■図書新聞 2021年9月18日
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図書新聞 2021年9月18日
イリヤ＆エミリア・カバコフの新プロジェクト「カバコフの夢」がオープンした。本書はそこで展示している、夢見る人々を主人公にした「10のアルバム 迷宮」や人間の夢を保存する「プロジェクト宮殿」、天使の羽をつけてより良い人になろうとする「自分をより良くする方法」といった作品群の他、人間の生、苦悩、希望という普遍的な主題を追求し続けているカバコフの魅力を紹介している。
ソ連の文化統制下で「非公認芸術家」であったカバコフ。その詩や物語、ドローイング、オブジェを通して表現された自由な夢の世界が、なぜ越後妻有という場に現れたのか−−本書では豊富なカラー図版と解説に加え、カバコフからのメッセージ、大地の芸術祭総合ディレクターの北川フラムと制作コーディネーターの鴻野わか菜の論考を通して、新たな芸術、そして生が語り直されている。
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