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おかしな!おかしな!情報非公開(部分公開)決定の取り消し

2012年4月15日掲載

(1)昨年12月20日に、昨年度の評価・育成システムの状況調査報告が開示されました。入手したところ、中学校1校の開示面談を3月中にできなかった「理由」が墨塗りの部分公開でした。部分公開は個人情報であるからとの理由ですが、納得がいかず、異議申立をしました。同時に全ての中学校の調査報告書を開示請求しました。おそらく中学校1校で「理由」の墨塗りが出て来すはずなので、その学校の「理由」の開示を求めようと考えました。

(2)12月27日、市民情報課より電話で、「市民情報課が先の部分公開決定を取り消し、さかのぼって公開決定に変更するようにできないかと教育委員会に話をした所、教職員課は承諾したので、異議申立もなかったことにできないか」と話がありました。
 理屈が通らないので、異議申立をしましたが、こちらの方が筋が通っていたわけですので、申し入れを承諾しました。。
 この成果に立ち、今後の教育委員会への情報公開の姿勢(情報公開、情報提供について考え)にひとつひとつ変更を迫るつもりです。

(3)12年1月5日、市民情報課の立ち会いで、能村教職員課長と吉川組合窓口と、前出の評価・育成システム関係の全面公開への変更を受けました。公開された箇所は「校長が病気休暇中のため」となっていました。変更の理由を問うと、「全校の総合的調査の中の記述であるので、『個人情報』に抵触しないと判断し直した」との返事でした。こちらの開示根拠である「校長は『公人』であり『校務』を行うので、特定個人を識別されても問題ない」を認めた訳ではありませんでした。
 それで、全面開示になるため異議申立を取り下げるにあたり、「情報公開をする前にできるだけ情報提供で情報を出すように」要望しました。具体的には、今回の情報も以前は情報提供で出されていたこと、昨年度はじめにその情報提供を拒否され、大阪府に情報公開を求め開示されるという余計な手間がかかったこと、「校長会に情報を下ろすまでに、情報提供を待つように。(以前は違った。)」と言われたこと等を例にあげ、市民情報課の立ち会いの下、強く前述の要求しました。評価・育成システムに関する中学校分の調査報告の開示請求については、「それはそのまま生きている」として開示を求めました。

(4)1月10日、評価・育成システムの学校調査報告(中学校分)の部分公開を受けてきました。墨塗りで非公開部分があったのはA中学校の調査報告で、市教委で開示に変更のあった部分「校長が病気休暇中のため」が、「校長が○○休暇を取ったため」となっており、「病気」が墨塗りだったということです。
 なお、同中学校では、教頭が校長職務代理となっていました。校長が病気休暇で、3月中に開示面談ができなかったことになります。
 
(5)評価育成システムの学校調査報告に書かれている情報は、記入した校長だけのもの、市教委だけのものではありません。私たち教職員が1年間一生懸命働いてきた労働内容を、校長が恣意的に評価する可能性もあります。校長に恣意的に評価させないように、情報を青天白日の下に置く事が重要と考えます。今回のように、個人情報であるか、ないかの判断が微妙な部分まで理由もなく非公開にされては情報公開の意味がなくなります。そのことにストップをかけることができた事はずいぶんと意味があったと思いました。今後も情報公開の原則にもとずいて公開請求をしていこうと思います。
(松岡)