学労ネット

今年も「勤務時間の明示文書」の公開、「宿泊行事に伴う勤務時間の割振り」の指示文書などを公開させる!

2010年7月17日掲載

 昨春、教職員課長が替わり、情報の出し渋りが目立つようになったので、しつこく情報公開手続きを行使していますが、新年度になってのその続きです。
 以下、3点の開示請求の結果、すべて開示されました。(なお、新年度になって再請求した「教職員の病休・休職実態」は公開されました。)
 
 1つは、例年請求している勤務時間(休憩時間を含む)の明示文書ですが、今年度の公開に問題があり、是正を要求しました。それは公開決定通知書の文書タイトルに「(交付文書)」が抜けている問題でした。請求文書を勝手に変更するのは「情報公開」の趣旨に反すると市民情報課に話をし、教職員課を呼び、開示文書名のさしかえと明示文書とは言えない不適切な文書(4件)の再明示を校長に指導するよう求めました。例年は後者の措置を教職員課に直接要請していたのですが、今年は文書名を勝手に変更したことから、再明示の指導をしない危険性を感じたからです。後日、開示文書のタイトルに「(交付文書)」を付けたものに差し替えさせ、不適切な文書の再明示した文書を入手しましたが、柱本小・7中が市教委に提出した「時間割表」を明示文書としている問題がありました。校長はこれで明示したと言っているとの教職員課の返事でしたが、ほんとうにこの文書を職員に交付したかどうかの確認の取りようがないので、来年度は時間割表とは別の文書を交付することを指導するよう教職員課に求め、来年度も不適切な明示文書については、市民情報課に教職員課を呼び、再明示の指導を要求するつもりです。

 2つ目は、教職員課が情報提供を拒否していた2件の情報公開請求です。
1、高槻市教委が大阪府教委に提出した「平成21年度評価・育成システム実施状況調査の報告」(学労ネットの役員在籍校の4校長が市教委に提出した報告分も含む)。これは、校長会に出していないとの理由で情報提供をしぶっていたものです。この文書は後日、学労ネット役員在籍校校長の報告分も含め開示されました。
2、2010年5月24日の教職員課と学労ネットの打ち合わせで、能村教職員課長が、校長会への説明用ファイル中から読み上げた「2004年度当初の校長会で指示した泊を伴う学校行事の勤務時間の割り振り(変形労働時間)に関する文書」。これは「文書がない」との教職員課の対応だったので請求しました。もし、文書不存在の結論の場合は「異議申し立て」をすると教職員課に通告しましたが、その結果、後日、当時の文書が開示されました。「ない」と言っていたその文書は、まさしく課長が読み上げたものでした。
 公開された文書は「泊を伴う学校行事の勤務時間の割振りについて(平成16年6月3日定例校長会資料)」で、これを見ると、小学校宿泊行事の2日目の割り振りが、「12時間を越えると4時間の振り替えが生じる場合があろうかと考えています」とあり、運用で2日目も半日の割り振りが出来ることが指示されていたことが分かります。(これにプラス、「深夜の仮眠」は「勤務」であるとの理由で校長裁量の半日回復、「休憩時間取れていない」ので2時間分回復させることが出来ますから、合計3半日以上取れることになります。)この開示結果は、今後、私たちは宿泊行事の勤務の割り振りを要求していく際、重要な武器となると思います。情報公開を活用することは有効です。 

(松岡)