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すてたろう

粟津 潔/劇画・写真
秩父前衛派/作曲・演奏
笹久保 伸
青木 大輔
飴屋 法水/声
2014年8月刊行
定価3500円+税
A5変上製・64頁
ISBN978-4-7738-1320-3 C0071

大人になった すてたろうたちへ
グラフィックデザイン界の鬼才・粟津潔(1929-2009)が、生涯で唯一発表した劇画作品《すてたろう》(1970)。
絵師としての才覚を存分にふるった濃密な画面は今なお新鮮で、川に流された無数の嬰児が荒野を埋めつくす様は、2014年の現在にこそ読む者の胸に深く突き刺さる。
そして劇画《すてたろう》に呼応し、45年の時を超えて《すてたろう組曲》(15曲、49分)が新たに生まれた。作曲・演奏は、多彩な活動で日増しに存在感を高めている異能の音楽家集団、秩父前衛派の笹久保伸(1983-)と青木大輔(1985-)。秩父の地から、時代、地域、ジャンルの壁を壊して独自の表現を発信し続ける彼らもまた、荒野をガレキとともに転がるすてたろうたちなのか。曲中の〈声〉は、椹木野衣との新ユニット「グランギニョル未来」が注目を集める飴屋法水(1961-)が担当した。
また冊子には、1950年代後半から撮影してきた粟津潔の未発表写真作品を多数収録。劇画×写真×音楽作品の充実した内容。
荒野を生きる表現者たちの感性が、時代とジャンルを超えて結びつく衝撃のコラボレーション、ここに誕生!
話題作となること必至、お見逃しなく!!

【著者紹介】粟津 潔(アワヅ キヨシ)

1929年、東京都目黒区生まれ。絵画・デザインを独自に学ぶ。1955年、《海を返せ》で日宣美賞受賞。その後、トータルなデザイナー、あるいは美術家として、建築、文学、都市設計、博覧会設計、映画制作などを行う。2500点以上の作品群は、現在、金沢21世紀美術館のコレクションとなっている。2009年に死去。著書に『ガウディ讃歌』『不思議を眼玉に入れて』『粟津潔 マクリヒロゲル』(以上、現代企画室発行)など。2014年9月から、金沢21世紀美術館にてコレクション展「粟津潔 美術が野を走る」を開催。

【著者紹介】秩父前衛派(チチブゼンエイハ)

2007年にペルーから帰国したギタリストの笹久保伸が、サンポーニャ奏者の青木大輔、ギタリストの清水悠らと結成。映像・美術・文学などさまざまな分野でボーダーレスな活動を展開している。笹久保伸は2004年、20歳でペルーに渡りアンデス音楽を研究。2007年までの滞在中に13枚のCDを発表。帰国後も現代音楽、クラシック、アンデス音楽と多彩な演奏活動を行い、地元・秩父で録音した6枚の作品を発表している。2014年8月には飴屋法水、椹木野衣らの「グランギニョル未来」に出演するなど、活動の幅をますます広げている。