サパティスタ武装蜂起10周年「国際先住民族の10年」最終年
2004年6回連続講座

サパティスタ武装蜂起10 周年                   
「国際先住民族の10 年」最終年

グローバル化に抵抗する
ラテンアメリカの先住民族無数の「もう、たくさんだ! 」の声が聴こえる

第 2 回 「開発と先住民族― ― エクアドルを中心に」
5月15日(土)午後5 時〜8時




■会場: 法政大学・市ケ谷キャンパス/ ボアソナードタワー3階マルチメディア教室 


■発言者
新木秀和(神奈川大学教員)
―国家・民主主義・開発の新しいあり方〜エクアドル先住民族が問いかけるもの

中野憲志(IMADRグァテマラプロジェクト)
―米国の『アンデス地域イニシアティブ』と先住民族

藤岡亜美(ナマケモノ倶楽部)
―『鉱山にNO、生命にY E S 』〜コーヒー栽培による森林保護とエコツーリズム(スライド上映あり)

■資料代:500 円

経済のグローバル化、開発政策、また「対テロ戦争」や麻薬撲滅戦争にともなう軍事化は先住民族にどのような影響を与えているのか、そして市場万能主義と開発政策に対するオルタナティブとは?第2回講座ではエクアドル先住民族運動の歴史と現状、麻薬撲滅戦争を中心とした「アンデス地域イニシアティブ」の概要に加え、アウキ先住民知事率いるコタカチ郡の森林保護、エネルギー政策、エコツーリズム、民芸品のフェアトレード、民衆議会などのとりくみを紹介します。 

■主催: 現代企画室
東京都千代田区猿楽町2-2-5-302 TEL: (03)3293-9539 FAX: (03)3293-2735
E-mail: gendai@jca.apc.org
反差別国際運動(IMADR)グァテマラプロジェクト
〒106-0032 東京都港区六本木3-5-11 TEL: (03)3586-7447 FAX: (03)3586-7462
E-mail: imadris@imadr.org
法政大学国際文化学部 (連絡先・今泉研究室 TEL: (03)-3264-4789)


◆第 3 回 「中米の経済統合と先住民族」
7月3日(土)午後5 時〜8時



■会場 ●法政大学・市ケ谷キャンパス/ ボアソナードタワー3階マルチメディア教室

■発言者:狐崎知巳(専修大学教員)
 ―自由貿易、開発援助と先住民族の暮らし
 藤岡美恵子(法政大学非常勤講師)
 ―先住民族女性の視点からみた開発と自由貿易

■資料代:500 円

■連続講座賛同団体
アジア太平洋資料センター/エスニックコンサート実行委員会/ FoE Japan /サバイバル・インターナショ
ナル日本/市民外交センター/ジュマ協力基金/先住民族の10 年市民連絡会/中米の人びとと手をつなぐ会
/ナマケモノ倶楽部/日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(RECOM)/ピープルズ・プラン研究所/メキシコ
先住民運動連帯関西グループ/ヤイユーカラの森/琉球弧の先住民族会

写真: 左は2000 年1月のエクアドル先住民族蜂起。先住民族文化研究所(エクアドル、キト)、
icci.nativeweb.org、右はプエブラ=パナマ計画(メキシコのプエブラからパナマまでを網羅する総
合開発計画)に対する抗議集会。2 0 0 2 年6月、ケツァルテナンゴ市。ウェンディ・コール(ジャーナ
リスト、活動家)提供。

第3回講座では、自由貿易協定のさきがけであるNAFTA(北米自由貿易協定)が先住民族にもたらして
いる影響と、開発援助の理念・手法と先住民族の関係について考えます。
 また、先住民族の女性たちは中米でも南米でも、開発や自由貿易を推し進める構想や計画が、女性に対する搾取や人権侵害を増幅させると反対の声を上げています。先住民族女性の視点から見た問題点を取り上げます。

法政大学市ヶ谷キャンパス
東京都千代田区富士見2−17−1(JR 総武線市ヶ谷駅または飯田橋駅徒歩10分)


●第4回 9月18日(土)
「グァテマラ新政権とマヤ先住民族」

人口の多数派を占めながら社会から排除されてきたグァテマラのマヤ先住民族がめざす「多文化・多民族・多言語国家グァテマラ」というものは、たんなる権利の平等や市民的権利の保障の枠では収まりきれず、先住民族としての独自の権利や自治(autonomy)をも含んでいます。それゆえに国家・社会からさま
ざまな抵抗にあっています。新自由主義者で知られる新大統領ベルシェの下、先住民族の運動にはどのような展望があるのでしょうか? 内戦中に起きた先住民族虐殺事件と先住民族の抵抗運動を描いたビデオ「風の記憶―先住民族抵抗の500年」も上映予定。

発言:
・青西靖夫(日本ラテンアメリカ協力ネットワーク/RECOM)
「グァテマラ新政権とマヤ先住民族」
・藤岡美恵子(法政大学非常勤講師/IMADRグァテマラプロジェクト
コーディネータ)
 「『多民族国家グァテマラ』建設と先住民族の自決権」
ビデオ上映:『風の記憶――先住民族抵抗の500年』

資料代: 500円
会場: 法政大学・市ケ谷キャンパス ボアソナードタワー3階マルチメディア教室


●第5回 10月16日(土)
「ガスと水とコカと: ボリビア先住民族の三つの戦争」


昨年10月、天然ガス田開発と輸送パイプライン建設をめぐる先住民族・民衆蜂起によって政権が倒れたボリビア。南米の「最貧国」、「重債務国」と言われるボリビアの先住民族・民衆運動は何を求めてたたかっているのか。第5回講座では、一年間の経過を辿るとともに、ボリビア・アマゾンの天然資源開発、水の民営化、そして麻薬撲滅戦争に名を借りた米国とボリビア政府の「コカ栽培根絶政策」に対する先住民族のたたかいに焦点をあてて考えます。

また、日本のフォルクローレ演奏家の第一人者のひとり、木下尊惇さんのミニトーク・ライブ、水の民営化に反対する運動の記録ビデオ上映も行います。

第一部 木下尊惇 ミニトーク・ライブ
「ボリビアのフォルクローレ・新たなる伝統の創造」

第二部 「ガスと水とコカと: ボリビア先住民族の三つの戦争」
ビデオ「水はわれらのもの、ふざけるな!」(本邦初公開)
水の民営化に抵抗する先住民族・民衆のたたかいの記録
発言:
・中野憲志(IMADRグァテマラプロジェクト)
「ボリビア先住民族決起の背景と現状」
・太田昌国(現代企画室)
 「ボリビア先住民族運動の歴史的射程」
参考文献:シネマテーク・インディアス編『ウカマウ映画の現在―ベアトリス・パラシオス追悼』

*木下尊惇(きのしたたかあつ)
日本のフォルクローレ演奏家の第一人者のひとり。独学でケーナ、チャランゴなどを習得し、高校卒業後ボリビアに渡る。1988年、現地でリリースしたアルバムがベストテンのトップを飾る。南米、欧米でのコンサート開催など世界的に活躍。帰国後、日本各地で演奏活動を展開する。木下の提唱する「新たなる伝統の創造」はボリビア音楽界に大きな影響を与え続けている。
http://www5.ocn.ne.jp/ ̄fumande/takataka.htm

資料代: 800円
会場: 法政大学市ヶ谷キャンパス・58年館5階857教室


●第6回 12月11日(土)
「コロンビア内戦とアフロ-コロンビア人社会」


「ラテンアメリカのアフロ系アイデンティティとアフロ系運動の全体像のなかにコロンビアとベネズエラの事例を位置づける。双方の事例ともに多文化主義の政策化過程と民族運動の関係を基本的な枠組としたえで、先住民運動との関係を視野にいれ、アフロ系民族創生の動態をとらえる。さらにコロンビアに関しては開発とdesplazados(国内難民)の問題に触れ、ベネズエラに関してはチャベス政権という歴史的状況のなかでアフロ系運動をとらえる。」(石橋純)

石橋さんの発言に先立ち、コロンビア内戦と麻薬撲滅戦争の実態に迫るドキュメンタリービデオ「コロンビア計画」(Plan Colombia: Cashing-In on the Drug War Failure/¿Guerra Anti-Drogas o Pro-Petróleo?)(URLは以下)の上映を予定しています。追って公開します。
http://home.covad.net/ ̄epigraph/public_html/newPlanColombiacom/public_html/orderPC_eng.htm

発言: 石橋純(東京大学教員)

資料代: 800円(予定)
会場: 法政大学・市ケ谷キャンパス
    ボアソナードタワー3階マルチメディア教室


主催(第2回〜第6回):
現代企画室/反差別国際運動(IMADR)グァテマラプロジェクト/法政大学国際文化学部

賛同団体(2月17日現在、50音順):
アジア太平洋資料センター/エスニックコンサート実行委員会/FoE Japan/サバイ
バル・インターナショナル日本/市民外交センター/ジュマ協力基金/先住民族の10年市民連絡会/中米の人びとと手をつなぐ会
/ナマケモノ倶楽部/日本ラテンアメリカ協力ネットワーク
(RECOM)/メキシコ先住民運動連帯関西グループ/ヤイユー
カラの森/琉球弧の先住民族会

問い合わせ先(第2回〜第6回):
現代企画室
TEL: (03)3293-9539 FAX: (03)3293-2735
E-mail: gendai@jca.apc.org
反差別国際運動(IMADR)グァテマラプロジェクト
TEL: (03)3586-7447 FAX: (03)3586-7462
E-mail: imadris@imadr.org
法政大学国際文化学部・今泉研究室
TEL: (03)3264-4789

なお、詳細についてはIMADRホームページ(www.imadr.org/japan)もご覧下さい。



サパティスタ武装蜂起10周年「国際先住民族の10年」最終年
2004年6回連続講座

●第6回 12月11日(土)
「コロンビア内戦とアフロ-コロンビア人社会」


2004年12月11日(土) 17:00〜20:00

会 場 ■ 法政大学市ヶ谷キャンパス・ボアソナードタワー3Fマルチメディア教室
発言者 ■ 石橋 純(東京大学教員)
ビデオ ■ 『コロンビア計画』
     本邦初公開/英語/通訳・解説あり
資料代 ■ 800円 事前申し込み不要。


「ラテンアメリカのアフロ系アイデンティティとアフロ系運動の全体像の中にコロンビアとベネズエラの事例を位置づける。双方の事例ともに多文化主義の政策化過程と民族運動の関係を基本的な枠組としたうえで、先住民運動との関係を視野にいれ、アフロ系民族創生の動態をとらえる。さらにコロンビアに関しては開発と国内難民の問題に触れ、ベネズエラに関してはチャベス政権という歴史的状況のなかでアフロ系運動をとらえる。」(石橋純)
石橋さんの発言に先立ち、コロンビア内戦と麻薬撲滅戦争の実態に迫るドキュメンタリービデオ「コロンビア計画」(2003年、米国Free-Will Productions制作、本邦初公開)を上映します(当日資料にはスクリプトの日本語訳が含まれています)。

■主催■
現代企画室 
 TEL: (03)3293-9539 FAX: (03)3293-2735 メール:gendai@jca.apc.org
反差別国際運動(IMADR)グァテマラプロジェクト 
 TEL: (03)3586-7447 FAX: (03)3586-7462 メール:imadris@imadr.org ウェブ:www.imadr.org
法政大学国際文化学部・今泉研究室 
 TEL: (03)3264-4789



「コロンビア計画」――「麻薬撲滅戦争」の陰に隠された戦争の本当の狙いは?
(2003年、米国Free-Will Productions制作)

米国の資金バックアップのもと「コロンビア計画」はコカイン撲滅という名目を超えて、豊かな資源が眠るゲリラの活動地域に展開している。

コカインの主要原料のコカ葉は、コロンビアのみならずアンデス全域で栽培されている。

米国は「麻薬撲滅戦争」と称して何十億ドルも費やしたにもかからわらず、実際はコカ葉生産はこの10年で倍増した。

コロンビアの豊かな緑と水系はそこに住む人々だけでなく、アマゾン河流域全体の血脈となっている。枯葉剤の散布は将来深刻な環境破壊を引き起こすおそれがある。

FARC(コロンビア革命軍)とELN(民族解放軍)は犯罪を手段にして資金を得ながら、コロンビアの地方部の半分を支配下においている。

アンデス地域全体で、国際アグリビジネスに取り囲まれた貧しい農民には、コカ葉を売る以外に生き延びていくしか方法がない。

コカ葉撲滅のための殺虫剤空中散布は、他の作物に影響えるだけでなく、水源を汚染し、人にも影響を及ぼす。

 


主催(第2回〜第6回):
現代企画室/反差別国際運動(IMADR)グァテマラプロジェクト/法政大学国際文化学部

賛同団体(2月17日現在、50音順):
アジア太平洋資料センター/エスニックコンサート実行委員会/FoE Japan/サバイ
バル・インターナショナル日本/市民外交センター/ジュマ協力基金/先住民族の10年市民連絡会/中米の人びとと手をつなぐ会
/ナマケモノ倶楽部/日本ラテンアメリカ協力ネットワーク
(RECOM)/メキシコ先住民運動連帯関西グループ/ヤイユー
カラの森/琉球弧の先住民族会

問い合わせ先(第2回〜第6回):
現代企画室
TEL: (03)3293-9539 FAX: (03)3293-2735
E-mail: gendai@jca.apc.org
反差別国際運動(IMADR)グァテマラプロジェクト
TEL: (03)3586-7447 FAX: (03)3586-7462
E-mail: imadris@imadr.org
法政大学国際文化学部・今泉研究室
TEL: (03)3264-4789

なお、詳細についてはIMADRホームページ(www.imadr.org/japan)もご覧下さい。