学労ネット

日の丸・君が代・道徳教育反対!指導課交渉報告

2015年3月22日掲載

2015年2月16日、学労ネット・高槻は、以下の内容で高槻市教委指導課と交渉を行った。

(1)夏休み水泳指導・管理運営規則改悪について
組合は、不当な経過で実施された管理運営規則改悪は決して受け入れられないという立場であることを主張した。夏休み水泳指導実施に当たっては、児童の安全・教職員の過重労働軽減のため、指導課が責任を持って人的配置をすることを確認。 

(2)2学期制について
 各地で2学期制の問題点が露出し廃止に至った実態や、教職員向けアンケートを実施して疑問や不安や反対意見を課題として受けとめ、2学期制を廃止するよう要求した。しかし、指導課は「考えていない」と回答。きちんと総括する姿勢が全くない事を露呈した。

(3)連携型小中一貫教育について
○連携型小中一貫教育に伴って生じた業務の削減について
・勤務時間超過の解消を課題と考えている。一人一台のパソコン配布等での事務量の軽減・35人学級等での人的配置を考えている。
・勤務時間外での会議の設定等の超過勤務については把握していないので、実態を調べて、組合に報告する。また、教職員課と協議していく。
 組合としては、教職員課と時短制度の意義を共有し、連携しての早急の取り組みを強く要求した。

○小学校の存在意義の矮小化、中学校文化の前倒しになるデメリットについて
 ・報道されているデメリットの実態は受けとめ、デメリットの改善策を考えつつある。
・学校の実情やメリット・デメリット両面を考えていく。   
  ?勤務条件の変更を伴う場合は、組合との協議なしに導入を進めないこと
  を確認

(4)特別支援教育について
 ・児童・生徒の教育や安全を保障するため、教員の過重労働や超過勤務をなくすため、教員の定数増、実態に見合った加配・備品設備の整備を要求した。人的配置については、府に要求していく・予算の確保に努める。
・特別支援教育支援員の配置校と種別配置人数の資料を提供する。

(5)道徳教育・日の丸・君が代・元号
○「私たちの道徳」について
 「私たちの道徳は副読本ではなく資料である」との従来の確認は、来年度も変更はない。

○日の丸・君が代について
・市教委は、組合の日の丸・君が代に関する④~⑧の要求について、まとめて回答するという極めて不誠実な対応であった。次回からは、個々の要 求にきちんと回答するよう申し入れた。

・山田組合員の再任用取消撤回についても、市教委は、教育委員会の瑕 疵への反省に基づいた主体的な回答をすべきである。山田組合員の再任用取消撤回の要望を、大阪府教委に上げるよう要求した。市教委は「学習指導要領に基づき・・」と言うが、学習指導要領には職務命令については言及していない。職務命令よって教職員の「内心の自由」及び「良心の自由」を侵害する行為を校長に求めないよう要求した。

○2012年度寿栄小学校卒業式における職務命令発出に係る件について
市教委は「組合員から斉唱時、式場から出るという選択もあるという提案があった」ことを校長に再度確かめたが、校長は「そういう事実はなかった」と言っていると回答した。校長は、組合との交渉では、「あった」と確認しており、市教委への嘘言は許せない。
                             
(6)学習指導要領に関して
○道徳の教科化について
 「子どもに価値を押し付けることはおかしいと思っている。個々の子どもの 内心の自由は守っていきたい」と回答。
 
○外国語学習に於ける都市交流員(AET)の体制を保障することについて
 要求書提出後にAET廃止の情報を知り、担当である教育センターと協議の場を持つ方向で確認。(3月19日に行います)

○学力テストの学校別結果公表について
来年も、学力テストの学校別結果公表をしないことを確認。

(7)教科書採択に関わる情報公開について
 2014年度の小学校教科書採択については、2014年8月1日の教科書採択の教育委員会会議より前に教科書採択情報の全面的公開となった。2015年度の中学校教科書採択においても教科書採択の教育委員会会議より前の全面的公開を要求した。
(末廣)