学労ネット

卒・入学式でのピアノ伴奏等の強制に反対する要請のお願い

2013年1月12日掲載

 昨年の卒業式では、高槻市教育委員会は、学校労働者ネットワーク・高槻の4名の組合員を狙い撃ちにした職務命令の発出、さらに組合員への懲戒処分・再任用の取消という弾圧を強行しました。
 それに引き続く今年度の卒・入学式では、高槻市教委は「ピアノ伴奏等」の導入及び強制を意図しています。
 高槻市教委は、11月21日の臨時校長会で今年度の「入学式、卒業式に向けて」の4点の指示事項を下ろしました。

>>>*卒・入学式の4点指示事項(PDF)はこちらです...

(1)校舎の屋上及び式場内に国旗を掲揚すること
(2)式次第に「国家斉唱」を明記すること
(3)国歌斉唱の際には、教職員は起立して斉唱すること
(4)国歌斉唱については、児童・生徒が厳粛且つ清新な雰囲気の中でしっかり歌
えるよう指導すること(国家斉唱の演奏はピアノ伴奏等により行うよう努めること)
 指示事項(4)に係る「ピアノ伴奏等により行うように努める」について高槻市教委指導課は、
1、「ピアノ伴奏等」の「等」は、「中学校での吹奏楽演奏を想定したもの」である。
2、「努める」とは、「校長の裁量権を前提とし、市教委の考えを示すものである。」
3、指導事項(4)については、「今のところ職務命令までは考えていない」との説明を付け加えている。
 卒・入学式は、各学校が自主的に決定する教育課程編成上の問題である。国歌斉唱を「ピアノ伴奏等」によりおこなうことは、学習指導要領にすら何らの規定がない。ましてや職務命令によって「ピアノ伴奏等」の強制をおこなうのは、憲法が保障する基本的人権「思想および良心の自由」を侵害することになり憲法違反は免れない。
 高槻市教委は、ピアノ伴奏について「今のところ職務命令までは考えていない」と説明しているが、卒・入学式の在り方について職務命令がなじまないのは当然のことである。ましてや、吹奏楽部の中学生に「君が代」演奏を強制することは論外である。
 学校労働者ネットワーク・高槻は、今年度の卒業式において、教職員に対して職務命令による起立・斉唱の強制をおこなわず、合わせて「ピアノ伴奏等」の強制をおこなわないことを申し入れました。
 高槻市教委に対して、ピアノ伴奏等の導入及びその教職員・生徒への強制をしないように要請のファックス等を以下の連絡先にしていただけますようにお願いします。


<要請先>
高槻市教育委員会教育長  一瀬 武
TEL 072−674―7601
FAX 072−674−7641
高槻市教育委員会指導課長 福井 弘
TEL 072−674―7631
FAX 072−674−7032