●表1● ────────────────────────────────────       与党福祉プロジェクト(第4回)資料         子育て支援のための総合計画         (エンゼルプラン)について           平成6年8月22日 ●表2● ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ             資料目次    I 子育て支援のための総合計画の基本的考え方ゥゥゥゥゥゥ1    II 具体化の方向     1.文部省関係ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ3     2.厚生省関係ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ5     3.労働省関係ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ12     4.建設省関係ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ14 ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ●p1● I 子育て支援のための総合計画(エンゼルプラン)の基本的考え方 ┌───────────────────────────────────┐ │ 今こそ、少子化の進行や、共働き世帯の増大、家庭の育児機能の弱体化に対│ │応した社会全体の取組みが急務。 │ └───────────────────────────────────┘ ┌───────────────────────────────────┐ │ 社会全体の取組みを促進するためには、国が率先して、子育てを社会的に支│ │援していく姿勢を示すことが重要。 │ └───────────────────────────────────┘ ┌───────────────────────────────────┐ │ 子育てを支援するためには、教育、保健福祉、雇用、住宅などの分野を含む│ │総合的な計画を策定し、実施を図ることが必要。 │ └───────────────────────────────────┘ ┏━━━━┓ ┃基本理念┃ ┗━━━━┛   1) 子育てを社会全体で支援する     子育ては健全な次世代の形成に向けての社会的な投資であるという意味合い    を踏まえ、子育てを家庭だけでなく、国と地方、企業や地域組織が協力して社    会的に支援すること。   2) 子育てしやすい環境をつくる     子育て家庭が必要とするサービスをいつでも利用できるよう利用者本位のサ    ービス供給体制を整備するとともに、仕事と子育てとを両立することができる    雇用環境や子どもの健全な成長を支える生活環境を整備し、子育てや子どもの    成長に配慮した環境づくりを進めること。   3) 子育てに伴う不安や負担感の軽減     子育てに伴う不安や負担感を軽減するため、安心して子どもを生み育てるこ    とができる母子保健医療や相談支援の体制を確保するとともに、教育費等の負    担などに配慮しつつ、子育て家庭の支援策を進めること。   こうした基本的な考え方に基づき、必要な財源を確保して、子育て支援のための  総合計画(エンゼルプラン)の策定を目指す。 ●p2● ┏━━━━━━┓ ┃具体化の方向┃ ┗━━━━━━┛  ┌────────────┐  │子育てと仕事との両立支援│ └────────────┘   1) 身近でいつでも利用できる保育サービス等の供給体制の緊急整備   2) 働きながら子育てのできる雇用環境の整備  ┌───────────────────┐  │ゆとりのある教育の実現と健全育成の推進│ └───────────────────┘  ┌────────────────────┐  │子どもの健全な成長を支える生活環境の整備│ └────────────────────┘   1) 子育て家庭に対する良質な住宅の確保   2) 子どもの健やかな成長を支える生活環境の整備  ┌─────────────────┐  │母子保健医療・相談支援の体制の充実│ └─────────────────┘  1) 安心して子どもを生むことのできる母子保健医療体制の充実  2) 子育ての総合的な相談支援体制の充実 ┌───────────────────┐ │子育て家庭の経済的負担の軽減対策の推進│ └───────────────────┘  1) 教育費等の負担軽減策の推進  2) 子育てコストへの社会的支援のあり方についての検討 ┌───┐ │その他│ └───┘  1) 地域における子育て支援事業を円滑に推進するための民間主体の児童環境づ   くり推進体制の整備、自治体における地域特性に応じた子育て支援の総合計画   の策定  2) 男女共同参画型社会の構築に向けての啓発活動の推進 ●p3● 1.文部省関係  次代を担う子供たちが健やかに生まれ、育つ環境づくりを進めることが、「創造的 で活力ある社会」を建設する上で最も重要な基盤である(「人づくり」は「国づくり」 の基本)との観点に立ち、子育てや教育に係る経済的負担を軽減するとともに、受験 競争の緩和を図り、学校内外を通じた「ゆとりある教育」を実現するため、次に掲げ るような施策を積極的かつ総合的に推進していくことが重要。 ┌────────────────────────────┐ │1  安心して子供を生み、育てるための教育費負担の軽減等 │ └────────────────────────────┘ (具体的な施策の例)  (1)幼稚園就園奨励費補助事業の推進(「第3次幼稚園教育振興計画」の推進)     ◇ 希望する全ての幼児が幼稚園に入園できる体制の整備  (2)育英奨学事業の推進   (参考) 私学助成        教育費負担軽減のための税制上の措置 ┌────────────────────────────────────┐ │2 子供の健やかな成長のための「ゆとりある教育」の確保と多様な生活・文化│ │ 体験の提供等 │ └────────────────────────────────────┘ (具体的な施策の例)  (1) 教育改革の推進    1) 教育内容・方法の改善・充実(自ら考え主体的に判断し行動できる資質や     能力の育成を重視)       ◇ 新学習指導要領の実施、学校週5日制の導入、幼児教育の改善・充        実 等    2) 高等学校教育改革の推進(生徒の学習の選択の幅の拡大、多様な特色ある     学校づくり)       ◇ 総合学科、単位制高等学校等新しいタイプの高等学校の整備 等    3) 豊かな教育環境の整備       ◇ 個に応じた多様な教育の展開のための教職員配置改善       ◇ ゆとりと潤いを備え、教育内容・方法の多様化に対応した学校施設        の整備 等    4) 少子社会を支える高度な人材の養成と知的ストックの充実       ◇ 個性化・高度化・活性化を目指した大学改革の推進       ◇ 大学等の教育・研究基盤の整備 等  (2) 受験競争の緩和       ◇ 入学者選抜方法の改善等(選抜方法・尺度の多様化・多元化、中学        校における進路指導の改善充実等)       ◇ 生涯学習社会充実のための諸施策の推進 ●p4●  (3) 子供の遊び場等の整備       ◇ 学校施設の開放・転用の促進       ◇ コミュニティ・スクール整備事業(クラブハウス整備等)の推進等  (4) ボランティア活動、青少年団体の諸活動等の促進       ◇ ボランティア活動に関する学習機会や情報提供の推進       ◇ 異年齢の子供や高齢者等と触れ合う機会の拡大       ◇ 青少年団体の育成、指導者養成、情報提供の推進 等  (5) 芸術鑑賞、文化・スポーツ活動等の推進       ◇ こども芸術劇場、青少年芸術劇場、中学校芸術鑑賞教室の推進       ◇ 少年スポーツ教室等の推進、スポーツ指導者の養成・確保 等  (6) 社会教育・スポーツ・文化施設の整備等       ◇ 体験型・実験型や自然活用型の施設等の整備(こども劇場等「子供        インフラ」)       ◇ 国・公立施設への託児室の設置の促進 等  (7) 学習情報提供システムの整備       ◇ 学習情報提供ネットワークのインフラ整備 等  (8) 家庭教育の充実       ◇ 幼稚園を核とした子育て支援事業の推進       ◇ 社会教育施設等における子育てに関する学習機会・情報提供の推進       ◇ テレビ等を活用した情報提供や子育てに関する相談体制の整備       ◇ 「子育てひろば」の開設による地域の親同士や親子の交流の促進       ◇ 国立婦人教育会館の整備 等  (9) 児童生徒の健全育成対策の推進       ◇ 自然教室推進事業等生徒指導関連施策の推進 等 ┌───────────────────────────────┐ │ 3. 子育てと仕事の両立支援(「男女共同参画型社会」の形成) │ └───────────────────────────────┘ (具体的な施策の例)  (1) 育児休業制度の定着  (2) 男性の家庭生活への参加促進      ◇ 高等学校家庭科の男女必修の推進      ◇ 「父親の家庭教育参加支援事業」の推進      ◇ 男女共同参画型社会形成のための諸施策の推進      ◇ 女性に対する多様な学習機会の提供 等  (3) 家庭教育の充実(子育て相談・支援体制の整備等)(再掲)