現代企画室

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ブラジル映画史講義
混血する大地の美学

今福 龍太/著者
金子 遊/編集
2018年5月刊行
定価2700円+税
4-6並製・450頁
ISBN978-4-7738-1803-1 C0074

『ハーフ・ブリード』(メキシコ論)に続く、今福龍太によるブラジル文化論決定版。1930年代のブラジル映画黎明期から、シネマ・ノーヴォを代表する傑作群、それにつづくトロピカリズモの時代、ブラジル文化の新たなヴィジョンを示した1980年代の問題作まで、世界映画史に屹立する「ブラジル映画」を育んだ精神性、その特異な集団的美学がよってたつ大地の歴史・風土・文化(音楽、思想、文学、演劇……)を縦横無尽に探究する。


本書で取り上げている主な映画
・『限界』Limite
  製作・監督・脚本・編集:マリオ・ペイショット/ブラジル/1931年
・『ブラジルの発見』O Descobrimento do Brasil
  監督:ウンベルト・マウロ
  音楽:エイトル・ヴィラ=ロボス/ブラジル/1937年
・『リオ40度』Rio,40 Graus
  監督・脚本:ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス/ブラジル/1955年
・『黒いオルフェ』Orfeu Negro
  監督:マルセル・カミュ/フランス/1959年
・『黒い神と白い悪魔』Deus e o Diabo na Terra do Sol
   監督・脚本:グラウベル・ローシャ/ブラジル/1964年
・『アントニオ・ダス・モルテス』O Dragao da Maldade contra o Santo Guerreiro
  監督・脚本・美術:グラウベル・ローシャ/ブラジル/1969年
・『マクナイーマ』Macnaima
  監督・脚本:ジョアキン・ペドロ・ジ・アンドラージ
  原作:マリオ・ジ・アンドラージ/ブラジル/1969年
・『私が食べたフランス人』Como era Gostoso o Meu Frances
  監督・脚本:ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス/ブラジル/1971年
・『イラセマ:あるアマゾンでの出会い』Iracema, Uma Transa Amazonica
  監督:ジョルジ・ボダンスキー、オルランド・セナ/ブラジル/1976年
・『バイバイ・ブラジル』Bye Bye Brasil
  監督:カルロス・ディエギス/ブラジル/1980年
・『キロンボ』Quilombo
  監督:カルロス・ディエギス
  音楽:ジルベルト・ジル/ブラジル/1984年
・『イッツ・オール・トゥルー』It's all true:Based on an Unfinished Film by Orson Welles
  監督:リチャード・ウィルソン他
  出演:オーソン・ウェルズ、グランジ・オテーロ他
  アメリカ、フランス/1993年
・『バナナこそわが職務』Carmen Miranda:Bananas Is My Business
  監督:ヘレナ・ソルバーグ
  出演:カルメン・ミランダ他
  ブラジル、アメリカ/1995年

【著者紹介】今福 龍太(イマフク リュウタ)

文化人類学者、批評家。1955年東京に生まれ、湘南で育つ。1982年よりメキシコ、キューバ、アメリカ南西部に滞在し調査研究に従事。2005年より東京外国語大学大学院教授を務める。2000年以降、サンパウロ大学、サンパウロ・カトリック大学などで客員教授を歴任。また2002年より、群島という地勢に遊動的な学び舎を求めて〈奄美自由大学〉を創設し主宰する。主な著書に『クレオール主義』(青土社 1991;増補版 ちくま学芸文庫 2003)、『ミニマ・グラシア』(岩波書店 2008)、『ブラジルのホモ・ルーデンス』(月曜社 2008)、『群島―世界論』(岩波書店 2008)、『サンパウロへのサウダージ』(C. レヴィ=ストロースとの共著、みすず書房 2008)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房 2011)、『書物変身譚』(新潮社 2014)、『ジェロニモたちの方舟』(岩波書店 2015)『ハーフ・ブリード』(河出書房新社 2017)などがある。2017年に『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(みすず書房 2016)により第68回読売文学賞を受賞。同年、これまでの主著を含む新旧著作のコレクション〈パルティータ〉全5巻(水声社)が刊行された。