日本歴史

白鳳の阿修羅 足で歩き続けた古代史
森 秀人著/46判・300p/98.7./2300円+税

銅鐸の謎、天皇の謎、闇に包まれた吉備国・出雲国・諏訪国。日本古代史は、なぜ、かくも謎に満ちているのか?

古代の権力者たちによって、複雑に塗飾され秘匿された古代史のヴェールを独自な視点をもつ民間史学者・森秀人が剥ぐ。蘇我入鹿邸から命がけで古代資料を救出した船史恵尺、その息子で、日本に仏教をはじめて導き入れた実在の高僧、船氏道昭、黒衣のふたりを通じて、額田王姫、天武天皇、中臣鎌足が語りだして、古代史の内幕を明らかにする、想像力に満ちた歴史物語!




律儀なれど、任侠者 秩父困民党総理田代栄助
高橋哲郎著/A5判・376p/98.2/3800円+税
民衆はなぜ、田代栄助を困民党の総理におしたてたのか。
秩父事件研究の現在を踏まえつつ、周到な資料の読み込みと丹念な現地調査にもとづいた、日曜歴史家ならではの田代栄助評伝。

民衆運動の〈近代〉
困民党研究会著/A5判・360p/94.3/4800円+税
〈近代〉がその姿を現す時代とその舞台としての地域社会に視点をすえ、ステロタイプな把握を排除しつつ、困民党民衆の心理(マンタリテ)に迫る。



死の靖国街道   四三年後のビルマ戦記
浜田芳久著/46判・320p/88・7/1800円+税
将校たちが「靖国街道」「白骨街道」と呼んだインパール敗退の道。累々たる死者をそばに見つつ生還した著者が記憶を呼びさまして記す陸軍の腐敗と戦争の惨劇。

蓮門教衰亡史  近代日本民衆教の行く末
奥武則著/46判・240p/88・3/1500円+税
明治の初め、一時は天理教、金光教と並ぶほどの勢いを持った蓮門教。その衰亡の行く末を、疑似民衆宗教としての近代天皇制との相剋のなかに位置づける。



悲壮は則ち君の生涯なりき  深沢利重と木下尚江
稲田雅弘著/46判・336p/87・9/1800円+税
日露戦争の渦中、敢然として非戦論を唱えた群馬の蚕糸業者深沢利重。その生涯を相馬愛蔵、田中正造、木下尚江らとの交流を通して描く、近代日本の思想ドラマ。