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再任用短時間勤務職員の担任問題

2016年5月25日掲載

1、3月2日(水) 
 寿栄小校長が、末廣組合員に「再任用短時間勤務職員が2名で定員1で配置されたら、支援の担任をしてもらいます。」と通告しました。
末廣「再任用短時間勤務職員は担任はできません。市教委もその方向で取り組んでいます。」
校長「原則的にはそうですが、加配も難しい中ではそうするしかない。こういう希望があれば事前に申し出ておくように指導課から指示があった。」

2、3月7日(月)
 府の「再任用制度について」の規定と話がちがうので、一体どうなっているのだろうと、大阪教育合同労働組合本部を通じて、府教委に以下の問い合わせを依頼しました。

1,府教委が毎年度発行している「再任用制度について」の冊子に、
  4.職務内容等 
    〇 再任用職員は定年前の職員同様の本格的業務に従事。
     (短時間勤務職員は担任等の常勤を前提にした業務は
      担えない。)」
  とあるが、間違いないか?

2,高槻市で、校長(市教委も了解して)が短時間勤務再任用職員
が同一校で2名配置の場合は、2名をユニットにして支援学級の担任
を命じようとしているが、府教委の判断はどうか。担任を担えないなら
高槻市教委に是正指導すべき。

3,高槻市では「支援学級担任」だけについて、担任業務を短時
間勤務再任用2名をユニットとして運用しようとしているが、何故、普
通学級担任も同様の運用をしないのか?府教委の方針と齟齬はない
か?

4,高槻市の校長及び高槻市教委が支援学級に特化しての運用で
あるならば、障がい児教育への軽視と偏見であり差別的扱いと言えな
いか? このような運用を府教委は許容できるのか?
いか? このような運用を府教委は許容できるのか? 
 翌日、大阪府教委から大阪教育合同大椿副委員長をに回答がありました。
 「再任用制度について」の冊子(昨年度版=担任はできない)が添付されていました。

3 3月9日(水)
 寿栄小校長が職朝で、「再任用短時間勤務職員の担任の件で、
府教委と市教委から指導が入りました。提案を撤回します」と発言。

4 同日9日に市教委交渉 ー弁解だらけの教職員課ー

「これまでの市教委交渉で確認したスタンスは、全く変わっていない校長会でも(再任用短時間勤務者は担任ができないことを)指導している。指導課にも「担任をすることは原則的に間違い」と伝えている。どうしても(担任をしないと)無理な場合は、指導課と協議するよう校長会で言った。今年度末の再任用人事では担任ゼロにする。」と、「私たちは悪くない」という弁解で交渉は終わりましたが、同指示は各校に伝わったようです。

 再任用短時間勤務者は担任をする事ができない事には、職員にとって痛し痒しの面があることは否めません。しかしながら、府の規定を逸脱していること、また、特別支援学級に特化して行われていること(=特別支援なら3日だけの担任でも許される?)を、きちんととらえておかねばならないのではないでしょうか。
(長谷川)