『生への行進』
(La Marcha por la Vida)

一九八六年に撮影されたが、「事故」により未完に終わった。
【経緯】

 時の米国大統領レーガンは、ボリビア・アマゾン地帯にあるというコカイン製造工場を破壊すると称して、パナマ運河地帯の米軍基地に駐留するレンジャー部隊 170人と麻薬Gメン数十人をボリビアに侵攻させた。この明白な内政干渉に対してボリビア民衆は激しい抵抗運動を展開した。 

 同時にたたかわれていた、経済生活の危機に対する抗議運動とも相俟って、一週間をかける「生への行進」というデモが鉱山地帯からラパスに向けて出発した。政府は戒厳令の布告と、闘争指導部の一斉逮捕でこれに対抗した。

 ウカマウはこの過程を『生への行進』として記録した。ところが、撮影フィルムをアルゼンチンの現像所に送る際、ボリビア税関にて「紛失」事故が起こった。こうして、この作品もまた永遠に失われることとなった。

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