桜井さんも服役中にお父さんを亡くされたため、その後、家族からの面会はなく(救援会の特定の支援者の面会だけ)、また仮釈放になっても帰って行く家庭はなかったのです。
 「ゴビンダさんには、ネパールで待ってる家族がいるんだから、元気出さなくちゃ」
 「わかってるんだけど、私の精神状態おかしくなったのは、やっぱり高裁判決のせいだと思います。あれから薬のまないと眠れなくなりました。桜井さんは眠れましたか?」
 「有罪判決のショックはよくわかるよ。でも俺は薬なんか飲んだことない」
 「再審なんかやってると仮釈放にならないと言われたことあるけど、ほんとですか?」
 「そんなことないよ。俺、ちゃんと仮釈放になったじゃない」
 「桜井さんの再審は、今、どうですか?」
 「もうすぐ事実調べが終わって、来年早々には結果が出る。きっと勝てるよ!」
 「良い知らせ、楽しみに待ってます」
 実際に体験した人ならではの桜井さんの言葉の数々。ゴビンダさんは、感に堪えないという面持ちで聞きいっていました。きっと大きな元気をもらったことでしょう。
 桜井さん、再審の山場を迎えて大変な時期に、遠くから面会に来てくださって、本当にありがとうございました。
客野美喜子