レザルド川 | 6 |
エドゥアール・グリッサン/著 |
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奴隷として連れてこられ、祖国(アフリカ)の記憶も奪われて、主人の国(フランス)に対する憧憬で生きるしかなかった黒人民衆が「尊厳」をもって自らを見つめ、立つために、作家は、アンティルの美しく豊かな自然を背景に、この物語を書いた。 |
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【著者紹介】 1981年に出版された『アンティル論』で、三角貿易で連れてこられたカリブ海の黒人たちに、《アフリカ回帰》ではなく、《カリブ海への本格的な根下し》を提唱し、「クレオール性」を標榜する若い世代―P.シャモワゾーやR.コンフィアンたち―に多大な影響を及ぼした。 1958年度のルノドー賞を受けた『レザルド川』以降、『第四世紀』(1964)、『マルモール』(1975)、『奴隷監督官の小屋』(1981)、『マアゴニー』(1987)などの連作小説によって、島(マルチニック)の黒人の歴史を克明に掘り起こすと同時に、世界的視野から、民族や言語の多様な接触によって起こる地球社会の新たな問題に対して、独創的なコンセプトを打ち出し、活発な評論活動を行ってきた。 現在ニューヨーク市立大学・大学院教授。日本語訳に『〈関係〉の詩学』(インスクリプト刊)、『全−世界論』(みすず書房刊)がある。 |
世界の創造 あるいは世界化 | 6 |
ジャン=リュック・ナンシー/著 |
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現代フランス屈指の思想家ナンシーが「グローバリゼーション」を哲学的に考察する! いたるところから、逆に、耐えられない不正が荒れ狂っている。 |
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【本書の目次】 【著者紹介】 |
空の瞳 | 6 |
蜷川泰司/著 |
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地上と空中の二重都市で繰り広げられる痛切な物語を、豊饒に描き切った2500枚! |
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ドラウパディー | 6 |
モハッシェタ・デビ/著 |
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ガヤトリ・チョクロボルティ・スピヴァクは、この作家の「乳房を与えしもの」を読み、目の覚めるような論評を書いた。それは、モハッシェタ・デビの名前を世界的なものとし、また同時に「サバルタン」概念をより豊かにした。 |
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アボリジニ現代美術展 [精霊たちのふるさと] | 6 |
2003年7月刊行 |
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オーストラリアの美術界に旋風を巻きおこし、世界からも注目を集めているアボリジ |
PH STUDIO 1984-2002 | 6 |
2003年7月刊行 |
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美術と建築の間を縦横に行き来するPHスタジオのこれまでの活動を収めた作品集 活動は、美術館やギャラリーでの展覧会、野外でのプロジェクト、建築設計等、多岐にわたっている。 現在のメンバーは池田修、中川達彦、小杉浩久、細淵太麻紀。 |
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暴力の考古学 | 6 |
ピエール・クラストル/著 定価:2300円+税 |
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「帝国」の「戦争機械」が猛威を揮う時代に、未開社会における暴力=戦争の意義を考察する。人間の声に、人間的な言葉に耳を傾けるために。 |
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ピエール・クラストル(1934-1977) 哲学者クロード・ルフォールらとともに雑誌『リーブル』の創刊に参加し、政治権力をめぐる問題を軸に論文を発表し始める。 すべての文化は自民族中心的であることを免れ得ないとしても、「異民族文化抹殺的であるのはヨーロッパ文化だけである」と断言し、それは「多なるものを解消して<一>にしようとする同一化の原理」がはたらいているからだと喝破するなど、南アメリカ先住民社会を深く研究しつつ、それに基づいてヨーロッパ文明に対する徹底的な批判を展開した。 不幸、自動車事故で夭折したが、形成途上であったその理論は、フェリックス・ガタリの「戦争機械」概念をはじめ、急進的な現代フランス政治・哲学思想に影響を与え続けている。 日本語訳された著作に『国家に抗する社会:政治人類学研究』(渡辺公三訳、水声社、1987)と『大いなる語り:グアラニ族インディオの神話と聖歌』(毬藻充訳、松籟社、1997)がある。 |
アフター・ザ・ダンス ハイチ、カーニバルへの旅 | 6 |
エドウィージ・ダンティカ/著 46判変形・上製・200ページ・写真、地図収録 |
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「カーニバルのあいだジャクメルはただの町じゃなくなる、カーニバルの国になるんだ」 |
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エドウィージ・ダンティカ その作品の底には、祖母たちから夜ごと語り聞かされた、クレオールの豊かな物語世界が息づいている。1991年に出された『クリック? クラック!』は全米図書賞の最終候補にあげられたほか、発表する作品がつぎつぎと文学賞を受賞し、幅広い読者層に迎えられている。 日本語訳に『息吹、まなざし、記憶』(DHC)、『クリック? クラック!』(五月書房)がある。 |
『マヤ先住民族 自治と自決をめざすプロジェクト』 | 6 |
IMADR-MJPグァテマラプロジェクトチーム/編集 A5判・並製・249頁 |
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「・・・「北」の「豊かな」国のNGOが「南」の草の根の人々とどのような協働関係を築くことができるのかムムグァテマラプロジェクトの5年余りの歩みの中で、私たちは何度もこの問いに立ち止まってきました」(本書「はしがき」より) その中で、マヤとしてのアイデンティティを保ちながら、差別と抑圧に抗し、共同体としての「エンパワメント」をめざす若者たちの地道な教育活動をともに作っていきたいムムNGO,反差別国際運動の「マヤ先住民族のエンパワメントプロジェクト」はこうして1998年に始まった。 |
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関係と無関係--河口龍夫論 | 6 | ||
中村英樹/著 |
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評論家とアーティストとのコラボレーションが |
視角の断層ーー開かれた自己生成のために | 6 |
中村英樹/著 |
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現西洋の「神」(ゴッド)とその残影=「自我」(エゴ)の主体構造に対する |
ヘーゲル 否定的なものの不安 | 6 |
ジャン=リュック・ナンシー/著 |
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現代世界の開始を告げる思想家、ヘーゲル。 |
空間批判と対抗社会 グローバル時代の歴史認識 |
6 |
斉藤日出治/著 |
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空間、時間、身体、生きられる経験の根源にまでさかのぼり、その概念の再構築を通して、グローバリゼーションへの対抗的理念を提示する。
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オルタナティブ・ソサエティ 時間主権の回復 |
6 |
佐々木政憲/著 |
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今こそ古典【ヘーゲル、マルクス、グラムシ】を読み込み、21世紀資本主義の批判的分析から、来るべき社会の構想へ! |