学校の外から

学校評価と道徳の「愛国心」の授業について

2003年11月22日掲載

諫早市在住の野崎です。

【道徳の授業(愛国心について)】
金曜日夕方、娘の小学校に出向き、校長室で校長に学年便りで出ていました「道徳の授業内容」(愛校心・公徳心・愛国心)を尋ねました。学校長の閲覧後に学年便りが保護者に配布されることから、校長も当然その内容を知っているからです。

絶対評価になったことから、保護者が通知表につける評価に関し疑問があれば到達度シート(評価シート)の開示をうたっていました。ですから、1学期から3学期までの生徒用の評価シートのコピー「社会」の提供をお願いしています。(授業をする前までにコピーをもらうことを約束しています。)

また、年間授業計画表を校長から見せてもらいました。すると、11月6年生の道徳には、どこにも「愛校心・命の尊重・公徳心・愛国心」の項目はありませんでした。

校長にこれはどういう事か?計画内容と違うと尋ねると、なんでも4月当初に計画をするから、4月以降に来た道徳の副読本を使用すると、このような授業の内容に違いが出てくると言いました。(年間計画表には嘘があるということですね。)

その新しい副読本と他の副読本を全部、貸し出しをお願いしました。生徒用の到達度シートのコピーと道徳の副読本を借り、その後内容をお知らせします。

年間計画表には「法隆寺」が愛国心を教える内容となっているとの事でした。うーん、法隆寺でどう教えたら愛国心を芽ばえさせるのか、それもおもろいですが・・・日本の伝統や芸術に畏敬の念を持つように?それをどう発展し、国を愛する心につながるように指導するのかしらん。お手並み拝見と言いたいところを我慢しよう。

そうそう、校長と担任は「道徳は一つの答えを出す授業にはなっていない。それぞれが考える授業になっている」と自慢げに言いました。使っている教材がまともであればそうでしょうが、教育勅語ばりの内容だったら、考えるもなにも方向性がきちんとできています。

諫早市では愛国心通知表が3校あったことで、新聞でも叩かれているにもかかわらず、このような無神経な授業をすると学年便りに出す神経!バカと言えばバカですが、「学習指導要領に出ているから文句あっか?」と校長の頭の中にあるかもしれません。

「内容によっては西日本新聞と毎日新聞に記事にしてもらうかもしれませんよ」と、一言愛嬌を込めて言い伝えておきました。(^-^)

【学校評価 保護者用に関して】

提出先が教頭になっていましたので、これをどのように使用をするのかと、確認しました。教職員を不適格教員・問題教員・指導力不足教員などのラベリング資料として教育委員会に出すんじゃないかと言いましたら、「そのような事はありません。学校内に留めておき、保護者の声を学校側が聞くためのある」と言いました。

しかし、担任と先ほど電話で話しましたが、この先、何かあった際にはどう使うかわかんないねと・・・言い合ったことでした