厳しい経済危機が続き、政府高官の汚職が取りざたされ、抗議の人びとが街頭で示威行進を行なうボリビアの首都ラパス。

中産階級の家庭に育った多感な青年フェルナンドは、政府高官の汚職に怒りをもやし、貧しい人びとの窮状に心を痛め、なにか助けになることをしたいと考えるが、左翼弱体化の傾向はボリビアも及んでいて、拠るべき道が見えない。
そこで、フェルナンドとは対照的に、いかにも現代風に享楽的・快楽的な生き方を選んでいる友人で、サッカー仲間であるという点でのみ共通点をもつ数人と語らって、汚職によって蓄財した議員の家に押し入り、そこで盗んだ大金を貧しい先住民の村に届けて、使ってもらおうとする。

いわば、義賊=ロビンフッドを気取るのだ。だが、大金の使い道をめぐって仲間割れが起こり、しかも先住民たちは、青年たちが盗んだ金の受け取りを拒否して……。

混沌たる社会・政治状況の中で、展望をもてないままにもがく青春群像を描く。