無実のゴビンダさんを支える会

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守大助さんに面会する 北稜クリニック冤罪事件

2006年6月23日


 「無実のゴビンダさんを支える会」事務局の関 秀房さんが、北稜クリニック冤罪事件の守大助さんに面会して来ました。
その面会レポートが「東アジア反日武装戦線への死刑・重刑攻撃とたたかう支援連絡会議」の「支援連ニュース」に掲載されました。
関さんと同「支援連ニュース」の了承をいただきましたので、ここに転載します。


6月23日は梅雨の中休みで、晴れであった。車組(2台)と新幹線組が3時過ぎに宮城刑務所(拘置所も併設)で合流した。総勢14名。10蒔に出発した車組は余裕で到着。新幹線組を待つ間、強い雨が降り出したが、3時過ぎには傘がいらない位の雨。拘置所組と刑務所組があったが、門前での受付は同じ、刑務所組も身分証明書などの提示を求められなかった。
拘置所組は北陵クリニック事件(筋弛緩剤事件とは呼ばない)の守大助さんに面会するAさんと私、岡崎茂男さん(死刑確定囚)に面会希望のBさん、藤崎さんに面会したCさんの4人でした。未決の人に面会できるのは分かっていたので、今回の主旨からいえば、既決の人にどのような対応をするかを見るためには、既決の人に面会する方が良かったのかもしれない。しかし、はがき一枚の励ましに対して、長文のお手紙を頂いた守さんに会おうと決め、仙台行きに参加した。
東拘の管理状況に慣れている身には、面会所に入ってかなり様子が違うことに驚く。40代の女性が窓口の中にいるだけで、その女性が全て指図する。感度のよい金属探知器があり、ベルトも外されたが、また元に戻って所持品を取りに行ける。聞けば刑務所の方は金属探知器さえもない。さすがに、現在何人の人がいますかという質問には答えてもらえなかったが、気さくにお話もできた。
面会室は、全国(?)同じ造りである。守さんは24日の宮刑問題集会のために、幾つかのことを話してくれた。刑務所と拘置所は待遇が違っていいはずなのに、刑務所の管理方法を拘置所も押しつけられている。拘置所の所長はもっと自尊心を持ってもらいたいと。今までは食事の後、ごろりとできたが、それが許されなくなった。以前「文章読本初級」は学習用として入っていたが「文章読本中級」は不許可になった。「おもしろ経済学」というのも、題名のせいで学習用と認められなかった。この一年間のできごとであるらしい。
自分の事件のことも、雄弁に語ってくれた。最高裁の裁判長が東北大出だという不安材料も。婚約者の家に挨拶に行ったすぐ後に逮捕されたこと。
ザスクープの映像や週刊ポストの記事は、今でもインターネットで見られ、この事件に関心のある人は冤罪と確信していることを話すと、自分はビデオを見ていないといわれた。自分の事件に対して、自分自身を弁護するために、多くの制約があることを知らされる。係官がそばにいる事は無視して話している様子は、自信に満ちている。
守さんのお母さんには、幾つかの集会でお会いしているし、私も属しているゴビンダさんを支援する会の方は、つい最近の合宿で同室になったと聞いていた。支援会として依頼されていたので、売店には差し入れるものがなかったので、現金を差し入れた。
5時半過ぎ全ての面会が終わり、宮刑の前で簡単な報告会をやり、大半は一路古川のDさん宅に。そこでは食べきれないごちそうと美味しいビールが待っていた。

関 秀房

文中、一部のお名前は、ゴビンダHP管理者の判断で仮名としました。