┌─ 9 4 年 度 方 針 の 3────────────────────┐ │ │ │ 指導員の身分と労働条件改善 │ │ │ └─────────────────────────────────────┘  よりよい保育内容づくりと、指導員の一日仕事の確立、身分保障の確立・労働条件 の改善は、密接に関連しており表裏一体のものです。「公立化」の中で、私たちが保 育内容にどれだけのこだわりを持ち続けられるのか=指導員の身分と労働条件の改善 にどれだけのこだわりを持ち続けられるのかが、現在、私たちに問われています。  公立の指導員の身分と労働条件(社会福祉事業団の6ヶ月雇用の臨時職員、週37 時間労働、時給800 円)という背景には、子どもたちの生活の質や指導員の専門性に 対する低い評価が見えかくれします。と同時に、「指導員の仕事」への合意づくりの 到達点がいかに不十分なものであるかも示しています。  公立での正規職員化を高く掲げながら、指導員の専門性、仕事と役割の確かめを父 母・指導員ですすめ、抜本的に労働条件を改善していきましょう ┌──────────────────────────────────┐ │1.正規職員化を高く掲げ、指導員の仕事に対する論議を深めていきます │ │ │ │2.統一勤務規定案の完全実施と退職金制度の拡充を │ └──────────────────────────────────┘ ● 具 体 的 に は 1.指導員の仕事がなぜ「専門性を持つ一日仕事」でなければならないのか、日 常の保育実践、子育て中心の父母会活動などの中で具体的に明らかにし、な ぜ「正規職員」を要求するのか、「指導員の専門性、仕事と役割のたしかめ」 の討議を深めていきます 2.『大宮市学童保育指導員 勤務規定(案)』をもとに、県短大卒正規職員に 準ずる初任給などの労働条件改善を進めると共に、退職金についての制度の 拡充を目指し『中小企業退職金共済』への加入を進めていきます。 ┌─ 9 4 年 度 方 針 の 4────────────────────┐ │ │ │ みんなの力で学童保育の発展を │ │ │ └─────────────────────────────────────┘ ● 私 た ち の 運 動 に 確 信 を 持 っ て  19年前には4ヶ所25名の子どもたちで出発した学童保育も、現在は1千名を越 える留守家庭児童の生活の場として発展しました。この時代、過去10年の日本全体 の流れは『行革』『民営化』の大きな嵐の中で、福祉や教育が切り捨てられていった 時代でした。その中で、市民のあたり前の願いと運動が、市民合意を背景に、行政を 動かし「学童保育は行政が責任を負うべきものである」事については、誰もが認める 処としてきました。国全体の施策も、「子育て支援」が社会的な責任として語られ始 めています。  この歴史の大きな流れと、困難を支えあいながら「大宮市学童保育連絡協議会」と してみんなで力を合わせてきた私たちの運動に、私たちは大きな確信を持つものです。 ● み ん な で 確 か め た い こ と  一方で、私たちは学童保育の「法制化」や大宮の「公立化」という前進の中での矛 盾と困難に直面し、激動の中にあります。この中で、 1.市政の主人公は行政ではなく、私たち自身であること 2.公立・民間を問わず、私たちが求める学童保育の姿は、『親が安心して働き、子 どもたちが生き生きと生活できる』内容・中味であること 3.保育内容、父母と指導員の共同の子育ては私たち自身が発展させる課題であるこ と 4.公立民間とも、依然、指導員の身分・労働条件、施設改善等の課題を抱えている 事 5.大宮市学童保育連絡協議会、指導員会を、公立・民間の組織として発展させるこ と 等いくつもの確かめあっていかなければいけないことや課題を抱えています。  大宮市学童保育連絡協議会は、大宮市の留守家庭児童に対する施策確立と内容充実 のためのセンターとして、困難というマイナスを支えあいへのプラスに転化して、大 宮の学童保育の団結を作りあげ、支えあいながら発展してきました。  公立・民間を問わず、大宮市の留守家庭児童への施策全体の充実・発展に責任を負 い、困難を全体で支えあう、市連協をつくっていきまょう。 ┌─────────────────────────────────────┐ │ ▲子育てを語りあえる運営委員会、ブロック活動を進めていきます │ │ │ │ ▲一致点での運動、困難を全体で支える相互援助と財政活動を行っていきます │ │ │ │ ▲公立の組織化と公立・民間の組織としての組織整備を進めていきます │ └─────────────────────────────────────┘ 1. 代 表 委 員 会 ▲ 総会につぐ決議機関です。運動の節目の全体の意志統一の場として運営ていき ます ▲ あわせて、各会の会長の交流の場として、意見交換の場をひろげていきます。 2. 三 役 会 議 、 運 営 委 員 会 ▲ 三役は中・長期的な学童保育の発展をみすえた活動の提起を行ないます ▲ 運営委員会は、執行機関として1年間の市連協の活動に責任を負う立場から、 各会からの期待に十分応えるよう運動をすすめます。 ▲ 運営委員会 ブロック会議 各学童保育の会の関係を有機的に結ぶため、 会議のシステム化を今年もすすめ、会議の効率的運営を図ります。 ▲ 公立の組織化と、公立・民間の組織としての組織整備をすすめていきます。 3. ブ ロ ッ ク ▲ 各会、父母・指導員の経験交流、意見交換を充分に行ない学びあいます。 ▲ 各会への援助、困難を抱える学童保育に対する援助を、行なっていきます。 ▲ 市連協の方針への意見反映、具体化を充分に行なっていきます。 ▲ ブロック責任者、副責任者を明確にし、ブロック運営委員会を確立します。 4. 公 立 交 流 会 ▲ 定期的に開催し、未加盟の父母会も含めて公立の拠り所となる交流をすすめま す 5. 事 務 局 ▲ 市連協の活動を更に前進させるために、専従事務局員の配置を継続します。 ▲ 運動のセンターとして、事務所・備品の活用、相談業務等各会の前進に役立て ます ▲ 市連協と各会、父母・指導員とのパイプ太くしていきます。 6. 会 計 と 財 政 的 支 え 合 い ▲ 会計担当者会議を年度はじめに行なう事、中間決算と年度決算実務への援助な ど各会の公金を扱うにふさわしい会計活動への援助をしていきます。 ▲ 困難を全体で支える財政活動として特別会費プール金、市連協貸出を実施しま す ▲ 市連協の財源確保のために、事業活動を実施します。 7. 諸 条 件 統 一 委 員 会 ▲ 『指導員の統一雇用』を諮問して、定期的な検討を進めます。 8. 子 育 て 新 聞 編 集 委 員 会 ▲ 『学童保育の子育て新聞』を全会員、市民むけに定期的に発行します。 9. 企 画 委 員 会 ▲ 『トークイン大宮学童保育』などの市連協行事の企画運営をすすめます