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全学労組文部科学省交渉報告

2016年5月25日掲載

「文科省は闘っています!」(斉藤定数企画係長)

全学労組 文部科学省交渉報告(4月15日)
於:議員会館

 全国10組合、18名が交渉に参加しました。
 前回交渉で全学労組から文科省に「宿題」 が出ていました。「(都道府県・政令都市)教育委員会に勤務時間のわりふりを適切に行うよう指導している」と上田教育公務員専門職が回答したので、「次回、適切に実施している例を具体的に説明せよ」というのが宿題でした。すごく楽しみでしたが、今回上田専門職は「適切に行うよう教委に指導している」と強ばった顔で繰り返すのみでした。
 今回、勤務時間、部活、土曜授業、インクルーシブ教育、「日の丸・君が代」など24項目にまとめた申し入れ書を出しました。30分の交渉のため、超勤時間の割り振り問題が中心となりました。

 斉藤定数企画係長が、すごい笑顔で「文部科学省は、財務省の予算削減攻撃と闘っています!」「財務省の要求(教職員定数の37000人削減)は暴論だ!」と発言したのにはビックリ!エラクなったらこんなア・軽い発言ができるんだと感動しました。たしかに文科省は「チーム学校(*)」を武器にして財務省とやりあった訳ですが、全学労組から「定数増加ができないから、チーム学校でごまかしたんじゃないの?」とつっこまれ、斉藤係長は「一学級の生徒数削減、教職員定数の増加が本筋ですが」と、財務省と「加配教員増加」で手打ちをしたことを認めました。
次回の宿題・・春日井市教委が実施している「長時間労働による健康障害防止のための報告書」を提示し、某中学の異常な超過勤務の実態(60人中18人が80時/月を越える超過勤務)に対し文科省はどう対応するのか示せ。
 また、大阪市で行われているチャレンジテストの実態が酷く(同テストの結果がほぼ内申になってしまう)調査するよう要請がありました。           (長谷川)

*チーム学校 2014年頃から言われ始め、16年度予算審議で文科省が財務省と闘う際に世間にアピールする大看板となった。チーム学校とは、SSW(ソーシャルワーカー)、補習教員、部活動支援員など専門スタッフの導入である。財務省の「教員の基礎定数を減らせ。それならチーム学校に応じる」という主張に結局文科省は手を打った。闘いは昨年12月に決着。基礎定数4000人減。加配定数525人増となった。