学労ネット

戒告処分、再任用取り消しに抗議し、処分撤回闘争を進めていきます。

2012年5月1日掲載

学校労働者ネットワーク・高槻

 高槻市の卒業式は3月19日に行われましたが、16日から19日にかけて学校労働者ネットワーク・高槻の組合員を狙い撃ちにし、組合員4名に「平成23年度卒業式における国歌斉唱に当たっては、起立して斉唱すること」とする職務命令が出されました。今回、高槻市教委が校長の職務命令を校長に「指示」したことは、何らの法的根拠のない違憲・違法なものであり、断じて許されるものではありません。「君が代」の起立斉唱の強制という職務命令を発すること自体が各個人の思想・良心の自由を奪う人権侵害行為であります。
 高槻市教委に指示された各校長は、卒業式で「起立するか、着席するか」の態度表明を求め、内心の自由を侵害するとともに処分を示唆し恫喝するという不当な行為を取り、この職務命令は「着席」の意志を表明している組合員だけでなく、「当日までどうするか考える」とする態度未決定の組合員にも出されました。
 高槻市では卒業式・入学式でこのような職務命令は今まで出されたことはなく、今回の職務命令は私たちの学校労働者ネットワーク・高槻所属の組合員のみに出され、他の組合には出されていません。他組合にも当日まで「態度未決定」の組合員がいたにもかかわらずであります。このような職務命令の発出はあきらかに差別的で且つ組合弾圧の意図が明確であります。それとともに着席者を出さないための「予防拘束」であり、戦前の治安維持法体制の再来を思わせます。
 着席した山田肇さんは、卒業式当日、校長の事情聴取と市教委の事情聴取を受け、高槻市教委は大阪府教育委員会へ処分の内申手続きをしました。そして、3月27日、大阪府教委は戒告処分を発令しました。また、山田さん今年定年退職で、来年度からの再任用が内定していましたが、再任用は府教委から「保留」であるとされ、3月29日、高槻市立南平台小学校校長より、山田さんに「再任用決定の取消し」の通知がありました。組合はただちに高槻市教委に抗議行動を行い、戒告処分及び再任用取り消しの撤回を求めました。再任用取り消しは65歳まで年金の満額支給されないなかで、政府は「65歳までの再雇用の義務化」を検討している状況を考えると、生活権を侵害する大変不当なものであります。
 山田さんは4月から府の職員でなくなるため、3月30日に大阪府人事委員会に不服申し立てをしました。その内容は、卒業式での不起立による戒告処分及び再任用取り消しに対する不服申し立てでした。不服申立は4月20付で受理されました。
 私たちは、思想・良心の自由を侵害し、不当な組合弾圧を意図した職務命令の発出と大阪府教委の処分発動に積極的に関与し、その発動を許した高槻市教委と南平台小校長に強く抗議するとともに、大阪府教委に処分撤回、再任用の取り消しの撤回をするよう強く要求します。今後、組合は人事委員会闘争及び裁判闘争を闘っていきますので、ご協力、ご支援をよろしくお願いします。