ダンスについての対話
アリテラシオン

 
ジャン=リュック・ナンシー、マチルド・モニエ
大西雅一郎+松下彩子
本永惠子/装丁    

定価2500円+税
ISBN 4-7738-0609-5 C0010

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現代思想における最大の「正統派」哲学者 ジャン=リュック・ナンシーと、 野心的な試みで注目を集めるコンテンポラリーダンスの旗手 マチルド・モニエが、 対話/共同作業を通じて身体のもつ独異性、 根源性を考察したダンス、身体芸術論。

今春の来日で、日本でも大きな話題を集めたナンシーによる 一連の表象/イメージ論の新展開 オムニバス映画「TEN MINUTES OLDER」に 「Vers Nancy(ナンシーの方へ)」で参加した、 映画監督クレール・ドゥニとの対話も収録。

   

体験的「反改憲」運動論
なぜ私たちは「護憲」ではないのか

 
ピープルズ・プラン研究所

定価1000円+税
ISBN 4-7738-0610-9 C0036

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崇高な日本国憲法の理念を前提とし、その理念を守るための「護憲」運動か。 さまざまな課題に即した運動の中でこそ、現行憲法の積極面が発見されてきたのか? 何よりも現状変革に向けて 「反改憲の論理」を鍛えあげる。

【本書の内容】
第1章 現状変革志向の反改憲の論理を鍛えあげるために 白川真澄
第2章 「護憲派」ではなかった活動家にとって「改憲阻止」とは 国富建治 第3章 「護憲」などで保障しえないココロ 竹森真紀
第4章 「反改憲」運動論 ?? 戦後憲法をめぐる運動〈経験〉史 天野恵一
【資料】 自由民主党 新憲法草案(現行憲法対照)

   

子どもと話す言葉ってなに?

 
影浦峡
泉沢儒花(Bit Rabbit)/装丁    
四六変並製・172頁
定価1200円+税

ISBN 4-7738-0607-9 C0080

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「日本語」ブームと英会話熱、一見裏腹なふたつの現象を結びつけ、昨今の「言葉」をめぐる風潮に一石を投じる。

日常生活から勉強、仕事まで、生きることに密接にかかわっている「言葉」。さまざまな言語を学ぶ機会はあっても、「言葉」そのものについて考えたり話したりすることは意外に少ない。
「……そんな状況で、言葉について子どもと語ることを想定したとき、何をどう話せばよいだろう。普遍的でありながら多様であり、最も身近にありながら限りなく遠く、コミュニケーションに必須でありながらしばしば混乱を引き起こし、それなりに幸せな生活を送るために必要であることは何となくわかりながら、具体的にどこが必須なのかはっきりしない、そんな中で実際に言葉を使い、学び、言葉と付き合わなくてはならない人の状況に即して言葉の存在を切実に考えるとき、いったい言葉についてどのように語れるだろう。この本は、そのようなことを念頭に置いて書きました」(著者あとがきより)

言葉を動かそう、壊れたっていいから。言葉は「どんなに壊れようともいつも動いている機械」だ。ソシュールの一節を手がかりに導かれる、言葉の少し危なっかしくて豊かな世界。

   

ピノチェト将軍の信じがたく終わりなき裁判
もうひとつの9・11を凝視する

 
アリエル・ドルフマン
宮下嶺夫
本永惠子/装丁   
四六上製・240頁
定価2400円+税

ISBN 4-7738-0608-7 C0031

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その凶暴さにおいて比類なきチリ軍事クーデターは1973年9月11日に実行された。米国の支援を受けて――
それから25年後、ロンドンでジェノサイドの容疑でスコットランドヤードに逮捕された軍事政権の中心人物、ピノチェト将軍をめぐるサスペンス・ドキュメント。

チリの元大統領が、スペインの判事の求めによって、病気治療で滞在していたイギリス…ロンドンで逮捕される。「国家権力の合法性」を身にまとった最悪のテロリストを包囲した「グローバル化した司法」の現在の姿を浮かび
上がらせる力作。

   

マラドーナ!
永遠のサッカー少年“ディエゴ”が話すのを聞いた

 
マルセロ・ガントマン、アンドレス・ブルゴ
潤田順一
本永惠子/装丁   
A5変並製・200頁
定価1600円+税

ISBN 4-7738-0606-6 C0036 Y1600

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サッカーの歴史を塗りかえた不世出の天才レフティーは、“言葉のファンタジスタ”でもあった!

母国アルゼンチンで大ヒットを記録した「マラドーナ語録」
ゴールはヘディングだった。間違いないよ。額にコブができたぐらいだからね。 ぼくはマラドーナの頭と神の手でゴールしたんだ。(1986 年) サッカーは一種のドラッグだよ。サッカーを密売しろ!(1991 年) ブッシュは暗殺者だ。ぼくはフィデル・カストロの友だちになる方を選ぶね。 (2003 年) リオネル・メッシを見ていると自分を思い出す。

彼こそアルゼンチン人の未来だ。(2005 年) 衝撃のプロデビューから海外移籍、ナポリでの勝利とW杯での栄光、そして薬物による挫折... ...。折々の発言を通して見る、生身の「天才」マラドーナ。

   

不思議を眼玉に入れて
粟津潔  横断的デザインの原点

 
粟津潔/著
有賀強/装丁  
四六判・並製・230頁
定価1800円+税

ISBN4-7738-0604-4 C0070 Y1800E

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日本を代表するデザイナー粟津潔、少年時代の記憶。すべてを独学で学んだ彼 にとって、街が教師であり、眼にした不思議やさまざまな出会いが題材であっ た。

少年時代の体験は、ジャンルを超えた粟津デザイン・横断的アートの原点である。

子どもの頃感じた世界への驚き、戦争下の学生時代、映画館に通った日々、電車と いうアトリエでの画家修行、はじめてポスターを手掛けた頃......。

粟津デザインを かたちづくった少年時代〜26、7歳頃までを、少年の視点で語る自伝。 今を生きる若きアーティストの卵たちに捧げる!

【著者紹介】 粟津 潔 (あわづ・きよし)
1929年東京都目黒区目黒本町に生まれる。絵 画・デザインを独自で学び、1958年世界フィル ムポスターコンペランス最優秀賞などを経て、 1969年粟津デザイン研究室 (現(有)粟津デザイ 設立。

グラフィックデザイナーとしてデザインの第一線で活躍する傍ら、 建築・音楽・文学・映像などさまざまなジャンルを超えたアーティストら とともに都市設計・博覧会設計・映画制作なども行い、その活動・作品暦、 及び発表は多岐に渡る。最新著書『デザインする言葉』(フィルムアート社) を始めとして『デザインの発見』(三一書房)、『デザインになにができるか』 (田畑書店)など著書多数。

 

シリーズ「改憲」異論3
九条と民衆の安全保障
国家の論理を超える平和主義

 
ピープルズ・プラン研究所/編
本永惠子デザイン室/装丁  
A5判変型・並製 141頁
定価1,000円+税

ISBN4-7738-0603-6 C0036

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「九条は現実にあわないから改正すべき?」「私たちの安全・平和は国家(軍隊)しか 守ることができないの?」

日本国憲法の平和主義の価値を多面的に見なおし、NGO地方自治体などが担う新しい安全保障のあり方を模索する。

【本書の内容】
1 自衛権・国家緊急権・「新たな英霊」の顕彰 古川純
2 民衆が動かなければ戦争はできない 武藤一羊
3 世論の動向に寄り添うのではなく、 それを変えさせる努力が必要なのだ 吉川勇一
4 日本国憲法の平和主義を捉え直す 君島東彦
5 市民の平和協力 越田清和
6 ジェンダーの視点から見た憲法九条 秋林こずえ
7 安全をめぐる地域での攻防 白川真澄


トリエステ精神保健サービスガイド
精神病院のない世界社会へ向って
 
トリエステ精神保健局/編
小山昭夫/訳 

本永惠子デザイン室/装丁  
定価1800円+税 サイズ200mm×220mm・150頁
ISBN4-7738-0602-8
C0047 Y1800
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30年間、地域社会が努力すれば、こんな町になる! 精神病院を廃止する。精神障害者の人権を尊重しつつ 地域社会のなかでいっしょに生活する――そんな試みが、 誰にとっても優しい「みんなの町」を作り出すことに繋がった。 「夢」を成功させた、イタリア・トリエステの実践記録。

加藤進昌教授(東京大学医学部精神科教室)による跋文から―――― トリエステという地名から読者の皆さんは何を連想するだろうか。イタリアの一部と聞いて私は半ば自動的にワ イン、パスタ、オペラと連想し、精神医療改革という硬質な言葉はついぞ思い浮かばなかった。しかし、それが間 違いであることを本書は雄弁に教えてくれた。精神病院を廃止し、社会の中で精神障害者の人権を保障する仕組み を構築し、かつそれが自然に受け入れられるやわらかい「みんなの町」が成り立っていくには、こういった成熟し た社会が必要だと教えてくれた。ワインやパスタを連想する社会だからこそ可能なんだといえるかもしれない。


娘と話す地球環境問題ってなに?
 
池内 了/著 
泉沢儒花(Bit Rabbit)/装丁  

新書判
定価1200円+税
ISBN4-7738-0600-1 C0036

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「問題」なのはわかっているけど、では一体どうすればいいの?
NHK教育「禁断の科学」(「知るを楽しむ」12月〜1月期)で話題を 呼ぶ池内了教授が、13才の娘との対話を通して描きだす「地 球環境問題」のこれまでとこれから。 「地球環境問題」に対して誰もがもつ疑問に、科学者の父親が身の回りの実践をとおして答える。

著者紹介 池内 了(いけうち さとる)
独自の宇宙理論で国際的に知ら れる宇宙物理学者。現在、早稲 田大学国際教養学部教授。
専門の宇宙論に加えて、寺田寅 彦、中谷宇吉郎の系譜を継ぐ科学と社会の関係を 問うエッセイを精力的に発表し、技術化、制度化、 企業化に向かう科学の方向性に警鐘を鳴らしつづ ける。著書多数。
近著に『禁断の科学』(NHK出版)、 『娘と話す科学ってなに?』(現代企画室)、『寺田 寅彦と現代』(みすず書房)、『ヤバンな科学』(晶 文社)、『物理学と神』(集英社新書)など


シリーズ「改憲」異論2
誰の、何のための「国民投票」か?
検証「憲法改正国民投票法案

 
ピープルズ・プラン研究所/編
本永惠子デザイン室/装丁  
A5判変型・並製 130頁
定価1,000円+税

ISBN4-7738-0510-2 C0036

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「授業で憲法の話をすると、先生が処罰される?」「憲法改正について意見を言うのに、 テレビコマーシャルはよくて、新聞の意見広告は許されないの?」 「国民投票法」の制定に向けて動き出した政治プロセス。言論統制の欲望を剥きだしにした法案を検証し、「改憲派」の 隠された意図を読みとる。

【本書の内容】
序論:自民党「新憲法草案」の「ソフトさ」の本質 天野恵一
第1章:国民投票法案の制定を阻止し、改憲反対のうねりをつくろう! 中北龍太郎
第2章:憲法調査会から国民投票法案審議に向けた動きについて 井上澄夫
第3章:マスコミを統制する危険な法案反対運動つぶし!  成澤宗男
第4章:「真っ当な」国民投票法案をつくるべき?今井一提案をめぐって 山口響


 娘と話す哲学ってなに?
 
ロジェ=ポル・ドロワ/著 藤田真利子 訳 毬藻充 解説
泉沢儒花(Bit Rabbit)/装丁  

新書判・約130頁
定価1200円+税
ISBN4-7738-0509-9

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コンパクトな新書サイズ、身構えずに入れる親しみやすい文体、大人にも子どもにも好評のシリーズ9作目に、「哲学」が登場。「常識」、「あたりまえ」だと思ってきたことをあらためて「ほんとうに?」と問い直す父。「深く考える」とはどういうことか、実践しはじめる娘。「本当は知らない」と知ることは、世界に、社会にたいする興味を刺激する、スパイスとなる。

【著者紹介】ロジェ=ポル・ドロワ/Roger-Pol Droit
国立科学研究センターの研究員。「ル・モンド」の時評欄担当。著書に「暮らしの哲学―やったら楽しい101題」(ソニーマガジンズ)、「娘と話す宗教ってなに?」(現代企画室)、「ギリシア・ローマの奇人たち 風変わりな哲学入門」(紀伊國屋書店)、「虚無の信仰―西欧はなぜ仏教を怖れたか」(トランスビュー)などがある。