現代企画室

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フィルム・アンデパンダン1964
ぼく自身のためのCM

飯村 隆彦/作/執筆
赤瀨川 原平/作/執筆
刀根 康尚/作
岡 美行/作
風倉 匠/作
小池 竜/作
鈴木 利明/作
永岡 秀子/作
平田 穂生/作
大林 宣彦/作/執筆
富田 勝弘/作
ドナルド・リチー/作
メリー・エヴァンズ/作
グループ・フィルム・アンデパンダン/編
河合 政之/執筆
宇川 直宏/執筆
ジュリアン・ロス/執筆
佐藤 重臣/執筆
2013年9月刊行
定価3800円+税
DVDケース
ISBN978-4-7738-8035-9 C0874

日本のアヴァンギャルド映画の原点、再発見
無審査の美術展「読売アンデパンダン」が第15回(1963年)の開催を最後に、1964年に突如主催者により中止されたことから、同年、飯村隆彦、石崎浩一郎、大林宣彦、高林陽一、金坂健二、佐藤重臣、ドナルド・リチーらの働きかけによって、既成の映画界からは隔絶されたところで生まれた、インディペンデントのフィルム映画の映画祭が開催された。それが「フィルム・アンデパンダン」だ。
1リール約2分間の公募部門では、映画作家だけでなく赤瀨川原平、風倉匠、刀根康尚、平田穂生ら、多岐にわたる分野からの出品があった。今回はこの公募部門から選ばれた作品を50年ぶりにDVD化。まさに日本のアヴァンギャルド映画の原点を、半世紀ぶりに発掘して世に問うものである。そこには、まさか50年前に!という驚異の映像がある。当時の(あるいは、今も)世界の最先端に勝負するイメージがある。飯村隆彦による録り下ろしオーディオ・コメンタリー、飯村隆彦と大林宣彦による対談などを含む、当時の参加者のステートメントや雑誌記事など貴重な資料とともに、後に「アングラ映画」の流れを牽引した歴史的イベントを再現する。