客野です。

　今日、身元引受人として記念すべき「初面会」をしてきました。
　あえて何の事前連絡もしないで行ったのですが、受付で「身元引受人の許可がおりたという知らせがあったので、早速、面会に来ました」と言ったところ、「あ、ゴビンダさんですか。この前、お母さんがネパールから来ていた人ですね」とけっこう親しげに言われ、とくに念入りに確認する様子もなく、拍子抜けするほどすんなりと中に入れてくれました。
　ゴビンダさんはとても晴れやかな笑顔で、おなじみの「ナマステー！」にも今日はいちだんと力が入っていました。
「1年も待たされたけど、やっと許可になってほんとに嬉しいです。これからは家族同様に連絡をとりあえます。今は４級だから月1回だけど、そのうち３級になれば月２回面会できるようになる。それに身元引受人の決まってる人は、”カリシャク”＊も早いと言われました」
（＊仮釈放のこと。ゴビンダさん、すっかりムショ用語になっちゃってますね）
「お母さんに会えてよかった。生きているうちに会えるのは、これで最後になるかもしれない。みなさんには本当に感謝している」と、先日の手紙に書いてあったのと同じことですが、繰り返し言っていました。
　仕事は前と同じ紙袋作り。規則にもだいぶ慣れたし、今は気候もよいから楽だ。今のところ、ここでの生活にはとくに問題ないとのこと。
　再審のことはやはり一番気がかりなようです。「まだ３月に出したばかりだけど、その後、何かありましたか？」と、とても真剣な表情で訊かれました。
　近いうちに裁判官と検察官と弁護団との話し合いがあること。日弁連に再審支援の申立てをすること。その件で６月15日頃佃先生が面会に来られることなど話しました。ただ本格的に動き出すのはまだずいぶん先のことなので、「支える会」としては支援を広げるために、カラーパンフやビデオの作成などいろいろ計画していると説明しました。
　今日は知らせずに来たけれど、これからは毎月、「第4週の水曜日」に来るからねと約束しました。いつ来るかわかっているほうがゴビンダさんも精神的に落ち着くだろうし、何か頼みごとがあればそれまでに手紙を書くなどできるだろうと思ったからです。しかし、まだ当分先とは言うものの、いずれ３級になれば月に２回。ということは２週間に1回！（服役先が横浜でよかった・・・）と、帰る道々、思ったことでした。