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文部科学省の勤務実態調査結果(最終)が出る。

2007年5月27日掲載

文部科学省勤務実態調査結果(最終)が発表されました。詳細は下記サイトをご覧ください。(一作)(以下、新聞記事のため転載禁止)
教員勤務実態調査報告書について/文部科学省(2007年5月23日)

先生、毎日約2時間の残業 40年ぶり実態調査 文科省
(朝日新聞 2007年05月23日23時05分)

 文部科学省は23日、40年ぶりに実施した教員の勤務実態調査の結果を公表した。対象となった公立の小中高では、1日の平均勤務時間が10~11時間で、恒常的に1日約2時間の残業をしていた。同省は教員の給与制度の見直しを進めているが、この結果を受けて「時間外」の扱いが焦点となりそうだ。

 調査は昨年の7~12月を6期に分けて実施された。小中は毎期180校ずつ、10~12月だけ実施された高校は毎期120校ずつ、無作為に抽出して対象とした。

 最も勤務時間が長かったのは中学校教員で、平均して1日10時間36分働き、残業は1時間56分だった。夏季休業期の8月分を除くと平均で1日11時間2分の勤務で、2時間13分の残業。小学校教員は1日平均10時間5分の勤務で1時間26分の残業、夏季休業を除くと平均10時間30分の勤務で1時間40分の残業。高校教員は1日平均10時間2分の勤務で1時間44分の残業だった。

 小中教員はいずれも、夏季休業期間も8時間以上勤務しており、残業が生じていた。また、勤務時間が最も長かったのは小中高のすべてで教頭・副校長で、一般教員より1時間前後長かった。

 教員は一般公務員と同様の時間管理が難しいとして、月額給与の4%が一律の「教職調整額」として支給されている。働きぶりに応じて支給額に差をつけるべきだという意見も強く、文科省は現在、どのような支給形式が可能か検討している。

教員:公立小中高で1日2時間残業 文科省が勤務実態調査
(毎日新聞 2007年5月23日 20時02分)

 公立小中高校の教員は1日平均で2時間前後の残業を行っていることが、文部科学省の教員勤務実態調査で分かった。学校運営や外部対応の事務作業に負担を感じている教員も多く、文科省は「教員の多忙感の解消に結び付けたい」と話している。

 調査は昨年7~12月、各月ごとに小中学校各180校、高校120校を抽出し、学校を通して行った。調査対象者数は計約6万1000人で、回収率は74.6~89.7%だった。

 夏休みなどを除く通常期では、教員の1日の平均残業時間(各月の平均)は▽小学校1時間34分~1時間48分▽中学校2時間9分~2時間26分▽高校1時間33分~1時間51分。1カ月間の残業時間は▽小中37時間40分~43時間▽高校31~37時間で、夏休みなどを含めると平均約30時間超の残業をしている。

 さらに、「仕事に追われて生活にゆとりがない」という問いに対し、小中教員の77.2%が「とても感じる」「わりと感じる」と回答。「授業の準備をする時間が足りない」と感じている教員も72.0%だった。高校の教員も同じ傾向を示した。今回の調査は、教職員給与のあり方を見直すための基礎資料として、66年以来40年ぶりに実施された。当時の残業時間は月8時間程度だったという。

 文科省は「自宅で仕事をすることも30分前後あり、多くの教員が事務作業に負担を感じている」と分析している。【高山純二】

先生、仕事に追われ“悲鳴”
(産経新聞 2007年5月24日11:17)

 公立小中学校の教員の8割が「仕事に追われて生活のゆとりがない」と感じていることが23日、文部科学省が行った勤務実態調査で分かった。保護者への対応、部活の指導などに追われ、7割が「授業の準備時間が足りない」としている。教員の月平均残業時間は一般公務員の3~4倍以上で、文科省は「教員増や事務効率化など子供と向き合う時間を確保する施策が必要」としている。

 調査は、昨年7~12月の毎月、全国360校の公立小中学校の教員を対象に聞いた。小中学校とも教員の80%以上が「教員が行うべき仕事が多すぎる」と感じていた。

 残業時間は、小学校が月平均約33時間、部活動のある中学は約44時間で、10時間前後とされる一般公務員をはるかに上回った。最も忙しいのは中学の教頭で、約63時間に上った。

教員の残業、1日約2時間=勤務実態調査-文科省
(時事通信 2007年5月23日17時1分)

 文部科学省は23日、昨年実施した教員勤務実態調査の結果を発表した。小中学校教員の1日当たり残業時間(夏休み期間を除く)は約2時間で、1カ月にするとおよそ40時間に上っていた。同省は、現在進めている教員給与の見直しに今回の調査結果を反映させる。
 調査は、昨年7~12月の6カ月間、毎月360の小中学校で実施。調査対象となった教員は約4万6000人で、自宅に持ち帰った仕事なども含め勤務全般について聞いた。 残業時間が最も多いのは7月で1日平均2時間9分。夏休み期間を除くその他の月は同1時間53分~1時間57分だった。