戦場における死
~その責任をめぐって~
『日本が占領した海南島で―60年前は昨日のこと―』
映画上映とディスカッション

 

【趣旨】九条改悪を軸とした憲法改悪への流れは、昨年の総選挙での自民党圧勝や民主党の「改憲容認」の方向性でますます強まって います。

私たち「テロリストは誰?九条の会」は、設立1周年を迎え、九条改悪阻止の一点で連帯する各地の「九条の会」の取組みに連携 しながら、過去の侵略と今日の自衛隊派兵という事実を踏まえ、形骸化している九条を“鍛え直す”観点で本集会を開催します。

本集会では、
1『日本が占領した海南島で―60年前は昨日のこと―』を上映し、映画を制作され、「日本軍隊性奴隷」となった女性達の 日本政府への訴訟を支援するキムチョンミさんをお招きし、いまだ日本国家と日本人自身によって明らかにしていない侵略と虐殺の事実を 見つめ直し、「日本人の平和」に狭められた「平和運動」の意味を問い直します。

2今日の高まるナショナリズムに随伴して、新たに市民 社会が戦争を支える体制に雪崩れ込んでいる実態について、靖国解体企画の山口素明さんと現代企画室の太田昌国さんより報告をいただき ます。

3そして「戦場における死」が、公務として賞賛される死と自己責任として蔑まれる死と二分される現在、私たちはどのような立場 で「反戦平和」「九条改悪阻止」を進めてゆくのか、参加される皆さんとともに考えてゆきます。

【主催】テロリストは誰?九条の会

【共催】現代企画室 【賛同】靖国解体企画、海外派兵をやめろ!戦争抵抗者の会

【日時】2006年3月4日(土)14:00-17:00

【場所】東京労働会館7Fラパスホール(参加費1000円) 豊島区南大塚2-33-10(JR大塚駅、丸の内線新大塚駅、徒歩7分)


【映画】『日本が占領した海南島で―60年前は昨日のこと―』 『8月15日事件の記録映像』(予定)

【報告】
キムチョンミさん 1949年大阪生まれ。『中国東北部における 抗日朝鮮・中国民衆史序説』(現代企画室、1992)、『水平運動史研究― 民族差別批判』(同、1992)、『故郷の世界史―解放のインターナショナ リズムへ』(同、1996)


山口素明さん 1966年東京生まれ。予備校講師。靖国解体企画。『公務死を加速させる栄典制度の改革を許すな』 (情況別冊「反派兵」04.1)『バックパックの青年の殺害によって何が殺されようとしているのか』(インパクション144号)

太田昌国さん 1943年北海道生まれ。現代企画室・編集長。『「ペルー人質事件」解読のための21章』(現代企画室、 1997)、『ゲバラを脱神話化する』(同、2000)、『「拉致」異論―あふれ出る「日本人の物語」から離れて』(太田出版、2003) 『「国家と戦争」異説―戦時体制下の省察』(現代企画室、2004)、他。


★ 映画『日本が占領した海南島で―60年前は昨日のこと―』(65分)
1939年2月、天皇ヒロヒトが「裁下」し、日本軍が海南島に奇襲上陸しました。それから1945年8月まで、6年半。村を襲撃された 海南島住民、植民地朝鮮の監獄から海南島へ連行され殺された「朝鮮報国隊」の人たち、アジアの各地から連行され酷使された人たち、 「日本軍隊性奴隷」とされた人たちにとって、60年前の日本政府・日本軍・日本企業による虐殺・暴行・略奪・人権侵害・日本「文化」 強制は、昨日のことです。アジア太平洋の民衆にとって、日本の侵略の時代は、反日・抗日闘争の時代でした。その時代は、全世界規模 で、まだ、終わっていません。(DVD解説文より)

★「8月15日事件」とは?
2005年8月15日、靖国神社でおこなう軍国主義者による黙祷に反対し、戦争と軍国主義に反対するプラカードを持った50名の市民 に対して重装備の警察が暴力で襲いかかり、4名の市民を逮捕した事件。

★「テロリストは誰?九条の会」とは?
アメリカのイラク侵略、自衛隊派兵に反対する首都圏の主に20~30代のメンバーが映画「テロリストは誰?」の上映会を開催した ことをきっかけに今年2月結成。地域・職業・年齢・国籍を問わず参加できる。各地の九条の会や反戦平和運動と連携しながら、とくに 「平和の積極的創造」を重視し、協同労働・アソシエーションなどの社会連帯の創出活動に力を入れている。現在ML会員85名。毎月 の定例会議と2ヶ月ごとの企画を開催している。

【問合せ】TEL 090-3504-0662(テロリストは誰?九条の会・鈴木剛)03-3293-9539(現代企画室・太田昌国)

メール whats_a9@yahoo.co.jp(テロリストは誰?九条の会・事務局)(現代企画室)

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