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市教委側から交渉決裂させ退席!!不誠実な態度に怒!指導課交渉報告

2012年5月1日掲載

 有馬指導課長は、9月に組合差別を認め、謝罪文を出したにもかかわらず、今回の交渉でも不誠実な態度があからさまになりました。文科省副読本「放射線について考えてみよう」についての交渉中に突然席を立ち、座ったままの他指導課職員を促して退席したのです。市教委側からの交渉決裂です。
 また、「日の丸・君が代」の交渉の中では「事態が変わったら交渉をする。」と回答しました。しかし、それを反故にして、卒業式にあたって、当組合員に君が代起立の職務命令を出しました。明らかに組合潰しを狙っています。
 私たちはこんな暴挙を許すことはできません。後日、回答した文科省副読本「放射線について考えてみよう」の取り扱いについても、文言はサポートユニオン with YOUへの回答と同じですが、「児童個人が冊子を個人持ちにして家に持ち帰ることはないが、必要に応じて活用することはある。」と言っています。私たちの要求「配布・使用しない」とずれがあり、再度協議を申し入れる予定です。(末廣)

◆夏休みプール・管理運営規則改悪について

・2011年9月6日、市教委は、来年度夏季休業中の勤務変更提案を、組合への事前説明もなく校長会に下ろし、その後、有馬指導課長は「組合差別であった」との謝罪文を組合に出した。その校長会では、各職場での検討の指示も出さず、校長会役員の意見を聞くのみで、12月12日の校長会で同決定方針を下ろした。これまで有馬指導課長は「小中学校の管理運営規則」の改訂の計画を一度も組合に説明したことがなく、大変不誠実であった。
 交渉結果
→→決定された来年度(当時)夏季休業中の勤務変更は、授業日が全校で5日に統一されたのではなく、夏季休業が短縮されるという変更であったが、組合には事前に全く説明がなかった。今後は「情報提供・主旨説明・協議」をきちんとすることを確認。

◆連携型小中一貫教育について

・「連携型小中一貫教育」は学校現場の必要性から出たとは考えられない。小中一貫教育は「中一ギャップの解消」等の実際には十分に検証されていない“俗説”を多用して進められていることが多い。学校での十分な論議なしに、「平成28年度目途に全中学校区において連携型小中教育を実施する」等の拙速な一斉実施に反対する。また、「連携型小中一貫教育」によって勤務条件の変更を伴う場合は、組合との協議なしに導入を進めないこと。
→→(実施に向けては、新たな労働が課せられるため)勤務時間の削減、超過勤務との整合性が今後の課題である。勤務時間削減の方向で、教職員課と指導課が話し合いするよう要望。 
◆道徳教育・日の丸・君が代・元号

・今年度から「心のノート」はウェブ掲載になり、配布されない。「心のノートは副読本ではなく、資料である。」
との従来の確認は今年度も変更がないことを確認されたい。
→→〈市教委〉1つの資料として取り扱う

・市は、教職員に「日の丸・君が代」指導を強制しないこと。また、卒業式、入学式においても式場内の子ども・保護者・教職員に対して「日の丸掲揚、君が代斉唱」を強制しないこと。
・「君が代斉唱」を拒否し起立しなかった教職員に対して、いかなる処分も降ろさないこと。いかなることがあっても「処分による強制」を行わないこと。また、個人情報保護条例に違反する「不起立調査報告」を校長に求めないこと。
・「日の丸・君が代」の取り扱いについては、これまでの卒業式・入学式に見られたような児童生徒、保護者や教職員の「思想・良心の自由」を侵すことのないよう、また人権侵害のないよう最大限の配慮をすること。日の丸常時掲揚をしないこと。大阪弁護士会勧告(05・3・10)を尊重し、児童・生徒および保護者に対して「思想・良心の自由」についての、事前説明を実施するなど最大限の配慮をすること。
→→〈市教委〉教職員に対して粘り強い対応をしていくという立場は従来とかわらない。職務命令はなじまないと考える。事態が変わったら交渉をする。