所沢高単位制・序盤

<ふじみ-ねっと>の#3会議室より


・96年1月28日更新

【目次(見たいタイトルをクリックして下さい)】


0245 (95/02/15) ウロウロ・アイリー      所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー
├0246 (95/02/16) やす           Re:245)所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー
│└0256 (95/02/20) ウロウロ・アイリー      Re:246)Re:245)所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー
│ └0260 (95/02/22) やす           Re:256)所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー
├0247 (95/02/16) ランナー       Re:245)所沢高校 単位制導入問題>ランナー
└0251 (95/02/16) ウロウロ・アイリー      Re:245)所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー
 └0253 (95/02/17) ランナー       Re:251)所沢高校が『単位制高校』に?>ランナー
0259 (95/02/21) ランナー       所沢高校単位制導入問題_勘ぐり批判>ランナー
└0266 (95/02/23) ウロウロ・アイリー      Re:259)所沢高校単位制導入問題_勘ぐり批判>ランナー
 ├0269 (95/02/24) ランナー       Re:266)所沢高校単位制導入問題>ランナー
 └0270 (95/02/24) ウロウロ・アイリー      Re:266)所沢高校単位制導入問題_勘ぐり批判>ランナー
  └0271 (95/02/25) やす           Re:270)所沢高校単位制導入問題、頑張って下さい。
0277 (95/02/27) ウロウロ・アイリー      所沢高校への「単位制導入」について(1) < ウロウロ・アイリー
0278 (95/03/01) ウロウロ・アイリー      所沢高校への「単位制導入」について(2) < ウロウロ・アイリー
└0279 (95/03/02) ランナー       Re:278)所沢高校への「単位制導入」について(2)>ランナー
0280 (95/03/03) ウロウロ・アイリー      所沢高校への「単位制導入」について(3)< ウロウロ・アイリー
0283 (95/03/09) ウロウロ・アイリー      所沢高校への「単位制導入」について(4)< ウロウロ・アイリー



【本文】


目次)(↑)(
Message  # 245 is from: GKD0033 ウロウロ・アイリー
Time: 95/02/15 22:12:10 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: 所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー

新聞報道などで、ご存じの方もあると思いますが、所沢高校に『単位制』を導入しようという動きがあります。私の息子達がいっていることもあり、無関心ではいられないので、長文ではありますが、『保護者の皆様へ』という文章を転載いたします。

***************************************
              保護者の皆様へ              1995.2.13
                            所沢高校校長 栗田憲昭
                            同      職員会議

 1月28日付の読売新聞朝刊に、所沢高校が単位制を導入するという内容の記事が掲載されました。これについて先日、保護者の皆様へ説明のプリントを配付いたしました。
しかし、2月4日、朝日新聞が『県教委は単位制高校を所沢高校・浦和北高校に導入する方針を固めた』と報道しました。ここに至って、更に説明を要すると考え、このプリントを配付することになりました。
 そもそも単位制とは何なのか、教職員ですら現時点では、イメージはバラパラです。
あえて簡単に言えば、学年にとらわれず授業を選択でき、学校の定める最低単位の履修・修得が認定されれば卒業できるというものです。大学のような制度を連想されるかもしれません。あるいは、少人数の教室で授業を進めていけるといった従来の一斉授業にない新しい魅力を感じられるかもしれません。
 理念の上ではどちらも当てはまると思われます。しかし、県教育局は予算がとれないので施設設備や教員の人数については当面、ほとんど変えられないと言っています。つまり教室はいくつも増設できず、選択科目は教員の人数からしてあまり設置されません。
 そして、県教育局は、所沢高校が単位制高校としてスタートするのは、1996(H8)年度であるとしています。来年度の募集からです。そのためには今年の6月には概要を校内で決定、秋には詳細を確定して中学校にきちんと説明しなければなりません。
 校長・教職員の誰もが、高校教育の発展と充実を望んでいます。しかし、このようなスケジュールで責任を持って開校に漕ぎ着けるだろうか、県教育局や校長・教頭の言う予算・施設・人員で単位制のよいところを生かせるだろうかといった意見が職員会議では多く出されました。そして、二度におよんで慎重に審議した結果、1月19日の職員会議で導入を見送る決定をしました。
 そもそも校内で審議が開始され、校長・教頭による研修会や教員・校長による他県単位制高校への視察が行われたのが昨年10月末〜11月末です。この視察報告会を実施しましたが、本校の教育理念を踏襲するという観点から疑問が投げかけられました。つづいて12月には県教育局から二名来校しました。その研修会には多くの質問が寄せられ、一度では十分な回答が得られなかったため、再度来ていただきました。しかし、教職員からはまだ不明な点が多く、単位制導入には不安の声が多数出ました。そして、今年1月に職員会議で議論を重ねてきたものの、上述のような県教育局の説明しか手掛かりを得ずに今日に至っています。
 次に、1月28日と2月4日に授業をカットして緊急職員会議を行ったことについて説明します。
 1月28日の職員会議は、新聞の『誤報』にどう対処するかを検討するために開催されました。しかし、この中で校長は職員会議の議決と異なる単位制導入を県教育局に承諾していたことが判明しました。これによって会議は、7時間に及んで紛糾しました。結果は校長が職員の意向を十分理解していなかったとして、県教育局に単位制導入を白紙撤回するよう校長自らが依頼文書を持参することで合意を得ました。ところが、二度目の新聞報道があった2月4日、校長により緊急職員会議が開催されました。この会議の冒頭で、校長より『昨日朝、単位制導入の『指示』を県教育局指導部長より受けた』との報告があり、再び会議は紛糾しました。そして、この『指示』が出るに至った経過をめぐって数々の事実(※1)が確認されました。また、校長は、『指示』は上司の命令であるので、実施しなければならないとの態度を一貫して取りました。それらを巡り、10時間を要して、職員会議は『指示』撤回を要求する抗議決議を採択し、関係する諸機関の長(※2)に手渡しまたは送付することになりました。
 教職員がそのような決定をしたのは、今回のような『指示』の発令が、教育現場にもっとも必要とされる理解と協力の障害となり、教職員の自主的・主体的かつ創造的教育への取り組みさえ危うくしかねないことを憂慮したためです。
 所沢高校では、県教育局の『指示』の撤回に努力しています。多くの方々のご理解とご協力をお願いします。尚、この件についてのご質問のある方は、ご遠慮なく学校までお問い合わせ下さい。

 ※1 主要な事実について。
   ・所沢高校への単位制導入は、予算編成の都合上11月後半には県教育局レベル
    では、事実上決定していたこと。
   (県教育局は本校管理職にこのことを伝えたと述べている)
   ・本校管理職から教職員に伝えられていた単位制導入の最終回答期限は2月初旬
    であること。
 ※2 関係する諸機関の長
   ・埼玉県知事
   ・埼玉県議会議長
   ・埼玉県県教育長
   ・埼玉県県教育局指導部長
***************************************

また、『所沢高校PTA会長』より、『2月19日(日)10:00〜11:30』に
学校側から説明会を開催するという連絡がありましたとの、お知らせがありましたので、行ってきます。

 問題点として、色々あると思っています。
 @民主主義教育の現場で、民主主義を無視したことが行われている。
  しかも、文章から判断したところ、学校の長たる『校長』が民主主義のなんたるかを  理解していないように思われる。
 A今日の教育で、『いじめ』・『登校拒否』などが問題となっていることを
  どのように考えているのか。
  『単位制高校』といえば聞こえがよいかもしれないが、クラスとしても・学年とし
  ても・学校としてもまとまるはずがない。
  単に必要な単位を履修させればよいのか。
  まったく、『偏差値教育』とどこがちがうのだろうか。

皆さんの、ご意見をお待ちしています。

                                    95/02/15(水) 18:20:13 ウロウロ・アイリー



目次)()(
Message  # 246 is from: GKD0014 やす
Time: 95/02/16  0:09:29 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:245)所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー

 #245 ウロウロ・アイリー さん、こんにちは。

1)教育の場での民主主義について。

 教育界もなんだかきなくさい所ですね。「上司の命令だからやらなくてはなら
ない」とくると軍隊かやくざな会社か?とも思えてきます。もっとも会社でもい
ろんな生き方があって、強引に企画実行すると、実行力があると認めらるパター
ンもあります。まわりは大いに迷惑する事が多いのですが。ひょっとして上司に
あたる県の教育委員会ではそんなパターンがはやっているのでしょうか。そうで
ないことを祈りたいと思います。

 もっとスマートなやりかたもいくらでもあるように思うのですが。日本人が得
意だと言われている「根回し」はいったいどうしたのでしょう。そういえば学校
5日制の導入の時にも、年度末も押し迫ってからの発表で、各学校とも来年度の
計画を手直ししたりして大変だったとの書き込みがニフティにもあったと思いま
した。教育行政には、現場には根回しが不要だと思っているような、あまり時間
を与えない傾向があるように思えますが、残念なことだと思います。

 この際、悪い風潮を断ち切るためにも反対(実施延期)する必要があるかもし
れなません。


2)『単位制高校』の必要性について。

 『単位制高校』の内容をよく把握していないのですが、あえて賛成に1票を。
公立大学が私立大学に押されてきているように思えますが、公立行政の硬直化が
あるように思います。公立高校といえども思い切っていろいろな試みをしてみた
ほうが良いのではないかと思います。


    1995/02/15 (Wed) 23:51:59   <ふじみ-ねっと>  やす          GKD0014



目次)()(
Message  # 256 is from: GKD0033 ウロウロ・アイリー
Time: 95/02/20 22:38:32 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:246)Re:245)所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー

『単位制導入』の説明会に行ってきました < ウロウロ・アイリー

 昨日、所沢高校へ『単位制』を導入する件の説明会に行ってきました。
今回も、ながながとした文章をアップしますが、よろしくお願いします。

生徒会の公開質問状に対して、学校長と職員会議から回答がだされており、この回答を
中心に説明がされました。
生徒会からの公開質問状に対する回答は以下のとおりです。

***************************************
生徒会長様                         平成7年2月13日
       生徒会本部への公開質問状に対する回答
                               学校長 栗田憲昭

1.今までの経過
2.単位制導入の話がいつ、どこから出てきたのか。
 平成6年10月、県教育委員会から、所沢高校に単位制高校導入について、検討を依
頼されました。本校が選ばれた理由は、本校では、今まで多くの選択科目を導入した教
育課程のもとに、生徒の自主性を生かす教育が行われていたので、
これらの実績に基づいて、埼玉県で初の単位制導入にふさわしい学校と判断されたため
です。
 それを受けて、本校としては、10月以来、全日制の課程で単位制を設置している他
県の高等学校の視察やその報告会、校内研修を進めてきました。
 県教育委員会は、これらの経過や生徒にとってのメリット、社会からの様々な意見な
どを総合的に判断し、平成7年2月、所沢高校に平成8年度入学生から単位制を導入す
る方針を固め、このことについて学校に連絡がありました。

3.単位制になるとどうなるのか。
 所沢高校で行う単位制高校とは
 全日制普通科の高校ですが、従来のような学年の区分がなく、入学から卒業までの3
年間で、決められた単位数を修得すれば卒業が認められる高校です。
 特色として
 ・ 必須科目以外に多くの選択科目が用意されます。
 ・ 自分の進路・適正に合った時間割がつくれます。
 ・ 少人数の授業も多くなります。
 ・ 進路に合った科目選択ができるので、進路希望が実現しやすくなります。
 ・ 無学年制ですので留年はありません。
 ・ 3年間に通算して80単位以上修得すれば、卒業の資格が得られます。

4.なぜ、新聞に取り上げられたのか。
 埼玉県で初めての実施であり、社会の関心の高い事だからだと思います。

5.生徒の意見は取り入れられないのか。
 ・ 学校の設置や学校のしくみは、社会の動向や県全体の教育を考えて、県議会や
   県教育委員会が決定することになっています。
 ・ 校内での生徒の生活などについては、生徒の意見も汲み取りながら、校長の責任
   において進めていくつもりです。

6.今後はどうする意向なのか。
 これからの高等学校は、従来にも増して、生徒の個性を伸ばし、生徒一人一人が自分
の進路をみつめ、自主的に学ぶ学校となることを目指しています。
 高校や大学の教育が大きく変わっていく中で、これからの高校教育のパイオニアとし
て、所沢高校をさらに発展させるために、平成7年度に準備を整えて、平成8年度から
設置したいと考えています。

7.いつ決定するのか。
 1.の『今までの経過』で触れましたが、県教育委員会では、所沢高校に平成8年度
から全日制の単位制高等学校を設置する方針を固めた旨の連絡がありました。
 このことは、
 ・ 平成7年度の入学生は、今まで通りの学年制(1年から3年まで)
 ・ 平成8年度の入学生には、今後、中学生・保護者等に向け説明し、進めることに
   なります。

***************************************
        生徒会本部の公開質問状に対する回答     1995.2.13
                             所沢高校職員会議議長

質問 1.なぜ、新聞に取り上げられたのか。
   2.先日の会議の内容は。
   3.生徒の意見は取り入れられないのか。
   4.今後どうする意向なのか。
   5.いつ決定するのか。

〈いきさつ〉
 職員会議は、「2月14日までは、新聞報道はありえない」との説明を、県教育局か
ら受けていました。しかも、1月19日の職員会議で、導入を見送る決議をしましたの
で、当然1月28日の新聞報道は間違いだと思い、その日に緊急職員会議を開きました。
しかし、そこでわかったことは、管理職(校長・教頭・事務室長のこと)が、県教育局
に導入を引き受けると報告していたことでした。会議の結果を受けて、1月30日に管
理職は県に〈導入の白紙撤回書〉を持って行きました。

1.について
 なぜ報道されたかについては、県教育局高等学校改革推進室に問い合わせたところ、
県教育局からは絶対漏れないとの回答。1月28日、2月4日の報道とも、情報源は不
明。

2.について
 〈いきさつ〉で触れた通り、まずは、1月28日の新聞報道を正すためのものでした。
しかし、管理職が職員会議の動向とは異なる結論を、兼教育局に伝えていたことが判明
し、その対応を協議。校長に、職員会議の決定を尊重するよう求めました。結果、管理
職の申し出を白紙撤回する決議をし、管理職が、その旨を文書にして、教育局へ持って
いくことになりました。また、職員会議が7時間に及んだのは、「職員会議の決定とは
別の結論が、所沢高校にとって良いのだと判断した」と考える校長とのやりとりなどの
ためです。
 さらに2月4日の職員会議では、当日の新聞に、白紙撤回の申し出が別の方向で報道
されたことについて協議しました。職員会議は、それまで導入について、「検討した結
果を1月までに回答すれば、断ることもできる」と教育局や管理職から説明を受けてい
ました。しかしこの職員会議で、それは事実と違っていたということが明らかになりま
た。つまり、すでにこの時点では、今回の導入について、全職員で検討して出した職員
会議の結果を、生かしてもらえないということがわかりました。
 管理職は、もはや2月3日に「指示」が出たことであり、命令をきくのが公務員の義
務と主張しています。職員会議は、それまでの単位制導入についての会議の上で、
説明を受けていたことが事実でなかった以上、「手続きや経過(プロセス)に間違いが
あったのだから、このまま単位制高校導入の『指示』を受けることは、正しいことでは
ない。これからの所沢高校の教育活動を責任と誇りをもって円滑に行うことができなく
なる」との結論に達し、再度、県知事や兼教育局に白紙撤回を求めることにしました。
このような討議のため、2月4日の職員会議は、10時間に及びました。

3.について
 県教育局が取り入れるかどうかはわかりません。教職員は耳を傾けます。

4.について
 2月4日に職員会議で白紙撤回の決議を行ったので、その姿勢は変わりません。
以後、必要であれば、今後の動きを、出来るかぎり、生徒に報告します。

5.について
 県教育局は、2月下旬の県議会で、予算案が可決された時だと回答していますが、
職員会議としては、現在の決議以外は、未定です。

***************************************

所沢高校について。
(1)5年後には「設立100年」を迎える、いわゆる進学校です。
(2)「自由・自主・自律」を校風としています。
(3)3年ではかなりの選択科目があります。
   但し、生徒は2年の1学期に希望を提出し、先生方はその希望をもとに
   科目の決定をします。できるだけ、生徒の希望するようにと色々な組み合わせを
   試行錯誤しながら決めるとのことです。

説明会での質疑内容から。
(1)県で計上している予算には、施設・人件費などはゼロであること。
(2)単位制といっても、希望した科目が必ず履修可能ではないこと。
   最低30人以上にならないと、希望した科目は受けられないようです。
(3)全国の全日制高校で単位制を導入しているのは、現在は2校であること。
   ・福島の磐城工業高校
    生徒が少なくなり、新しく単位制の高校としてスタートしたとのことで、
    94年度で2年目。
   ・尼崎のイナゾノ高校
    出来て10年の高校とのことです。
    単位制を導入はしていますが、学年10クラスのうち「7クラスは学年制で
    3クラスが単位制」とのことです。
(4)過渡的な措置ですが、96年度は2・3年は学年制で1年が単位制になります。
(5)単位制になると、選択科目の授業は連続してある分けではなく、途中に自由時間
   が発生するようです。この自由時間を過ごすための部屋が必要になります。
(6)「大学入試」のとき、1年次・2年次に選択した科目によっては、3年次での
   軌道修正が困難になる事態も予想されるようです。
   「自分の適正や進路などについて、早い時期から真剣に考える必要があります」
   とのことです。(15歳で決定するのですか?)

とりあえず、簡単に事実のみ報告します。

                                    95/02/20(月) 21:27:07 ウロウロ・アイリー



目次)()(
Message  # 260 is from: GKD0014 やす
Time: 95/02/22  0:00:49 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:256)所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー

 #256 ウロウロ・アイリー さん、こんにちは。

 生徒会の公開質問状に答える形で、学校長の回答と職員会議の回答の両方を見
る事ができ、状況がより詳しく分かってきたように思います。

 具体的には、県の教育委員会と所沢高校の教職員との話し合いが必要だと感じ
ました。また、県の教育委員会が本当に『単位制』に情熱も持っているのなら、
教職員のみならず生徒の父母も含めて話し合いの場をもって当然だと私は思いま
す。

 現在の状況は、へたに学校長が間に入っているために、お互い相手の顔が見え
ない状態での対立がエスカレートしているように思えます。学校長は結果として
二枚舌を使ったため職員からの信用を無くしているようですし、また『単位制』
についての自分の考え、信念も無いように思われます。そのため、公務員は命令
に従うものだという、杓子定規の言い方しかできないでいるのではないでしょう
か。

 願わくば、県の教育委員会にも教育への情熱を持ってもらい、現場の教職員の
熱意と対話してもらいたいものだと思いました。


P.S.アイリーさんのお話は現実に体験されていることですから、ずいぶん説
得力があり、参考になります。いつかは私の子供たちも高校へ行くでしょうし、
他人ごとには思えませんでした。

    1995/02/21 (Tue) 23:03:08   <ふじみ-ねっと>  やす          GKD0014



目次)()(
Message  # 247 is from: GKD0013 ランナー
Time: 95/02/16 21:37:28 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:245)所沢高校 単位制導入問題>ランナー


所沢高校で単位制導入ですか。
ウロウロ・アイリーさんところと同じく、わが家の娘も既に卒業しましたが、所沢高
校でした。娘は、制服が自由なのでという軽い乗りで選んだくらいで、あま
り勉強もせず、部活の演劇ばかりやっていました。そんな次第ですから、娘
が在学した時代に単位制が導入されていたら、永遠に卒業出来なかったかも
しれません。

単位制導入ということの目的がどこにあるのかは分かりませんが、今回の問
題の紛糾の原因は、校長の独断専行というか、あるいは優柔不断というか、
非民主主義的な対応から始まっているようですね。独断専行と優柔不断が表
裏の関係にあるのは、中間管理職の悲しい性かも知れないと思います。

所沢高校は、本来民主的で自由な高校であるという評価を得ていた学校です
。制服が自由なのもその一例ですし、あまりに自由なためか、在学中はとか
く勉強がおろそかになるらしく、大学進学の現役合格率が低いのですが、1
年浪人するとそこそこなんとかなるそうで、新入生の父母に、PTA会長が
「1年浪人は覚悟しなさい」とアドバイスするそうです。

このような自由な雰囲気というものは、教師集団の努力によっても保たれて
いたもので、その教師集団の意志をまとめ上げないまま、単位制の導入とい
うような、教育の根幹にかかわる部分の改変を行えば、もめるのは当然でし
ょう。

今回の単位制の導入が、県あるいは県教育委員会の、どのような考えからも
くろまれたのかわかりませんが、どうも仲間を育てる教育よりも、落ちこぼ
しは切り捨てるという、効率を重視する教育をを考えているような気がしま
す。

PTAの集まりに出席されるとのこと、続けてのご報告お願いします。

     GKD0013      ランナー



目次)()(
Message  # 251 is from: GKD0033 ウロウロ・アイリー
Time: 95/02/16 23:51:05 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:245)所沢高校が『単位制高校』に? < ウロウロ・アイリー

早速の反応ありがとうございます。 <ウロウロ・アイリー

 私の『教育に対する行政の役割』に対する考え方は、『環境整備に徹するべき』で
ありまして、チョット(大分かな?)こりかたまっているかもしれません。
 又、『学校教育』に対する要望というか期待は、『豊かな人間性』が第一であり、
『知識』はその次と思っています。無論、大学教育については別ですが。
高校という思春期の大事な年頃は、『知識に関する不思議さ・素晴らしさ』を感じとって欲しいと思っています。『知識に関する不思議さ・素晴らしさ』を感じ取るということについては、『豊かな人間性』という裏打ちされたものがなければ感じ取ることは出来ないとも思っています。
 ・・・などと、書いてしまいましたが、どうも息子をみていると『失敗してしまったのかな』とも考え込む毎日です。

 ところで、この反応の速さがパソコン通信なんだなと感じ入っている毎日です。
やはり、家庭でのパソコン用途の第一は『パソコン通信』ですね。

                                    95/02/16(木) 23:22:49 ウロウロ・アイリー



目次)()(
Message  # 253 is from: GKD0013 ランナー
Time: 95/02/17 22:24:55 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:251)所沢高校が『単位制高校』に?>ランナー


>>私の『教育に対する行政の役割』に対する考え方は、『環境整備に徹するべ
>>き』でありまして、チョット(大分かな?)こりかたまっているかもしれませ
>>ん。

文部官僚というのは、どうしようもないところがあるらしいですね。ウォフ
レンという人に「日本権力構造の謎」という官僚論があるのですが(誰かに
貸したきり返ってこない――上下巻で5000円もしたのに)、その中で、敗戦
後、文部官僚は手つかずで残り、どうしようもなく古いと言っていますが、
教科書検定なんかで示す体質は、それをうなずかせるものがあります。教育
委員会にしても、国民の教育権を保証するためにあったはずなのに、今や選
挙権すら纂奪されている始末ですね。しみず先生に、一度じっくりと連載解
説でもして頂きたいですね。

>> ・・・などと、書いてしまいましたが、どうも息子をみていると『失敗
>>してしまったのかな』とも考え込む毎日です。

親の苦労は絶えないもので、子どもが成長し、自己を確立すればするほど入
り山のような感想が強くなるのではないかという気がします。親には親の生
活と人生観や価値間があり、子どもには子どもの生活と価値観が育ってくる
訳で、ここはもう子どもを信頼するしかないようですね。


                  GKD0013                  ランナー
               02.17.95/9:33 PM



目次)()(
Message  # 259 is from: GKD0013 ランナー
Time: 95/02/21 23:33:23 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: 所沢高校単位制導入問題_勘ぐり批判>ランナー

 わたしは教育については門外漢ですから、間違っているかも知れませんが、
感じていることを述べてみます。後半部分はわたしの全くの勘ぐりですが、
訂正や補足をして下さる方があれば幸いです。

まず、PTAの集まりでの説明が、生徒会の公開質問状への回答に沿ってな
されたということは、生徒たちの問題の捉え方が、事柄の本質をついていた
ということでしょうから、それは頼もしい事です。

校長の回答にはかなり不思議な論理展開がみうけられます。

>> 平成6年10月、県教育委員会から、所沢高校に単位制高校導入につい
>>て、検討を依頼されました。
      ↓
>>それを受けて、本校としては、10月以来、全日制の課程で単位制を設置
>>している他県の高等学校の視察やその報告会、校内研修を進めてきました。
      ↓
>>県教育委員会は、これらの経過や生徒にとってのメリット、社会からの様
>>々な意見などを総合的に判断し、平成7年2月、所沢高校に平成8年度入学
>>生から単位制を導入す>>る方針を固め、このことについて学校に連絡があり
>>ました。

第1段落で県教委が所沢高校に検討を依頼し、打2段落で高校としてそれに
応えたのだが、その検討の結果の報告を待つ事なく、県教委は第3段落で形
成8年度から単位制を導入すると連絡してきたとしかわたしには読めません
でした。

この間の時間経過は最大限にとっても4ヶ月しかないわけで、このような問
題について、わずか4ヶ月で結論を出すのは無理であると思います(ふじみ
-ねっとの公開ですら半年 以上の時間をかけて考えているというのに!)

恐らく事柄の実態は、県教委は所沢高校に「検討を依頼」したのではなく、
単位制導入の下準備を指示したのではないでしょうか。

>>県教育委員会は、これらの経過や生徒にとってのメリット、社会からの様
>>々な意見などを総合的に判断し

というのが事実であるのならば、当然所沢高校で行われた検討の結果の導入
の是非の報告を参考にしなければならないはずですが、それが行われなかっ
たからこそ、問題になっているのでしょう。生徒からの質問に平気でこのよ
うな粗雑な回答を書く人物が校長であるのは、残念な事です。聞くところで
は、現校長は赴任1年目だそうです。かんぐれば、既に単位制導入はかなり
以前から県教委では考えていて、それをスムーズにするために前もって校長
人事を用意しておいたのかもしれません。

このような校長だからこそ「職員会議の決定とは別の結論が、所沢高校にと
って良いのだと判断した」(職員会議の回答)と平気で言えるのではないか
と思います。もはや現在の学校には、民主的な討論を重ねて、子供たちのた
めに最善の教育を模索するという事は、不可能になっているのでしょうか。

生徒会の

>>5.生徒の意見は取り入れられないのか。
との質問にたして、校長は

>>    校内での生徒の生活などについては、生徒の意見も汲み取りながら、
>>      校長の責任において進めていくつもりです。

と言っていますが、生徒会は単位制導入について質問しているのであって、
「校内での生活」について質問しているわけではありませんから、これはず
いぶん馬鹿にした回答です。(わたしが若い頃も、こんなやり取りをした事
を思いだし、十年一日どころか、三十年一日の思いです)

ところで、資料では、回答の1がカットされていますが、これはなぜでしょ
うか。この部分は「今までの経過」ですから、父母への説明会の資料として
は大事な部分のはずですが。ウロウロ・アイリーさんが割愛されたとはとても思えな
いので、これは父母に知られては都合の悪い事情があったのでしょうか?

県教委は、今回の単位制導入で、高校教育をどうしようとしているかという
疑問が出てきます。埼玉県では、昨年偏差値排除の試みがなされ、これは世
論の支持を受け、文部大臣の指示まで引っ張り出して、まあ、県教委の役人
にとっては、気分のいい事だったのでしょうが、案外そんな気分のよさみた
いなもので、も一度おお向こう受けをねらうというか、そんなこともあった
んじゃなかろうかという気もします。

偏差値問題の際には、文部官僚は積極的に埼玉県教委のあと押しをしたので
はなくて、世論を味方にしたい政治家の文部大臣(確か鳩山文相だが、セカ
ンドネームは忘れてるなぁ)に尻を引っぱたかれて動いたのではないでしょ
うか。そうであるならば、文部官僚の意識としては、埼玉県教委に貸しがあ
るのであって、案外今回の単位制導入問題の黒幕は文部省ではないだろうか
という気がしてきます。

聞くところによると、単位制高校というのは、何年か前の臨教審で取り上げ
られているという。そして、ウロウロ・アイリーさんの報告によると単位制の高校は
まだ全国で2校しかないとの事ですから、案外文部省はあせっているのかも
しれません。もしそうだとすれば、偏差値問題で貸しを作った埼玉県教委に
圧力をかけて作らせようとしているのかも知れません。何しろまだ全国に2
校しかない単位制高校を一度に2校も作ろうというのですから、まあ、裏に
何かあると考える方が自然だと思いますが、いかがでしょう。

単位制高校を作ろうという文部省の意図はどこにあるかという事が大事なよ
うに思うのですが、この点はどうも見えてきません。どなたか詳しい方はい
らしゃいませんでしょうか?

                GKD0013==ランナー
               21.2.95/23:10




目次)()(
Message  # 266 is from: GKD0033 ウロウロ・アイリー
Time: 95/02/23 23:22:31 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:259)所沢高校単位制導入問題_勘ぐり批判>ランナー

「所沢高校に単位制を導入する」件について。
************************************
** 校長の回答に1がカットされていますが、これはなぜでしょうか。 **
** この部分は「今までの経過」ですから、父母への説明会の資料とし **
** ては大事な部分のはずですが。 ウロウロ・アイリーさんが割愛されたとはと **
** ても思えないので、これは父母に知られては都合の悪い事情があっ **
** たのでしょうか?                       **
************************************

 この1の部分については、最初から記載されておりませんでした。
2月19日の説明会では、詳しいことは出なかったように思います。
私もランナーさんから指摘されるまで、特に気にしておりませんでした。
 前後の事情から、推定すると次のような経過だったと思われます。

94年10月末〜11月末
・ 校長・教頭による研修会
・ 教員・校長による他県単位制高校視察
・(※1予算編成上、11月末には県教育局レベルでは「所沢高校に単位制導入」を
  決定していた。県教育局は所沢高校の管理職に伝えたと述べている)
・(※2所沢高校の管理職は、教職員には最終回答期限は2月初旬といっている。)
94年12月
・ 視察報告会
・ 職員会議で議論し、所沢高校の教員理念を踏襲するという観点から疑問がでる。
・ 県教育局から2名が来校した研修会があり、多くの疑問がだされた。
・ この疑問に十分な回答が得られなかったので、再度来校してもらい、質問をする。
  しかし、まだ不明な点も多く、単位制導入には不安の声が多数でる。
95年1月
・ 職員会議で議論を重ねたが、県教育局の説明しかてがかりがなかった。
・ 19日、職員会議で導入を見送る決定をする。
・ 28日、新聞報道があったので『新聞の誤報』にどう対処するかの職員会議を
  開催する。
  この職員会議で、『校長は職員会議の決定と異なる単位制導入を県教育局に承諾し
  ていた』ことが判明する。
  県教育局に単位制導入を白紙撤回するよう校長自らが依頼文書を持参することで
  合意する。
・(※3報道機関にもらして、事実上決定したような報道をされると困るので漏らさ
  ないようにということになっていた)
95年2月
・ 4日、二度目の新聞報道がある。
・ 4日、校長により緊急の職員会議が開催される。
  この職員会議の冒頭で、校長より『3日、単位制導入の「指示」を県教育局指導
  部長より受けた』との発言がある。
  この会議で、※1の事実が明らかになる。
・ 13日、『保護者の皆様へ』という文書が生徒を通じて配付される。
・ 13日、PTAより『19日、単位制に関する説明会を実施する』ビラがでる。
・ 19日、『単位制に関する説明会』が実施される。

    この説明会で、色々な質問がでたが、校長から満足のいく説明はなかった。
  PTAとしての方針を出すように提案されたが、単なる説明会なので、この場で
  方針を出せないとする役員の回答がある。
  常任委員会を開催し、臨時総会を開催するかどうかを決定することになる。

・ その後の動き
 ・PTAとしては、臨時総会を開催できないので、単位制導入に関するアンケート
  を実施する。
  このアンケートには、19日の説明会で出された意見は載せない。
  →PTAとしての意見ではなく、出席した個人の意見だからだそうです。
 ・24日、県教育局局長に面会予定。
  →この面会は、共産党の県議会議員ヤギシタ氏の申し入れにより実現する。
   出席する父母は5名の予定

  →ウロウロ・アイリーも会社の会議が延期になったので、休みを取り出席します。

                                       95/02/23(木) 21:43:32 ウロウロ・アイリー



目次)()(
Message  # 269 is from: GKD0013 ランナー
Time: 95/02/24 23:23:49 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:266)所沢高校単位制導入問題>ランナー


ウロウロ・アイリーさん、所沢高校の単位制導入問題についての経過報告有り難うご
ざいました。

>>・ 13日、『保護者の皆様へ』という文書が生徒を通じて配付される。
>>・ 13日、PTAより『19日、単位制に関する説明会を実施する』ビラがでる。

>> ・PTAとしては、臨時総会を開催できないので、単位制導入に関するアンケート
>>  を実施する。
>>  このアンケートには、19日の説明会で出された意見は載せない。
>>  →PTAとしての意見ではなく、出席した個人の意見だからだそうです。

これを総合して判断すると、PTAは(少なくとも役員会は)学校当局(校
長)に協力しているという事がうかがえますね。わたし流に解釈すれば丸め
込まれているという事ですが。

>>  →この面会は、共産党の県議会議員ヤギシタ氏の申し入れにより実現する。
>>   出席する父母は5名の予定

この報告も是非お願いします。

                GKD0013==ランナー
               24.2.95/23:23




目次)()(
Message  # 270 is from: GKD0033 ウロウロ・アイリー
Time: 95/02/24 23:42:35 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:266)所沢高校単位制導入問題_勘ぐり批判>ランナー

「所沢高校単位制導入計画の経過」 < ウロウロ・アイリー

2月24日(金)「15:30〜17:00」の間、県教育局指導部長(渡辺部長)と
教育改革推進室長(金子室長)に会って、所沢高校に単位制を導入する件について話し
合ってきました。参加人数は保護者6名です。


話し合いの内容

 「所沢高校単位制導入計画の経過」について、校長先生の話では不明な部分もあった
ので、事実関係を確認するということを主体に行いました。

 94年10月上旬、
  「浦和北高校」と「所沢高校」に「単位制の導入検討を依頼」する。
  *この依頼と同時か否かを聞き漏らしましたが、「予算の都合もあり、11月末を
   目処に導入の可否について回答するように、口頭で伝えてあります。所沢高校で
   単位制が導入できない場合は、他の高校に当たる必要があるからです。」との
   ことでした。
  →またまた、「所沢高校で導入できない場合は、どこの高校にあたるつもりだった
   か」を聞き漏らしてしまいました。(他に視察をした高校はないと思いますが)

 94年10月下旬〜11月下旬
  「93年4月導入の福島県立いわき光洋高等学校(文理科)」の視察を行う。
  「94年4月導入の兵庫県立尼崎稲園高等学校(普通科)」の視察を行う。

 94年12月
  所沢高校で「視察報告会」が行われる。(何日に行われたか聞き漏らしました。)

 94年12月5日
  県教育局の職員2名が所沢高校に出向き、「単位制導入」について説明している。
  *所沢高校職員会議として、事前に質問事項を届けていたが、不明な点が残ったと
   教職員より報告がありました。

 94年12月20日
  再度、県教育局の職員2名が所沢高校に出向き、前回不十分な点について説明が
  あった。
  *この説明会でも不明な点が多数残り、導入を不安視する意見が多数でた。
  *(渡辺部長談)「まずかったのは、予算・人件費が不明なので、詳細について話
   ができなかったことだ」。
  *この詳細について話ができなかったのがいつだったかを聞き漏らしてしまった。
   また、詳しいことを話したか否か、話したとしたらいつのことかも聞き漏らす。

 95年1月19日
  所沢高校の職員会議としては、「所沢高校に単位制を導入するのは見送りにする」
  旨の決定をする。

 95年1月19日〜2月2日
  所沢高校の校長が「2月2日に職員会議を実施し、先生たちに単位制導入の理解を
  してもらう」との導入受諾回答をする。
  *またまた、日にちを聞き漏らしてしまいました。

 95年1月27日
  「95年度予算」についての、知事査定が行われる。

 95年1月28日
  読売新聞の朝刊に「単位制高校、来春から導入」という記事がのる。

 95年1月28日
  緊急職員会議が行われ、「導入白紙撤回書」を校長が持参することが決まる。

 95年1月30日
  栗田校長が、「導入白紙撤回書」を持参する。
  *(渡辺部長談)この「導入白紙撤回書」は受け取っている。
   「受け取っている」のか「届けられている」のか、どちらか忘れました。

 95年1月30日
  保護者各位宛に「読売新聞報道についての職員会議開催」についての文書配付
  *内容は、「報道は職員会議での決定事項ではなことと、職員会議に大切な授業
   時間を使用したこと」についてです。

 95年2月3日
  県教育局より、単位制導入の「指示」が校長にでる。

 95年2月4日
  朝日新聞朝刊に「単位制高校導入へ、兼教委方針96年度から県立所沢・浦和北で」
  という記事が掲載される。

 95年2月4日
  緊急職員会議で、校長より「導入指示の報告」がある。
  職員会議は「導入指示の撤回」を決議し、関係機関に提出する。

 95年2月8日
  生徒会本部より、校長と職員会宛に「公開質問状」をだす。

 95年2月13日
  校長より、生徒会宛に「公開質問状の回答」がだされる。
  職員会議より、生徒会宛に「公開質問状の回答」がだされる。
  校長・職員会議の連盟で、保護者宛に「導入に関する説明文」がだされる。
  PTA会長より、保護者宛に「導入に関する説明会」の開催案内がだされる。

 95年2月19日
  「導入に関する説明会」が開催される。

 95年2月24日
  保護者有志で、「教育局指導部長」と「改革推進室長」に面会する。


面談のなかで出た事項について。

 (a) 「単位制導入」は、県教育行政の目玉であり、重要な事項だと認識していた。
   「単位制導入」は新規の施策であり、教育委員会の方針としては毎年2校づつ
   増やしていき、全県に広げたい。
 (b) 所沢高校では、視察にいき、研修会も開いて一生懸命に検討して頂いているので
   「単位制導入に賛成」だと判断していた。
   *11月末を目処に結論を出してほしい旨の口頭連絡をしていたが、確認はどの
    時点でもされていない。
 (c) 所沢高校は生徒のことを良く考えているので、第一候補としてあげた。
 (d) 教員は「1.3倍」の加配にする。
 (e) 教室は「現在の30クラスが24クラス」になるので問題はない。
   教育局作成資料では、96年度以降は8学級の予定になっている。
 (f) 「所沢高校」と「浦和北高校」には、「18,000,000円」づつ、
   「単位制導入」のための予算措置をしている。
  *教育局作成資料では、「時間割編成等システムのソフト開発費」となっている。
  *但し、「ソフト開発」の費用であれば、2校別々というのは疑問である。

                                    95/02/24(金) 20:38:33 ウロウロ・アイリー



目次)()(
Message  # 271 is from: GKD0014 やす
Time: 95/02/25  8:14:52 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:270)所沢高校単位制導入問題、頑張って下さい。

 #270  ウロウロ・アイリー さん、所沢高校単位制導入問題での活動ご苦労さまです。

 これまでの経過の詳細なまとめや、会社の休みをとっての面会など、本当にご
苦労さまです。アイリーさんが実際に手足を動かしているという事に感心させら
れます。

 おかげで、この話はかなり根が深い問題であると私にも分かってきました。前
回の私の書き込みもけっこう表面的なものだったかのしれないと思い始めていま
す。また、よく考えてから書き込んでみたいと思います。

    1995/02/25 (Sat) 08:19:19   <ふじみ-ねっと>  やす          GKD0014



目次)()(
Message  # 277 is from: GKD0033 ウロウロ・アイリー
Time: 95/02/27 23:50:49 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: 所沢高校への「単位制導入」について(1) < ウロウロ・アイリー

この問題について、アップしてきましたが、連載が続くと順番も
分からなくなってしまいますので、今回から連番をいれます。

前回までで、学校の動き・県教育局の動きをアップしましたが
今回は、PTAの動きをアップします。
「2月19日の説明会」では、経過説明が行われ、保護者からは所沢高校によせる
思いが訴えられました。記録がかりのPTA役員さんのまとめが入手できましたので
転載いたします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「学校長より」
・昨年10月からの経緯と単位制導入を進めたい旨の説明
           →配布済のプリント参照(校長からの生徒会に対する回答)
「先生方の声」
・新しい制度として関心のある先生
・単位制そのものに疑問を感じる反対の先生
・単位制の中身も分からず、考える時間もなく、生徒や保護者の意見も聞かず、
 教育現場を無視したやり方に反対の先生
・予算、教員数、施設の面でも不明瞭
 →先生方の思いは様々ですが、
  今回は単位制導入を見送りたいとした「職員会議の決定」を無視した結論に、
  知事や県教育局へ向けて白紙撤回を求めています。

「先生があげた単位制への疑問点」
・単位制実施校(2校)の視察でも納得は得られなかった。
  視察校1・・・工業科を廃止して単位制新設
  視察校2・・・開校10年目(10クラスの内、学年制7/単位制3)
         PTAの7割が単位制反対署名
・進路指導上でも無理があり、教育委員会のパンフのようにはいかない。
・単位制高校の現状(新宿山吹高校)からも高校教育として問題。

「発言した父母の声」
・所沢高校には勉強だけで入学させていない。
 クラスでの人間関係・体育祭文化祭の取り組み・今の所沢高校のよさは変えて
 ほしくない。
・主体である子どもが選べない
・いまある高校を単位制にするのは無理
・教育の民主的手順から考えて疑問
・在校生への不安・過渡期の対応策無し
 →「始めに結論有り」の様な、決定・導入の強引早急さに納得できず。
  撤回を希望する。

「具体的行動として」
・立場上苦しい校長先生よりも、県の方へ親の思いを届けたい。
・県議会へ予算を通さない為の行動を。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
上記の内容を記録係の役員さんはまとめておられます。
(私も、ほぼ、このような内容であったと記憶しています。)

この会合のあと、出席された常任理事さんで「今後の対応」を話し合われましたが、
常任理事の出席が少なかったらしく、後日日を更めて会合が開かれたようです。

後日、開かれた常任理事会では、
どういう経過からか「臨時PTA総会は開催できない」ことに決定したようです。
そして、先生を除いたかたちで「単位制に関するアンケート」を実施することに
決定したということでした。
 そのアンケートに関しても、
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  質問1 単位制の導入について
      (1)県の決定通りに進めてもいい。
      (2)導入の期限を延期した方がいい。
      (3)計画を白紙に戻した方がいい。
      (4)分からない。
  質問2 保護者として
      (1)特に何かをする必要はない。
      (2)県教委に何らかの意思表示をした方がいい。
      (3)分からない。
  今回の件に関して、何か意見がありましたら下に述べて下さい。
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 というもので、「今回の件に関して・・・」は、特別に小さい文字で
記載してあります。

さすがに、これでは出席しなかった保護者には、分からないだろうとの意見が
でて、最初にアップした「校長と職員会議との連名の保護者の皆様へ」と
県でだした「単位制のパンフ」とをつけて、だすことになったようです。
 このとき、「2月19日」の説明会の内容も添付して欲しいとの意見が
出されましたが、採用されなかったとのことです。

 このあと、2月25日の夜10時前に「2年9組の緊急連絡網です。アンケート
を3月3日に提出して下さい」との連絡が入りました。
 このアンケートは、「保護者の側が独自に計画し実施するものです」とありまし
たので、先生に確認したところ、先生が流されたものではありませんでした。
 流したところに確認をとりましたが、地区の連絡網で流されたものとクラスの
あいうえお順で流したものの2種類がながれているウンヌンと要領を得ませんでし
たので、「誰が・何の権限でクラスの連絡網を使用しているのか」と訪ねてもはっきり
しないので、「とにかく私から下には流しません」といって、おしまいにしました。
 徹底的に追求すべきとは思いましたが、どうもめんどくさくなって止めてしまった
わけです。

 今日(27日)、かえって見ると、「所沢高校の封筒」に上記の資料と返信用はがき
がはいったものが郵送されておりました。このはがきには「アンケート」が印刷されて
おります。
 これって、どうなっているんでしょうかね。まったく・・・・

                                    95/02/27(月) 22:26:47 ウロウロ・アイリー



目次)()(
Message  # 278 is from: GKD0033 ウロウロ・アイリー
Time: 95/03/01 23:51:41 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: 所沢高校への「単位制導入」について(2) < ウロウロ・アイリー


 この間から、「単位制導入」についてアップしてきましたが、この問題に
ついて、一度まとめてみようと思います。
 かなり「独断と偏見」があるかもしれませんので、おかしなところは指摘
して頂ければと思います。


(1)教育行政について。
   現在までの教育行政については、次のような方針と思われます。
   私の田舎では、一部の進学校に予算が重点的に配分され、いわゆる
   有名大学にできるだけ多く合格させるという方針がとられている
   そうです。同じように税金を払いながら、同等の教育費用を受けら
   れないわけです。
   又、今の小学校では、理解できる子どもを重視し、理解出来ない
   子どもについてはある程度までできればよいとした指導内容だとの
   ことです。現実的かもしれませんが、義務教育の観点からいって、
   問題だと思います。必要なことを「どの子にも理解させる」のが
   本来の義務教育ではないでしょうか。どんどんハードルをあげて、
   わかる子どもだけを重視しないで、現在のハードルが高すぎるのだ
   から、ハードルの方を下げるのが本筋と思います。

 (a)良質な労働者を育て、指導者は一部の人間でよい。
  10年程前の講演会で聞き、なるほどそのように考えているのかと思
  いました。
  そのように考えると、文部省が「教科書検定」やら「学習指導要綱」
  やらいろいろな手だてで全国一律に実施してきたことと符合します。
  勿論、教育ということは、工場で製品をつくるのと違いますので、
  一律にはいきません。
  現在の学校教育の諸問題については、文部省のこのような姿勢による
  ものだと思っています。最大の問題点は、「受験戦争」ですが、派生
  的に、いろいろな問題があがってきています。
    (その1)登校拒否
    (その2)中途退学
    (その3)いじめ
    (その4)偏差値教育
    (その5)独創性の欠如
  これらすべてのことを教育行政のせいにするのは無理があると思いま
  すが、主要な原因だと思っています。

 (b)良質な労働者とは。
 ・一定以上の知的水準があればよい。
 ・自分で考える力は必要ない。
  というより、自主的に判断できる人間は一部でよい。

 「指示待ち人間」とかいろいろ言われていますが、もともとこのような
 人間をつくるのが目的でしたから、非常にうまくいっているわけです。

  あえて、独断と偏見をまじえて分析すると、次のようなことがいえるの
 ではないでしょうか。
 今までの教育行政については、産学共同に端的に現れていますが、各種の
 教育審議会には産業界から必ず参加しています。産業界にとって、どのよ
 うな人材が確保できるかは最大の関心事であります。
 有名大学の卒業生を優先して採用しますので、親としても「受験戦争」に
 はしらざるを得なくなるわけです。
 但し、この点については産業界も誤算だったことがわかり、採用基準も変
 わってきているようです。
 今までは、偏差値の高い学校の卒業生を第一優先で採用してきました。
 これは「生産の効率化」が世界での競争に勝つ方法だったからです。
 ところが、今後は「知的所有権」が重要であるとして、独創的な思考がで
 きる人間が必要とされてきています。今では、日本人では独創的な考えは
 できないので、海外の人材を採用するところもでてきました。
 その意味でも、何年も前の「臨教審」の方針を踏襲するのは疑問と思いま
 すが、急には方向転換が出来ないようです。
 また、昨今の問題点として「理工系」に進学する子どもが減ってきて、
 問題となってきています。

 (c)先生方のおかれた状況。
 ・教育行政において、「教育長」のはたす役割は非常に大きいと思ってい
  ます。
 ・この教育長は「任命」であり、選挙によって選ばれるわけではありませ
  ん。
  選挙でない理由は、出来た当時(戦後)は国民には選ぶ力がないから
  任命にしたということになっています。
 ・「校長・教頭」は、上司である「教育委員会」に評価されます。
  又、先生方は「校長・教頭」に評価されます。
  その評価とは「教育に対する姿勢」ではなく「いかに指示に忠実であるか」
  が基準になっているように思われます。
  勿論、すべての「校長・教頭」先生が上ばかりみているというわけではあり
  ませんが、非常に多くなったのではと感じています。
  「校長・教頭」のその後のコースとしては、「教育委員会」とか「・・館長」
  などが用意されているわけで、無視すれば退職後になれないわけです。
 ・従って、上司である「校長・教頭」の意向を無視することは、非常に困難に
  なってきています。

(2)単位制高校の問題点
  この部分に関しては、先生方の意見を聞き、資料などを取り寄せて調べなけ
 ればならないと思っています。
  先生方の意見には「賛否両論」があるようですが、結論として「今回は見送る」
 との方針がでたということです。

 (a)単位制高校の位置づけ
   単位制高校の位置づけについては、2つあると思われます。
    (その1)「エリート」をつくるのを目的として。
    (その2)「中途退学」とか、「落ちこぼれ(落ちこぼし)」対策として

 (b)「自由・自主・自律」の継承について。
  職員会議の議論では、継承できないということでした。

 (c)「独創的思考力」がつくだろうか。
  教育委員会あたりの考え(説明)では「自由な選択科目=多様な考え=独創性」
  というような図式となっているようだが、
  現在の情勢だと「自由な選択科目=大学入試に必要な科目=受験戦争の激化」と
  なるように思われます。

(3)所沢高校に単位制を導入するということについて。
 (a)現在の1年生・新1年生について。
  この子たちは、「今までの所沢高校」を選んだのであって、「単位制導入により
  発生する問題点」まで了承して選んだのではないことが一番の問題だと考えてい
  ます。

 (b)設備など環境整備の予算が組まれていない。
  前述の問題ともからみますが、過渡的な問題として「学年制」と「単位制」とが
  平行するわけで、空き教室をはじめとして「現在の水準を維持するための設備」
  が必要です。しかし、このための予算措置はとられていません。
  1996年の4月から導入するとすれば、設計・建設の予算は必要です。
  当然、教員の増加は必要ですが、そのための予算もついていません。
  今年(95年4月)は、何の準備もいらないというのであれば、俗に言う「ブッ
  ツケ本番」であり、教育というものについてどのように考えているのか、はなは
  だ疑問に思います。

                                    95/03/01(水) 22:29:26 ウロウロ・アイリー



目次)()(
Message  # 279 is from: GKD0013 ランナー
Time: 95/03/02 22:37:43 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: Re:278)所沢高校への「単位制導入」について(2)>ランナー


ウロウロ・アイリーさん>
所沢高校単位制導入問題に関してのまとめ、大変参考になりました。

現在の教育の問題情況が、非常に簡潔にまとめられ、ウロウロ・アイリーさんがこの
問題に取り組 まれる姿勢がよくわかりました。

>> (a)単位制高校の位置づけ
>>   単位制高校の位置づけについては、2つあると思われます。
>>    (その1)「エリート」をつくるのを目的として。
>>    (その2)「中途退学」とか、「落ちこぼれ(落ちこぼし)」対策として

なるほどそうかと思いました。わたしはウロウロ・アイリーさんと違って、なかなか
中庸というこ とが苦手で、すぐ勘ぐってしまうのですが、文部省やなんか
の資料には、その1の方は多分なんかうまい言葉で表現し、その2が強調さ
れているのでしょう。

でも現在起きている中途退学や、不登校、あるいは落ちこぼれ=落ちこぼし
等々の問題は、現在の受験体制そのものから出てきている問題だと思います
し、その根っこを何とかしなければ、どうしようもないでしょうね。

現実問題として、その2のようなケースの場合、単位制の高校で無条件で受
け入れてくれるわけではないですね。その高校にそれ以前からいる場合は、
高校側できちんと対応出来ていれば、その子はこのような情況に追いこまれ
る事もないでしょうから、結局他校からの転校のケースがほとんどでしょう
。その場合、また入学試験を行うのでしょうか。このような問題を抱えこん
だ子が、再度入学試験にチャレンジするでしょうか。逸れは極めてまれなケ
ースと考えた方がよさそうに思います。それを試みるくらいなら、大険にチ
ャレンジしようとするのが、普通の選択でしょう。結局その2のケースはほ
とんど現実的でなく、その1のケースが真の単位制の目的である事を糊塗す
るものではないでしょうか。

単位制になると、講座もたくさん出来るし、バラエティがあって、選択の幅
が広がり、個性に合った教育が出来るという説明は一見正論のように見えま
す。しかし果たしてそうかなと思います。

恐らく単位制による選択といっても、高校での教育内容のレベルから考えて
、専門的な分野はほとんど期待出来ないでしょう。仮に専門的で高度な講座
が準備されたとしても、それを十分に理解するためには、そのほかの高度な
知識が必要になるわけですから、それを把握するために他の分野が切り捨て
られて、いびつな教育になってしまうでしょう。それを避けようとすれば、
結局その専門分野の浅い知識を得たというだけに終わるでしょう。やはり高
校教育は、今のような競争原理によってたつ受験教育から解放されて、次代
を担うにふさわしい若者を育てる人間教育の場として位置付け直す事が必要
な気がします。

                GKD0013==ランナー
               02.3.95/22:26




目次)()(
Message  # 280 is from: GKD0033 ウロウロ・アイリー
Time: 95/03/03 23:13:03 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: 所沢高校への「単位制導入」について(3)< ウロウロ・アイリー

私も、あれこれ手を出すほうなので、今に収拾がつかなくなるのでは、と心配しています。

今週は、所沢高校への「単位制導入」については、あまり進展がなく、報告することはありません。

3月1日に、有志の方が各会派の議員さんに会ってお願いをしてくると聞いていますので、どうなったか尋ねてみるつもりです。

アンケートについて報告しましたが、あの「アンケート」は
「PTAの父母会側が実施するものです」となっており、
返信用のハガキは「住所が所沢高校」で「宛て先はPTA会長」となっていました。
私の意識では「PTA」は「保護者(父母)と教師とが一緒に、子どもの教育をよくする」ためにつくられた組織と思っていました。辞書をひいても、間違いはないようです。
とすれば、「PTAの父母会側」というのは「PTA」とは別組織であり、その別組織がいつ作られ、又その別組織の長がどのような経緯で選出され、その長がどのような理由で「PTA会長」を名乗っているのか、さっぱり分かりません。
このような考え方をする私がおかしいのでしょうか?

                                    95/03/03(金) 22:40:38 ウロウロ・アイリー



目次)()(
Message  # 283 is from: GKD0033 ウロウロ・アイリー
Time: 95/03/09 21:15:08 Section 3: 交流広場あれこれ
Subj: 所沢高校への「単位制導入」について(4)< ウロウロ・アイリー

アンケートの集計結果が出て、お知らせが発表されましたので報告します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
             お知らせ           1995年3月9日
保護者の皆様へ
                        所沢高校PTA保護者
                            山下 英三郎
                              (PTA会長)

 先にお願いをしました、アンケート調査に関しては皆様のご協力のおかげ
で、PTA保護者会員(1.355名)の過半数を超える回答を得ることができま
した。質問の中でも、特に問2の「県教委に何らかの意思表示をした方がい
い」という項目は65.9%(494名)の高率を示しました。従いまして、
この調査結果は所沢高校の保護者の考えとして、県の教育局へ伝えるように
いたします。
 なお、多数の方たちが貴重な意見を述べて下さいましたが、あまりの多くに
及ぶためここにご紹介することはできません。また、まとめることも様々な
制約があり困難なので、その点に関してはどうかご理解とご容赦をお願いしま
す。意見に目を通すことを希望される方は、事務室を通して見ることができる
ようにしておきますので、ご面倒でも学校まで足を運んで下さるようお願い
致します。
 集計の結果は以下の通りとなりましたので、報告いたします。

                   1年 2年 3年 合計
問1 単位制の導入について
  県の決定通り進めた方がいい・・・    13    14    22    49( 6.5%)
  導入の期限を延期した方がいい・・    98    65    86   249(33.2%)
  計画を白紙に戻した方がいい・・・   139   129    79   347(46.3%)
  分からない・・・・・・・・・・・    41    30    30   101(13.5%)
  無回答・・・・・・・・・・・・・     3     1     0     4( 0.5%)
             問1 回答数 ・・・   294   239   217   750(100%)

問2 保護者として
  特に何かをする必要はない・・・・    29    25    26    80(10.7%)
  県教委に何らかの意思表示を・・・   194   161   139   494(65.9%)
  分からない・・・・・・・・・・・    68    52    49   153(22.5%)
  無回答・・・・・・・・・・・・・     3     1     3     7( 0.9%)
             問2 回答数 ・・・   294   239   217   750(100%)

PTA保護者会員数=1,355名  総回答者数=750名  過半数=678名

*今回の調査については、諸般の事情により所沢高校PTAとしてではなく
 PTAのうちの保護者が独自に行うという形になったということをお断り
 しておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ということですが、県の教育局に何を伝えるというのでしょうか。
まさか、このアンケート結果を伝えておしまいではないと思いますが、・・
わざわざ『過半数=678名』と記入してあるのは、「678名を超えていない」
ということを強調する意味でしょうか。
とすると、どうも世間一般の分析方法とは違った分析方法があるようです。
一般的には回答者の何%かで分析し、この場合は更に過半数を超える750名
が回答しているのに、アンケート結果を伝えておしまいですか?
保護者は『県教委に何らかの意思表示をした方がいい』と言っているのに、
どのような意思表示をするのかを決めないのでしょうか?

                                    95/03/09(木) 20:19:13 ウロウロ・アイリー



目次)(
y_okada@st.rim.or.jp