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無責任な市教委の対応に強く抗議!(労働条件に関わる交渉)

2011年11月27日掲載

  10月17日に勤務時間短縮の制度変更に伴う超勤解消にに向けての要求を中心とした交渉を行いました。この要求書は第13回定期大会の決定にもとずいて、6月7日に提出したものでした。(「かわらばん」第99号に掲載)

〈7ヶ月もかかって成果なし!私たちの職場ではありえません。〉
(1)高槻市教委は昨年度の定期交渉で「今年度も退勤調査を行い、その結果を年度内に集計する。退勤調査の集計結果データをもとにして、各課との調整を始めたい。4月に入って、同データをもとにして、超勤解消に向けての対応を含め、組合と協議する。」と答えましたが、その「対応策」作成までに時間が必要と4月以降7ヶ月も待たされた交渉でした。
 それでその結果はどうだったか。「退勤調査結果」は出されましたが、毎日平均1時間半もの超過勤務(持ち帰り仕事を含まず)の原因分析もろくになされず、約束した「各課との調整」も進んでいず、超勤解消の「対応策」も策定されていない無責任な回答でした。この怠慢に組合として強く抗議するとともに、市教委が中心となり各課横断的な超過勤務解消のためのプロジェクトチームの立ち上げ、業務量削減のための「基準」を作成すべきであると要求し、来年早々に予定されている定期交渉に持ち越しました。

〈能村課長、突然の「ペンディング!」発言〉
(2)もうひとつ市教委の無責任さが露わになったのは、「労働安全衛生組織」の設置要求についての回答でした。この要求は、労働安全衛生法改正後、2007年度の定期交渉から要求しているもので、最初は高槻市職員の労働安全衛生組織のなかに教職員の労働安全衛生組織も組み込むべきだとする要求でしたが、能村教職員課長が着任(2009年度)して以降の交渉で「市職員の安全衛生組織に組み込むのは困難」との回答で、「高槻市教育員会の安全衛生組織」としての組織するという現在の要求となったものでした。
 ところが今回の交渉の回答で、能村課長は「労働安全衛生法でいう50名以上の職員がいる学校がないのでできない」と言いだし、「そんな要求(学校毎の労働安全衛生組織)ではない。市としての労働安全衛生組織設置の要求だ」と抗議すると、突然一方的に「ペンディング」と終結する始末でした。課長が明らかな間違いを犯したのでした。
 結局、この件は、12月8日に「継続協議」となりました。何回も市役所に足を運ぶ組合員の忙しさがわかっているのでしょうか。本当に無責任なものです。

〈現場実態を無視した人員配置に抗議!〉
(3)高齢者部分休業及び再任用制度については、昨年度の定期交渉と同様の確認をしました。また、昨年度の支援学級に関わる高齢者部分休業者(組合員)と再任用者との組み合わせに要求について、「市教委が配置に関わる立場にあったにもかかわらず単に週3日(週23時間15分)勤務の再任用者が偶数人だったという数あわせだけの理由で配置を決めたとのこと」への「教育的配慮を欠き現場実態を無視した配置をしたこと」に強く抗議しました。
 さらに、来春に組合員で定年退職者があり、再任用を希望しているので、その要求内容を示し、きっちり雇用保障をするよう要求しました。また、改訂された評価・育成システムについては、その「てびき」にかかわって管理職が無責任な発言・対応をしている実態を告発し、管理職への指導を強く要望しました。
 今回の交渉は、次回の定期交渉に積み残した課題が多かったと反省しきりです!

(松岡)