無実のゴビンダさんを支える会

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受刑者処遇法が施行されて初めての面会  2006年5月25日

5月24日から、旧来の監獄法に替わって受刑者処遇法が施行されました。これにともない、面会・文通の制限が緩和され、家族以外の人の面会が可能になりました。さっそく施行の翌日に面会に訪れた蓮見順子さんのレポートです。
身元引受人として従来から面会を続けている客野美喜子さんも同行しました。
蓮見です。

少し運動不足?お腹のまわりが立派になったゴビンダさん
 昨日5月24日に新法が施行され、さっそく今日、身元引受人の客野さんには今月第二回目の面会、そして、私には以前のように特別面会人という立場ではなく、事前の届けもなく面会する最初となりました。
 私には、最後の面会から1年以上経過しており、ゴビンダさんがどういう様子で現れるかすこし不安でしたが、以前と変わらずににこにこと、元気に薄いブルーグリーンの作業服で姿を見せました。 お腹の辺りが一回りほど、大きくなったかなと思いましたが、本人は2kgくらい増えただけと言っていました。一日椅子に座っての作業で、運動不足になりがち、それで、体重が増してしまうのでしょうね。

家族からの手紙が届いた!
 今日特に機嫌がよいように感じたのは、家族からの手紙が昨日届いたからでしょう。奥さんのラダさん、娘さんたち、お兄さんのインディラさん、オーストリアにいる妹のラディカさん。待ち望んでいた手紙が束になって届いたのです。ゴビンダさんからは、4月11日にラダさんあての「ラブレター」(自分で言った)を書いて、客野さんに送りましたと、言っていました。それが今日、客野さん宛に届きました。翻訳に時間が1ヶ月半もかかっているわけです。ゴビンダさん宛の家族からの手紙はもっと時間がかかります。

ネパール語が話したかったみたい
 手紙の話などをしている途中で突然、ゴビンダさんはネパール語で話し始めました。刑務官が驚いて、顔をあげ説明をもとめそうになったので、あわてて、翻訳をしました。その後、ゴビンダさんはネパール語で話していいですかと聞きましたが、刑務官は否定しなかったので、翻訳しながら、しばらくネパール語でやりとりしました。内容は子供がSLC(School Leaving Certificate)という卒業試験/大学入学試験を受けるため、来年は来日が難しいから今年中に来られるようにしてもらえないかということと、カトマンズの家に客がたくさんくるので、その接待にお金がかかるから、節約するようにラダさんに伝えてほしい、といったものでした。これは、特にネパール語で言わなければならない内容ではなく、日本語で話せるものでしたが、おそらく、ゴビンダさんは久しぶりにネパール語で話がしたかったのでしょう。それだけでも、面会に行ったかいがあったと、うれしく思いました。

もっとたくさんの人が訪問できれば・・・・・・
 これからは、他の支援の会の方々も面会にこられるようになるということで、とてもうれしそうでした。ゴビンダさんにとって、郵便を受け取ることと面会が一番の楽しみです。色々な方が訪問し、少しでもゴビンダさんに塀の外の風を送ってあげられればと思いました。

 客野さんからは、再審に向けての動きなどを簡単に説明し、ゴビンダさんからは、再審で勝てて、帰る時に必要だから、今、一所懸命貯金をしているという話がありました。

 今晩、奥さんのラダさんに電話をして、ラダさんの手紙の届いたこと、ゴビンダさんの「ラブレター」が近日中に届くことを知らせてあげたいと思います。
蓮見順子