無実のゴビンダさんを支える会

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刑務官から「面接」を受けたが、無事、面会できました  2006年6月8日

受刑者処遇法が施行され、面会・文通の制限が緩和されたので、身元引受人以外の支援者も順次、面会に訪れようということで、関秀房さんが他の2名といっしょに横浜刑務所に出かけました。その報告をいただいたので、掲載します
6月8日(木)、客野さん、今井さんと一緒に、横浜刑務所にゴビンダさんに面会に行った。
5月24日から新しく、受刑者処遇法が施行されて、今まで面会できなかった者も、面会できるようになったはずということで、私も面会に行くよう誘われました。
前日、客野さんから「できるだけ、あやしくない服装(?)にしたほうが・・・」というメールを頂き、存在そのものがあやしいのに、服装でごまかせるかな?と思いつつ、ご忠告を素直に受けとり、退職して初めてネクタイを締めていきました。自分では、きめたつもりですが、やはり存在そのものが?・・・。それからゴビンダさんから手紙が届いて、22名のリストを、刑務官に出しているのだが、そのリストに「関」の名前がないので無駄足になるかもしれないと知らされました。
私としては、無駄足になっても、処遇法の適用を見たい気もするので、変更するつもりはありませんでした。
午後二時に横浜市営地下鉄の「港南中央駅」で待ち合わせです。柏からだと、2時間半はみとかないといけないので、11時半に家を出ました。
横浜刑務所は駅から歩いて5分ぐらいでしょうか。横浜らしく?しゃれた町並みの一角に違和感なくありました。看板がなければ、どこかの会社の本社と間違うかもしれません。受付の係りの人(刑務官?)に用件を話し、面会の申し込み書に必要事項を書き入れました。今まで面会したことがあるか聞かれ、身分証明書を見せなどして、面会のための手続きがありました。中に入って、もう一度係官が聞くといっていました。ロッカーに荷物を入れ、形ばかりの金属探知器を当てられ、待ち合わせ室に行きます。そこは7,8人分の椅子しかない狭いところです。東京拘置所と大阪拘置所しか知らないので、初めそこが待合室だとは気がつきませんでした。受刑者に会える機会が多くなったとしても、ほとんどの人は面会者などいないのでしょう。未決者の多い拘置所は毎日でも会えるため、広い待合室になっているのだと、改めて思いました。売店も、差し入れ窓口も、昔の駅の切符売り場のような小さなものです。建物とその窓口とが私には不均衡に感じました。
そうこうしている内に、面会室にはいるよう呼ばれ、3人して面会室にはいりました。何だ、何もなくて、ゴビンダさんに会えるのだと思っていたら、ゴビンダさんは出てこなくて、係官がゴビンダさんとの関係などをもう一度聞くのです。未決の時に面会した実績があるとか、支援する会に入っていて彼を励ましたいとか面会の理由を話しました。係官は許可するかどうか、このことを上司に報告するので、待合室で待つように言います。
程なくして、面会室にはいるように言われ、ようやくゴビンダさんとの面会です。顔色も良く、太り気味に見えました。絵も描いて下さいねと言うと、仕事の他に、日本語の勉強、本を読んだり、テレビを見たり、忙しくしているのでかけないと言ってました。すると、横で記録を取っていた係官が「画く時間はあるよ」と、話に割り込んできたのは、少し驚きました。そして通信に載せるための絵も描くと約束してくれました。来年には娘さん達を是非日本に呼んでほしいと言っていました。再審の進み具合、鞄のDNA鑑定など日頃思っていることも訴えていました。しかしずーっと、笑顔で話していて、こちらも楽しい気分になり、あっという間の20分でした。刑務所を出て前で写真を撮ろうとしたら、駄目といわれたのは、なんか腑に落ちませんでした。刑務所の向いにある、刑務所作業製品を販売しているところに寄り、横浜で作っている、「ほそうどん」「ひやむぎ」「干しひらめん」を一つずつ買いました。美味しかったら、今度来たときはたくさん買うつもりです。一束250gで100円ですから、安いです。
ゴビンダさんにお会いできたし、リストに載っていない人でも、面会が許可されたという実績も獲得でき、往復5時間、かけた甲斐がありました。法律はどんどん利用して、さらに開放していくために、こちらも努力する必要を感じました。
関秀房