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待望の日本語クラスに入会  2006年2月21日

日本語クラス入会
 今日のゴビンダさんは、めずらしく手に紙袋を持って面会室に入ってきました。なんか得意そうな表情なので、なんだろうなと思っていると、 「日本語クラスで勉強できるようになりました!」と、平仮名やカタカナが印刷されたプリント教材を、紙袋から取り出して見せてくれました。
 入会を申し込んだのはもう半年くらい前。ずっと待たされていたが、やっと1月末に入会することができた。授業は、毎週火曜日の午後1時から2時30分まで。イラン人やペルー人など外国人6人のクラス。
 「日本語の先生は、外から来るおじさん(篤志のこと)で、とってもやさしい人!」と喜んでいました。今まで周りは全て刑務官ばかりだったから、民間人とふれあえるのも嬉しいことなのでしょう。
 熊野さんから前にいただいた日本語のテキストも自習用に使っているそうです。
 「物覚え悪いので、自分の部屋でもいつも必死で勉強してる。この頃は、ネパール語の読み物を読む時間もあんまりない。夜も勉強のことで頭がいっぱいで眠れないくらい」
 そこまでしなくても思うけど、とにかく努力目標ができたのはよかった。ただし、
 「まだ始めたばかりだから、客野さんからの手紙は、今までどおりローマ字で書いてください」だって。このあたりがゴビンダさんらしくて笑ってしまいました。

再審の動き
 昨年末に出た検察の反対意見書に対する反論書を、2月10日に弁護団が提出したこと、新しい弁護士2名が弁護団に加わりそうなことを伝えました。#「神田先生が新しい方たちと一緒に面会に来てくださるのを楽しみにしています」と言っていました。
 なお「2月16日、東京高裁に要請に行ってくださって、みなさん、どうもありがとうございました」とのことでした。

ネパール情勢と家族の安否
 2月8日に地方選挙が実施されたものの、主要政党のボイコットやマオイストの妨害のため、投票率は史上最低の21%にとどまり、親国王派が議席をほぼ独占する結果に終ったと話したところ、「デイリー読売で読みました」と、ゴビンダさんもちゃんと知っていました。
 とにかくこのような混乱状態が続くと、何よりも気にかかるのは家族の安否ですが、蓮見さんが昨日ラダさんに電話したところ、「家族は、みんな元気だから心配しないように。頻繁にストがあるけれど、前もって、食べ物や灯油、プロパンなどを買っておき、家にこもっているので、何も危ないことはない」と言っていたと伝えると、「よかった!」と喜んでいました。
 「もうずいぶん長い間、ゴビンダさんから手紙が来ないので、どうしたのか心配している」というラダさんの言葉を伝えると、ラダさんからの手紙(1月に託送された)が、まだ翻訳・検閲中のため手元に届いていないので、それを読んでから返事を書くつもりでいるから、もう少し待っていてほしいとのことでした。前回も、翻訳と検閲に、だいたい1ヵ月半かかったので、もうそろそろのはずです。

娯楽
 「2月4日、キム・ヨンジャが慰問コンサートに来てくれた。みんな喜んで聴いたけど、わたしはとくに演歌が好きだから、すごく嬉しかったです」と言ってました。
 トリノオリンピックは、毎日テレビニュースなどで観ているそうです。
 「日本、なかなかメダルとれないねえ」とか「ネパールの選手が一人だけ、クロスカントリーに出てました」などと言っていました。

健康状態
 「2月のはじめに、喉が痛くてつらかったので、薬をもらって飲んだ。今はもう大丈夫」ということで、とくに問題はなさそうです。

差入れ
「願い事、してもいいでしょうか?」とあらたまって言い出したので、何事かと思ったら、「運動靴が破れたので買ってほしい」。ふだんはサンダル履きですが、運動場や体育館で運動する時だけ、指定の運動靴を履くのだそうです。帰りに売店で買って差入れました。

次回からの面会
 今日は知らなかったので、日本語の貴重な授業時間と少々ぶつかってしまいましたが、次回からは時間と曜日をずらして行くことにします。

客野美喜子

#面会後、弁護団の増強が正式に決定したという連絡を受け、ゴビンダさんにはさっそくそのニュースを手紙で伝えました。