4-8集会へ。ゴビンダさんからのアピール

ゴビンダさんは現在、まだ4級で、月1回の発信しか許されていません。以下のメッセージは、客野さんが3月23日に面会した際に内容を確認したものです。

「支える会」のみなさん、私の無実を信じて支援してくださる全てのみなさん。横浜刑務所の中から、心をこめて「ナマステ!」のごあいさつを送ります。みなさん、今年も、私のための集会を開いてくださって、本当にありがとうございます。

今から9年前(1997年3月23日)、私はオーバーステイで逮捕され、まったく身に覚えのない殺人事件で起訴され、裁判を受けることになりました。私は無実だから当然のこと、一審では無罪だったのです。それなのに、何の新しい証拠もないのに、私を逆転有罪にした東京高裁、本当にひどいです。そして最後まで信じていた最高裁も、結局、わかってはくれませんでした。日本では、たとえ無実の人でも、いちど起訴されたら、ほとんどが有罪判決になると、あとで聞きました。そんな日本の裁判、本当におかしいです。

ここ(横浜刑務所)に来てから、もう3年目になります。今は、春であたたかいけれど、もうすぐまた夏がきます。工場には扇風機があるから少し涼しいけど、私の部屋はすごく暑くなります。去年は体中にあせもができてかゆくて大変でした。冬になればまた、たまらない寒さです。工場にストーブがあるだけで、部屋は何も暖房がないから、まるで冷蔵庫です。今年の冬も、その前の冬も、インフルエンザのため熱が出て苦しみました。

今は、いっしょうけんめい、仕事、がんばっています。毎日、朝8時から夕方4時まで、紙袋100枚以上、作ります。ずっと小さな椅子に座ったまま、少し余所見しただけでも怒られる。ずっと同じ姿勢でいるからいつも腰が痛くてつらいです。
でも、体のことは、まだがまんできます。もっと痛くてつらいのは、心です。夜、一人になると、いつもネパールの家族のこと思い出し、悲しくて寂しくてたまりません。何にも悪いことやっていないのに、私の人生、このまま刑務所で終わってしまうかもしれない・・・このことで、いつも、いつも、言葉にならないくらい、苦しんでいます。
でも、あんまり嘆いてばかりいてもしかたありません。去年の3月、再審請求してから、少しずつポジティブな考え方しようと、いっしょうけんめい自分に言ってきかせています。

みなさん、私は何にも悪いこと、やってないです。(真犯人が引きちぎった)被害者のバッグの取っ手、私は絶対に、触っていません。そこのDNA鑑定さえしてくれれば、私が犯人じゃないこと、必ずわかるはずです。
みなさんにお願いがあります。どうか、私の再審のための署名、たくさん集めてください。そして、みなさんで裁判所に行って、早くDNA鑑定するよう、訴えてください。
私は無実だから、きっといつか、無罪になって、ここから出て自由になれると信じています。その日まで、どうぞこれからも支援を続けてください。心からお願いします。

"無実"ゴビンダ・プラサド・マイナリ
2006年4月横浜刑務所にて