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休憩時間訴訟 第1回口頭弁論報告

2004年6月14日掲載

 休憩時間未払賃金等訴訟の第1回口頭弁論の報告をします。第1回口頭弁論は6月7日(月)午前10時より大阪地裁809号法廷で行われました。お忙しいなか多くの傍聴者がかけつけていただき、17名の傍聴者と高槻市教委、大阪府教委、新聞記者も含め傍聴席はほぼ満席でした。
 高槻市教委の弁護士が5分ほど遅刻をしたことは裁判官の心証を悪くしました。冒頭、裁判長より「書証」の写しか現物かの確認があり、控えの資料を提出すると勘違いした私が「(資料を)返してもらえますか?」と聞き、裁判長は「返します」。場内「大爆笑」。素人ぽくスタートしました。
 その後、定形通り、原告の訴状・証拠説明書、被告の答弁書の確認のあと、意見陳述に入ったのですが、裁判長は「陳述は1名にしてください」と言い、「ぜひとも2名でお願いしたい」とこちらとのやりとりになり、傍聴席より「やらしたれよ!」とやじ、やじ。裁判長は「代表の陳述に補足」する形で2名の陳述を容認し、結局、目的をはたしました。陳述の前に用意していた「陳述書」10部を書記官に渡しましたが、書記官は「被告側の弁護士が専任されたので3部でいいのです」と残りを返してきたので、「今まで通り10部作ってきました」と私。結局、残りも被告側(高槻市教委分として)に渡されました。陳述の私と長谷川はがちがちにあがっていましたが、言いたいことは言えたと思います。
 次回の日程の確認に入りかけたとき、打ち合わせ通り、他の原告の末広・志摩より次回口頭弁論での「陳述」と時間を午後3時以降にしてほしいと要請。なかなかの迫力でした。残りの3名の陳述について、裁判長は「文書で出してください」「弁論の時期に発言する機会がありますから」(後者は証拠調べ、実体審理までいくということで、言質にとっておこう!)と対応し、「文書に若干のコメント」も認められましたので、次回に3名の意見陳述も強行突破できました。「本人訴訟」のおもしろさが実感できました。
 次回日程については、裁判長が「準備書面の作成にどれぐらかかりますか?」と聞いたので、とっさに「法律関係・判例等調べ、勉強したいので2ヶ月ほしい」と答えたため、8月25日まで下げさせられました。8月上、中旬は原告がそろわないのでこの時期にしたかったので、うまく日程が入りました。次回口頭弁論は8月25日(水)午後1時15分~ 大阪地裁809号室です。
 口頭弁論後、時間の許す方と喫茶店で歓談し、名古屋から傍聴に来ていただいた訴訟経験の豊富なAさんに「答弁書」の分析・国賠訴訟の判例・給特法批判のレクチャーを受けました。
 今回は平日の午前中という時間なので、僕ら原告以外の組合員の傍聴者が作れないため、友人・知人へ傍聴をお願いしました。平日の10時という参加しにくい時間帯にもかかわらず、多くの方々が傍聴にかけつけてくださり、感謝にたえません。
 今後は教員の超過勤務(教育現場の「奴隷労働」!)を作っている「給特法」(わずかな教育調整額でそれをちゃらにするもの)批判が争点となってきますので、正念場と思います。次回は夏休みですので、今回を上回る傍聴者の参加を得、「給特法」批判を中心に展開したいと思っています。次回は「給特法」批判の学習会を兼ねた総括集会を設定するつもりです。今後ともご支援をよろしくします。(松岡)