学校から

こんなにひどい!「道徳教育推進状況調査(文部科学省)」

2004年1月10日掲載

長崎県諫早市在住の野崎です。

道徳教育推進状況について文部科学省から調査依頼が、都道府県の教育長に行き、各市町村教育委員会教育長に回ったものを開示請求しました。設問が21項目もあって詳細に調査がなされています。

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15教学540号
平成15年11月5日
各市町村教育委員会教育長様

長崎県教育庁学校教育課長(公印省略)

道徳教育推進状況調査について(依頼)

このことについて、文部科学省初等中等教育局教育課程課長から依頼がありました。 ついては、別添調査要項に基づいて調査し下記により提出願います。
なお、様式A-2においては、貴官内の各学校から、全学級の時間割を提出させ、その内容を確認の上、作成願います。



○提出する調査票 
 ・様式A-2(学校数については、分校も1校として数え計上する)
 ・様式C-1
○提出期限
 ・平成15年12月12日(金)
○提出先
 ・県学校教育課長あて
心の教育推進班:担当○○

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                 様式A
道徳教育推進状況調査票(学校用)

(調査時点で特にことわりがない設問については、平成15年度現在の状況を記載すること)

○1 道徳の時間について

問1 貴校では、平成15年度において、道徳の時間の年間指導計画を作成していますか。該当するものを1つ選んでください。

1 作成している。
2 作成していない。

(下記問1-2については、問1で「1 作成している」と回答した学校のみ回答すること)
問1-2 貴校の平成15年度の年間指導計画には、次のような項目が含まれていますか。含まれているものをすべて選んでください。

1 各学年の基本方針(目標)
2 主題名
3 指導の時期
4 ねらい
5 資料名
6 主題設定の理由
7 展開の大要及び指導の方法
8 他の教育活動等における道徳教育との関連

(下記問1-3については、問1で「1 作成している」と回答した学校のみ回答すること)
問1-3 平成15年度の年間指導計画は平成14年度と比較して、どのような観点から見直しましたか、次の項目から、該当するものすべてを選んでください。

1 道徳教育の全体計画や重点目標、指導の方針との関連
2 複数学年を見通した内容の重点的取扱いや関連的指導の工夫
3 主題の年間にわたる配列や指導の時期
4 個々の主題についてのねらい、資料、主題設定の理由
5 個々の主題についての展開の大要、指導の方法
6 他の教育活動等における道徳教育との関連
7 見直していない(※7を選んだ場合は1~6を選択しないこと)

問2 平成14年度の道徳の計画について、教育委員会にはどの程度実施すると報告をしていますか。学級数を記入してください。(1単位時間は、小学校45分、中学校50分で計算してください。)

問3 平成14年度の道徳の時間の授業時数は、実際に何単位時間実施しましたか。学級数を記入しなさい。(道徳の時間の年間標準授業時数は、小学校第1学年は34単位時間、小学校第2学年から中学校第3学年までは35単位時間)

問4 貴校において、平成14年度の道徳の授業の学校全体での授業時数の総合計及び平均授業時数は何単位時間ですか。全学級で実施した授業時数の総合計、総学級数、1学級当たりの平均授業時数を記入してください。(平均授業時数については、少数第1位(少数第2位を四捨五入すること)まで求めてください。)

(下記問5については、平成14年度に実施した道徳の年間授業時数が標準年間授業を下回っている学級がある学校のみ回答すること)
問5 平成14年度に実施した道徳の年間授業時数が標準年間授業時数(小学校第1学年は34単位時間、小学校第2学年以上中学校第3学年までは35単位時間)を下回っている学級がある場合、その理由(振替先など)として最も多いものは何ですか。該当するものを1つ選んでください。

1 教科の指導に充てた
2 学級活動に充てた
3 学校行事に充てた
4 総合的な学習の時間に充てた
5 自習に充てた
6 届出時数が標準授業時数を下回っているため
7 その他(回答票に箇条書きで記入してください)

問6 平成15年度の道徳の時間の計画について、教育委員会にはどの程度実施すると報告していますか。学級数を記入してください。(1単位時間は、小学校45分、中学校50分で計算してください。)

問7 道徳の時間が平成15年度の週の時間割に明確に位置付けられていますか。該当するものを1つ選んでください。(公立の小・中学校については、指定都市及び市区町村教育委員会に平成15年度の各学級の時間割を提出してください。)

1 全学級とも「道徳」の名称で位置付けられている。
2 「道徳」以外の名称で位置付けされている学級がある。(どのような名称で位置付けされているのか、その理由は何かなどを、回答票に具体的に記入してください)3 「道徳」の時間に相当する時間が位置付けされていない学級がある。(その理由は何かなどを、回答票に具体的に記入してください)

問8 貴校において、道徳の時間を楽しいあるいはためになると感じている児童生徒はどの程度いると思いますか。下記の1~6の設問についてそれぞれ該当するものを1つ選んでください。
(※野崎注 下記にあるように、道徳の時間の関心の程度を5段階で○をつけるようになっている。)

1 小学校第1・2学年
2 小学校第3・4年生 
3 小学校第5・6年生
4 中学校第1学年
5 中学校第2学年
6 中学校第3学年 

1)ほぼ全員 2)3分の2くらい 3)半分くらい 4)3分の1くらい 5)ほとんどいない

問9 道徳の時間の指導の充実と教師のかかわり等についておたずねします。下記の設問1及び2についてそれぞれ該当するものを3つ選んでください。

1) 貴校において、道徳の時間の指導を一層充実させるために各教師に求められることは何だと思いますか。
 1 道徳教育の目標や道徳の時間の役割等基本的なことについての理解
 2 児童生徒の悩みや心の揺れ等を含め考えていることの的確な把握や理解
 3 ねらいや主題構成の工夫
 4 教材の分析、魅力ある教材の選定および開発・活用等の工夫
 5 指導過程の適切な構成方法の工夫
 6 体験活動を生かす工夫
 7 児童生徒が自ら成長を実感し、課題や目標を見いだせるようにする支援
 8 多様な指導技術の修得
 9 他の教師等との協力的な指導や連携
10 児童生徒の道徳性について成長等を把握し指導に生かす工夫

2) また、実際に、学校として重点を置いて取り組んでいることは何ですか。

 1 道徳教育の目標や道徳の時間の役割等基本的なことについての理解
 2 児童生徒の悩みや心の揺れ等を含め考えていることの的確な把握や理解
 3 ねらいや主題構成の工夫
 4 教材の分析、魅力ある教材の選定及び開発・活用等の工夫
 5 指導過程の適切な構成方法の工夫
 6 体験活動を生かす工夫
 7 児童生徒が自ら成長を実感し、課題や目標を見いだせるようにする支援
 8 多様な指導技術の修得
 9 他の教師等との協力的な指導や連携
10 児童生徒の道徳性について成長等を把握し指導に生かす工夫

問10 貴校において、道徳の時間の指導体制や連携を生かした指導の充実のために、平成15年度にどのようなことに取り組んでいますか(実施予定を含む)。該当するものすべてを選んでください。

1 校長、教頭の参加
2 他の教師等との協力的な指導
3 保護者の参加や協力
4 地域の人々の参加や協力

問11 平成15年度における道徳の時間の指導でどのような教材を使用していますか。(使用予定を含む)該当するものすべてを選んでください。

1 文部科学省(旧文部省を含む)で開発・刊行した読み物資料
2 都道府県や市町村教育委員会において開発・刊行した読み物資料
3 民間の教材会社で 開発・刊行した読み物資料
4 民間の道徳教育研究団体で開発・刊行した読み物資料
5 自作(学校作成を含む)の読み物資料
6 「心のノート」
7 新聞記事
8 書籍・雑誌(随筆、評論、小説、詩、伝記等)
9 写真(デジタル写真を含む)
10 教材用掛図、紙芝居、大型絵
11 人形劇体験教材(指人形、紙人形、パネルシアター等)
12 映像コンテンツ(テレビ放送、ビデオテープ、DVD、スライド、16ミリフィルム、TPシート等)
13 音声コンテンツ(録音テープ、CD等)
14 パソコン用ソフト
15 インターネットにより得られた情報
16 その他
17 使用していない(※17を選んだ場合は1~16を選択しないこと)

問12 平成15年度の道徳の時間の指導において、道徳用副読本をどのように使用していますか。該当するものを1つ選んでください。

1 児童生徒各自に持たせて使用している
2 学校に備え付けにして使用している
3 学校にも備え付け、児童生徒各自にも持たせて使用している
4 使用していない


〇2 全教育活動を通して取り組む道徳教育について

問13 貴校では、平成15年度において、学校の教育活動全体を通じた道徳教育の全体計画を作成していますか。該当するものを1つ選んでください。

1 作成している
2 作成していない

問14 貴校の道徳教育の全体計画及び道徳の時間の年間指導計画を含めた各種の指導計画について、次のような観点からみた場合、どのような状況にあると思いますか。下記の1から5の設問についてそれぞれ該当するものを1つ選んでください。

(※野崎注 1)そうなっている 2)大体そうなっている 3)あまりそうなっていない 4)まったくそうなっていない 以上の4つから選択するようになっている )

1) 自校の児童生徒の実態や教育上の課題などを十分把握・分析し、それらを踏まえ、全教育活動を通して取り組む道徳教育の重点や基本的な指導方針等が的確に示されている。

2) 校長を中心に全教職員が一体となって道徳教育の推進に取り組む体制が整えられ、役割や協力のあり方が明確になっている。

3) 道徳教育のかなめとしての道徳の時間の指導の方針と、各教科、特別活動、総合的な学習の時間等における道徳教育の方針を明確に示し、教育活動相互の有機的な関連が図られるようになっている。

4) 学校や地域の特色を生かした教育活動や、種々の体験活動などが効果的に位置付けられている。

5) 学級、学校における人間関係や環境の整備、生活全般における指導の方針、特に日常的な学級経営を充実させるための具体的な計画等が明確に示されている。

6) 家庭、地域社会、他の学校や関係機関との連携・協力の方法が具体的に示されている。

問15 平成15年度において、道徳教育の校内研修を何回実施することとしていますか(実施予定を含む)。該当するものを1つ選んでください。

1 1回実施 
2 2~3回実施
3 4回以上実施
4 実施していない

問16 平成15年度において、特に重点を置く道徳教育の研修内容は何ですか。該当するすべてを選んでください。

1 全体計画や年間指導計画等の適切な作成・改善
2 各教科や特別活動、総合的な学習の時間における道徳教育の指導の充実改善
3 授業実践等を踏まえた道徳の時間の指導の充実改善
4 魅力的な教材の開発と整備、活用
5 体験活動を生かした指導の工夫
6 道徳的実践の指導
7 児童生徒の道徳性の実態と把握と指導への生かし方
8 道徳教育と生徒指導との関連
9 学級、学校の環境の充実・整備
10 家庭、地域社会との連携の工夫
11 特に重点は明確にしていない(※11を選んだ場合、1~10は選択しないこと)

問17「心のノート」はこれまで次のどのような場面で使われていますか。該当するものすべてを選んでください。

1 各教科
2 道徳の時間
3 特別活動
4 総合的な学習の時間
5 上記1から4以外の学校での生活場面や教育活動
6 家庭での生活
7 家庭や地域との連携
8 その他

問18 道徳の内容項目とのかかわりでおたずねします。
(実際の内容項目を学習指導要領で確かめてからお答えください。ない、回答票中、例えば小学校第1学年及び第2学年の1-(1)は、1つの視点「主として自分自に関すること」の(1)「健康や安全に気を付け、物や金銭を大切にし、身の回りを整え、わがままをしないで、規則正しい生活をする。」を示しています。以下同様です。)

1) 貴校の児童生徒の様子を道徳の内容項目からみた場合、どのような状態にあると判断していますか。各学年区分ごとにおおむね満足できる状態とであると判断されるものすべてを選んで回答してください。

2) 貴校において、平成15年度に特に重点を置いて指導している内容項目を各学年区分ごとに5つ選んで回答してください。

問19 平成15年度において、道徳性を養う観点から体験活動を実施していますか(実施予定を含む)。該当するものを1つ選んでください。

1 実施している
2 実施していない

(下記問19-2については、問19で「1 実施している」と回答した学校のみ回答すること)
問19-2 上記問で「1 実施している 」と回答した場合、平成15年度において、道徳性を養う観点から行う体験活動は何ですか。該当するものをすべて選んでください。

1 ボランティア活動など社会奉仕にかかわる体験活動
2 自然に親しむ体験活動
3 勤労生産及び職場・職業・就業等にかかわる体験活動
4 文化や伝統に親しむ体験活動
5 国際理解を生かした体験活動
6 異年齢集団を生かした体験活動
7 リサイクルなど環境の保護のための体験活動
8 幼児、高齢者、障害のある人々等との交流にかかわる体験活動
9 その他の体験活動

問20 平成15年度において、道徳教育の充実を図る観点から、家庭や地域社会の理解と協力を得るための取組をしていますか(実施予定を含む)。該当するものを1つ選んでください。

1 している
2 していない

(下記問20-2については、問20で「1 している」と回答した学校のみを回答すること)
問20-2 上記20で「1 している」と回答した場合、家庭や地域社会の理解と協力をどのようにして得ていますか。該当するものすべてを選んでください。

1 道徳教育について学級・学年保護者会、PTA総会等の諸会合で取り上げることを通して行う
2 家庭訪問や保護者面談の際に道徳教育について取り上げる
3 全校的な道徳の授業参観(公開授業)を通して行う
5 道徳性を養う体験活動等に保護者や地域の人々の参加を求めて行う
6 学級・学年・学校通信等を通して行う
7 道徳教育に関する特別な資料を作成・配布して行う
8 その他

問21 平成15年度において、学校の教育活動全体で取り組む道徳教育を進めるに当たり、地域の人々の参加や協力を得ていますか(実施予定を含む)。該当するものを1つ選んでください。

1 参加や協力を得ている
2 参加や協力を得ていない

(下記問21-2については、問20で「1 参加や協力を得ている」と回答した学校のみ回答すること)
問21-2 上記については、問20で「1.参加や協力を得ている」と回答した場合、地域のどのような人々の参加や協力を得ていますか。該当するものすべてを選んでください。

1 保護者
2 地域の自治会、商店会、敬老会、青少年団体等の関係者
3 ボランティア活動など奉仕活動関係者、福祉関係者
4 自然体験活動関係者
5 スポーツ関係者
6 文化活動関係者(画家、音楽家、作家等)
7 地域の文化や伝統の伝承者
8 国際理解活動等の関係者
9 企業関係者
10 地域の公共機関の職員
11 その他