無実のゴビンダさんを支える会

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再審と釈放を求めて宣伝と高検要請


2012年2月15日
「無実のゴビンダさんを支える会」と日本国民救援会(中央本部、東京都本部、神奈川県本部、千葉県本部)は、2月15日、正午から裁判所前での宣伝を行いました。続く午後1時からの東京高検への要請には18名が参加。「支える会」からの要請文(下記に掲載)を提出し、「潔く有罪主張を取り下げ、ゴビンダさんを即時に釈放してください」などと訴えました。
 高検は、昨年9月、新たに開示した物証42点のうち15点について、高裁の委託を受けた形で優先的に鑑定を進めていましたが、その結果は7月23日付鈴木鑑定により浮上した「第三者X」の存在をさらに補強するもので、ゴビンダさんのDNA型はいっさい検出されないまま、1月20日に終了しました。このため高裁は、1月24日の三者協議で、「これ以上の鑑定は不要」との意向を示していました。ところが、2月7日付報道によると、「高検は、残り27点について、独自の鑑定実施を決めた」とのこと。先の15点についての意見書の提出も3月16日までかかるとしています。このような検察の引き延ばしによる再審請求審の長期化を許すことはできません。「支える会」と国民救援会は、東京高裁に対して早期結審を求める要請を、以下の日時に行う予定です。みなさまのご参加をお願いします。
  • 3月 7日(水)正午〜宣伝。午後1時〜高裁要請
  • 3月19日(月)午後3時30分〜高裁要請(*午後4時30分〜三者協議後記者会見)


東京高検に提出した要請文 → 画像データ

要請書 東京高等検察庁御中

これ以上の再審引き延ばしをやめ、ゴビンダさんの刑の執行をすみやかに停止して下さい。

2012年2月15日 無実のゴビンダさんを支える会
 昨年7 月23 日付鈴木DNA鑑定が、事件現場に未知の人物Xがいたことを明らかにして以降、10月21日には、被害者の遺体に付着していたO型唾液のDNA型がXと一致したことが判明するなど、次々とゴビンダさん以外の人物の犯人性が明らかになっています。 もはや確定審の有罪判決を維持することが不可能であることは、誰の目にも明らかです。にもかかわらず、検察はこの明白な事実を直視せず、なし崩し的な追加鑑定の請求で、徒に貴重な時間を空費してきました。私たち「無実のゴビンダさんを支える会」と日本国民救援会は、昨年12月27日にも貴検察庁を訪れ、こうした時間の空費が、無実のゴビンダさんの受刑を長引かせ、ネパールで彼の帰りを待ちわびているご家族の苦悩をも無意味に引き延ばしている事実を指摘し、1日も早い再審開始と刑の執行停止を要請しました。
 その後本年1月20日には、検察が追加開示した42点の証拠のうち、15点の追加鑑定が終わり、結局ゴビンダさんのDNA型は、いかなる証拠の中からも1点も検出されませんでした。にも関わらず、検察の態度には変化がまったくうかがえないため、あえて私たちは、前回とまったく同様の趣旨の要請を、再度行わざるを得なくなりました。

 これまでの経緯をふまえ、東京高裁第4刑事部は、本年1月24日の三者協議において、これ以上の追加鑑定の必要性を認めなかったと聞いています。にもかかわらず、検察は残り27点の証拠資料について独自鑑定を行うとも報じられ、また意見書の提出も3月16日までかかるとしています。無実の人が服役しているという不正義を正すべき緊要性に引き比べ、あまりにも悠長で不誠実な態度と言わざるを得ません。事実を明らかにするためと言われますが、原審段階から事実を明らかにする目的で全証拠を開示しておれば、そもそも控訴審逆転有罪はありえませんでした。事件から15年も無罪証拠を隠してきた検察が、今さらながら真相の究明を口にしても、何らの説得力もありません。
 もはや東京高裁が再審開始の決定を遅らせる理由は何一つ存在しません。検察が、これ以上虚しい抵抗を続けることは、公正な司法を望む市民の気持ちを、ますます離反させる結果にしかなりません。
 勇気を持って有罪主張を取り下げ、再審開始に協力してこそ、事案の真実が明らかにされます。同時に、刑訴法442条但し書きにもとづき、足利事件の菅家利和さんと同様、再審開始を待つまでもなく、ただちにゴビンダさんの自由を回復してこそ、検察の威信と信頼の回復のための第一歩となり得るものと考えます。
 以上、重ねて再審開始と刑の執行停止のために直ちに尽力することを要請いたします。

無実のゴビンダさんを支える会  http://www.jca.apc.org/govinda/
〒160-0004 東京都新宿区四谷2-10 八ッ橋ビル7階現代人文社気付
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写真提供/日本国民救援会神奈川県本部