現代企画室

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生命の記憶
田島征三作品集1990—2010

田島 征三/作
北川 フラム/文
中川 素子/文
宮迫 千鶴/文
天野 耕太/文
2010年12月刊行
定価2500円+税
A4変並製・96頁
ISBN978-4-7738-1020-2 C0071

『ちからたろう』『とべバッタ』などの名作絵本で知られ、2009年に空間絵本「学校はカラッポにならない」(越後妻有)を公開した現代美術作家・田島征三。本書は、氏が20年にわたり取り組んできた、木の実や流木などを使うアートを集大成した初の作品集です。「木の実や海の生きものという画材を用い、自然、社会と人間との距離を指し示す方法を選んだ画家は、今まで他の人がなし得なかった、より人間や生命に近い、万象が輝く作品世界を提示し始めている」(北川フラム)

【著者紹介】田島 征三(タシマ セイゾウ)

1940年大阪府生まれ。幼少期を高知県で過ごす。1962年、大学卒業を機に手刷り絵本『しばてん』を制作。東京都西多摩郡日の出村(現日の出町)に移り、ヤギやチャボを飼い畑を耕す生活をしながら、絵本などを作り続ける。1997年に胃がんを患い、転地療法のため、伊豆高原(静岡県伊東市)に移住。森の中を歩いていた時、シロダモ大木に呼び止められた気がしてふと立ち止まり、翌年の秋、その実を集めて制作した絵本『ガオ』を出版する。その後、絵本を作りながら、木の実や流木などによる作品を発表し続けている。

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