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消去
虐殺を逃れた映画作家が語るクメール・ルージュの記憶と真実

リティ・パニュ/著
クリストフ・バタイユ/著
中村 富美子/訳
舟越 美夏/解説
2014年7月刊行
定価1850円+税
4-6並製・312頁
ISBN978-4-7738-1416-3 C0098

人間の消去に立ち向かい、歴史はいかにして「真実」を紡ぐのか。
クメール・ルージュの体験に正面から取り組んだ稀有な文学的表現。

ポル・ポト体制のカンボジア(1975―79)を奇跡的に生き延び、クメール・ルージュの体験を独自の手法で映像化してきた巨匠が、手練れの作家の助けを得て、初めて自らの少年時代の記憶を語る。

1 万数千人を殺害した政治犯収容所元所長の言葉に触発されて甦る、家族や生活のすべてを失った苦難の記憶。リティ少年を襲った信じ難い体験が、淡々とした筆致で語られる。そして息づまる対話のなか、生存者は加害者に問う。「なぜ、あなたのようなインテリがあんなことを?」現代世界でもっとも重要で、もっとも答えるのが困難な問いを、読む者の胸に静かな迫力でつきつける傑作。リティ・パニュ監督最新作『消えた画』の原作。
2013 年度『ELLE』読者賞、2012 年度フランス・テレビジョン・エッセイ賞ほか受賞。


リティ・パニュ監督《消えた画 クメール・ルージュの真実》
2014 年7月5日より、渋谷・ユーロスペースにてロードショー!(全国順次公開)
闇に葬られたクメール・ルージュの悪夢―百数十万人が虐殺されたカンボジアの大地から
作られた人形たちが、光と闇の記憶を語り始める……。
第66 回カンヌ国際映画祭 ある視点部門グランプリ、2013 年度アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート

【著者紹介】リティ・パニュ( Panh,Rithy)

1964年、プノンペン生まれ。1985年、IDHEC(高等映画学院)卒業。代表作に『Les gens de la rizière』(2004年)、『S21、クメール・ルージュの虐殺者たち』(2002年)他。最新作『消えた画』(2013年。カンヌ映画祭「ある視点」部門賞受賞。2014年7月、日本で劇場公開)

【著者紹介】クリストフ・バタイユ( Bataille,Christophe)

1971年生まれ。小説家、編集者。代表作に『安南 愛の王国』(1993年度小説新人賞、ドゥー・マゴ賞受賞)、『Vive l’enfer』(1999年)、『J'envie la félicité des bêtes』(2002年)、『Le Rêve de Machiavel』(2008年)ほか

【著者紹介】中村 富美子(ナカムラ フミコ)

パリ第10大学文学部博士課程中退。ジャーナリスト、大学講師。フランス2の番組制作ほか、週刊誌、月刊誌等に執筆。
訳書:ダニエル・ベンサイド『マルクス[取扱説明書]』(湯川順夫、星野秀明と共訳、つげ書房新社、2013年)

【著者紹介】舟越 美夏(フナコシ ミカ)

福岡県生まれ。1989年、上智大学ロシア語学科卒業、共同通信社入社。2001年から02年までプノンペン支局長、04年から06年までハノイ支局長(プノンペン支局長兼務)、06年から08年までマニラ支局長を務める。この間、米軍によるアフガニスタン攻撃、枯れ葉剤・米軍基地問題、女性問題、スマトラ沖地震津波、ミャンマーの民主化運動などを取材。
著書:『人はなぜ人を殺したのか―ポル・ポト派、語る』(毎日新聞社、2013年)

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