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休憩時間訴訟 第4回控訴審報告

2009年1月31日掲載

(結審しました。判決日は4月16日)

 1月29日に休憩時間訴訟第4回控訴審が開かれました。残念ながら、証人採用は認められず、結審しました。判決日は4月16日となりました。
 第4回控訴審は、控訴人の準備書面(3)の口頭説明を松岡が行いました。前回の弁論で、被控訴人高槻市が、私たちの準備書面(2)での主張「6時間を超える以前に休憩時間が与えられていないことは労基法違反である」に対して、「どこに置いてもよい」とする反論をしてきましたので、それに対して全面的に控訴人側の反論を展開したものでした。反論内容は、「準備書面(3)」を参照ください。
 最後に、萬井隆令龍谷法科大学院教授の証人採用と、今回の書面に対していまだ反論のない被控訴人大阪府の反論を求めました。大阪府は今回の書面への反論はしないとの意思表示でした。萬井教授の証人採用に関しては、裁判長から「別室で協議したい」という申し出があり、数分間の休憩の後、「萬井教授の見解については書面、論文等を充分検討していますので、証人採用はいたしません。他の証人申請についても同様です。」との結論でした。判決日は、4月16日(木)午後1時10分となりました。
 判決後、プロポノセンターで交流会を持ち、判決までの準備等を相談し、判決後の方向も検討しました。地裁提訴より判決で丁度5年になります。永らくの支援、大変ありがとうございました。判決日には、是非とも傍聴いただけますようにお願いします。 (松岡)



本人訴訟仲間の高槻のみなさんへ

北九州「君が代」訴訟(ココロ裁判) 原告 竹森真紀

 職場を抜けて裁判所へ行くことこそが、休憩裁判にとって、一番の大きな収穫だったのではないでしょうか。
 北九州のココロ原告のNさんが、判決の日に昼から職場を出ようとしたときに同僚から、「いいわね、(裁判所へ行く)余裕があって」という冷や水のような言葉を浴びせられたそうですが、Nさんはココロ原告に2000年から参加し、そして「うい」に加入して長く、そのような言葉にも負けない逞しい組合員になりました。
 途中病気休職に入ったりもしながらも、高裁不当判決に抗して「またまた元気になった」と本人が言っています。もう、下を向いてる暇などなく、自分の生きたい方向へ向かってしか進めないのです。そうでないと生きていけないのです。
 そんな仲間が高槻にもいる、そんな思いで大阪へ向かい共に結審を迎えることができてよかったです。
 裁判長のまるで猿芝居のような「合議」と「判決日の告知」でしたが、すでにやるべきことはやり尽くした高裁をここまで闘われた原告のみなさんこそが、法廷の主役でした。
 弁論でのみなさんの一言一言に勇気を感じさせていただきました。ココロから敬意を表します。
 
 また判決の日に!軽やかな身体と柔らかな心でお会いしましょう!