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マスクをかけた世界のまち
A World Masked, 1999-2011

池田 緑/作・著
2015年4月刊行
定価3000円+税
B5横上製・250頁
ISBN978-4-7738-1507-8 C0070

マスクというアート言語を用いて、世界の人々と交信する。
池田緑の、12年間わたって取り組んだアート行為の異色の写真集

15年ほど前、作者は、新聞などで連日のように報じられる地球環境の悪化に、「ひとりのアーティストとして何か出来る事はないだろうか」「アートを介してささやかなりとも公害について考えるきっかけのようなものを提供できないだろうか」との念いを抱く。あれこれ模索するするうち、日本のガーゼのマスクこそ、性別や年齢、国境を越えて「呼吸・生命・大気」に視覚的に直結する格好の素材ではなかろうか、との考えに至る。折あるごとに世界中の国々に出かけては、地球環境の保全を願い、出会ったモノたちにひたすらマスクをかけて歩いたのである。2011年の東日本大震災と福島第1原発事故を区切りとし、作者はこのアート行為に終止符を打つ。この写真集には、作者のマスクに託した念いもさることながら、長きにわたって活動をともにした縦10 cm、横13 cmの白い小さなアートのメッセンジャーに寄せる深い感慨があふれている。

【著者紹介】池田 緑(イケダ ミドリ)

現代美術家。1943年、朝鮮の咸興に生まれる。終戦後は、秋田・札幌・釧路で育つ。北海道教育大学卒業後、帯広に在住。
[主な個展]弘文堂画廊(1993年、帯広)/センターポイント(1999年、東京)/北海道立帯広美術館(2002年)/アートホール東洲館(2008年・2012年、北海道深川)/北海道立釧路芸術観(2010年)/ギャラリー門馬ANNEX(2010年)/STV北2条ビルエントランスアート(2012年)/フローモーション(2014年、帯広)/ギャラリーレタラ(2015年、札幌)
[主なグループ展]現代日本美術展(1996年・98年・99年・00年、99年に受賞)/天理ビエンナーレ(1998年・99年・00年)/アートプログラム青梅(2003年・04年)/大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ(2006年)/あおもり国際版画トリエンナーレ(2007年・10年、両年とも受賞)/帯広コンテンポラリーアート「真正閣の100日」(2011年、企画・実行委員長)/帯広コンテンポラリーアート「防風林アートプロジェクト」(2014年)/500m美術館「北の脈」(2014年、札幌)
[出版]『444の日』(私家版、2010年)/『33の日』(私家版、2011年)/『66の日』(私家版、2012年)
[助成]北海道文化財団海外派遣芸術家(2001年、NYに滞在)/文化庁特別派遣芸術家在外研修員(2004年、NYで研修)
[作品収蔵]北海道立帯広美術館/北海道立釧路芸術館/青森テレビ/青森放送/六花亭製菓株式会社ほか